キム・スヒョン氏のスキャンダルにショックを受けつつ(韓国ドラマ好きな人には分かる話)、
前から楽しみにしていた花組バウ公演『儚き星の照らす海の果てに』の千秋楽配信を観ました。
希波らいと主演で輝く『儚き星の照らす海の果てに』
劇団は希波らいとを待っていた
コロナ禍と長期休演で、劇団の予定よりも遅くなったであろう希波らいとさんのバウ初主演。
満を持してバウのセンターに立った希波さんは、それはそれは花男らしい華やかなスターオーラを放ち輝いていました。
身長178センチ、男役として恵まれた体格にスーツがよく似合う。
初主演ということで気負いはあるものの、お芝居にも心が通っていて胸に迫るものがありましたし、柚香光さん仕込みの温かみのあるセンスの良いダンスもステキでした。
そしてこれから上を目指すにあたり重要となってくるのが『歌』なわけですけど、今回、あえて膨大なナンバーを歌わせ、真っ向から歌に挑戦させたのは中村先生の愛情でしょう。
喉をつぶすことなく全公演歌いきったことは、希波さんの自信になったのではないでしょうか。
花組が直面する番手不足問題
そして最近よく目にする『花組番手問題』というワード。
たしかに4番手(+5番手候補)までビッチリと並ぶ他組と比べるとスカスカな印象を受けるのが花組です。
花組・永久輝、聖乃、(希波)
月組・鳳月、風間、礼華、彩海、(七城)
雪組・朝美、瀬央、縣、(華世)
星組・礼、暁、極美、天飛
宙組・芹香、桜木、瑠風、鷹翔、風色
この状況を打開しようと極美さんの花組入りが決定したわけですけど、3番手昇格に待ったがかかった希波さんはこれからどうなるんでしょうか。
”休演したら路線から外される”なんてジンクスが頭をよぎりますが、そうではなく、
天飛さん&彩海さんよりも先に希波さんを3番手にするわけにはいかず、102期と103期の昇格のタイミングを調整しているだけのことかと。
個人的には聖乃さんと極美さんが花組で同じ舞台に立つのはそう長い期間ではないと思っていて、おそらくどちらか(たぶん聖乃)の組替えは決定事項かと。
となると、このころまでには天飛さんだけでなく彩海さんも3番手になっているでしょうから、希波さんを3番手に上げるタイミングとしてもバッチリ。
一昔前のジンクスを気にする必要はないと思います。
魚曲折を経るなかで実力を蓄え、ついに果たしたバウ初主演。
センターにふさわしい求心力のある舞台姿で強さを見せつけた希波さんのこれからが楽しみでなりません。
すごい才能の持ち主
そしてこれがバウデビュー作となった中村真央先生。
”タイタニック号の悲劇”はあまりに有名ゆえ、結末は誰もが知るところです。
それゆえ悲劇的な結末に向かってジリジリと感情を盛り上げつつ、最終的に、宝塚らしく救いのあるラストに仕上げたのは素晴らしかった。
たくさんの生徒に役を与えセリフを言わせたり歌わせたりしているのにも関わらず、展開に引っかかりがなくスムーズ。
セットの使い方や演出も秀逸で、すごい才能の持ち主だなと感心しました。
希波さん、中村先生、バウ完走おめでとうございます。
これからのますますのご活躍を楽しみにしています。