2021年「ナイツテイル」初日感想☆堂本光一、井上芳雄、音月桂、上白石萌音

seat 宝塚OG

ミュージカル「ナイツテイル」大阪公演初日の舞台を観劇してきました。

(S席1階20列目以降)

シーシアス役の岸さんによる(超イケボ)開演アナウンスとオーケストラ序曲。

期待にむねがふくらみます。

ナイツテイル・初日感想

光一さんと芳雄さんを中心とするカンパニー全体の雰囲気がとても良く、すべての瞬間がすばらしい舞台でした。

2018年初演は光一さんと芳雄さんの畑ちがいの個性がぶつかり勢いある舞台だったのに対し、2021年版は歳をかさねた落ちつきとカンパニーの絆のつよさが伝わってくる重厚な舞台に進化。

おなじ作品でもかなり印象が違っておどろきました。

アーサイト・堂本光一

光一さんの俊敏な殺陣やダンスは健在で、公演がはじまるとあまり食べないと公言されているのも納得の身のこなし。

歌声は初演時よりさらに響きが加わり、ハモると場面に奥行がひろがっていました。

公私ともに芳雄さんと仲良くなりすぎて喧嘩のシーンがじゃれているようにしか見えないのが微笑ましくもあり、もの足りなさもあり。。

音月さん演じるエミーリアとの関係性が初演よりもかなりさっぱりになっていました。

パラモン・井上芳雄

芳雄さんは声量や声色は周囲を聞きながら微調整されている様子。

すこし高めの声で歌詞を正確にとどけてくれるのでストーリー展開や人物の心情がわかりやすい。

上白石さん演じる牢番の娘と接するときの包容力が初演にくらべて増し増しでステキでした。

尋常ではない汗のかき具合が少し心配です。

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エミーリア・音月桂

歌の上手さは言わずもがな。

踊るとき体に裾がピタッと美しくついてくるスカートさばきは流石。

音月エミーリアは初演にくらべて内面がつよくたくましい役作りになっていました。

アーサイトとの関係もあっさりしたものになり好感度は高いのですが、2人の男から一目ぼれされ命がけで愛されるには美しさ以外の説得力がちょっぴり…

カーテンコールの全方向に配慮のいきとどいたごあいさつに感動しました。

牢番の娘・上白石萌音

上白石さんが歌うとふぁ~っと舞台に清涼感がひろがります。

「恋にいちずで純粋な乙女」にくわえ、芯のつよさがチラ見えする魅力的な人物になっていました。

声量も初演時よりずいぶん大きくなり、芳雄さんとのハーモニーがとってもステキで心地良い。

ハプニング

初日公演は順調に進んでいましたが、ラストで芳雄さんのマイクが「ぼふっ!」とおおきな音をたてたのち死亡。

しかし、そんなことでは動じない芳雄さんは瞬時にセリフを地声モードに切り替え。

流石のよくとおる声で1階席後方でもはっきりセリフが聞き取れました。

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カーテンコール

【カーテンコール】

マイクが壊れた芳雄さんは光一さんのマイクを拝借することになったのですが、光一さんの頬についたマイクをバックハグで捉えにいく芳雄さんに客席爆笑。

されるがままの光一さんの姿に舞台上のキャストも大ウケ。

音月さんが「2人のこの様子がSNSであふれるでしょう」とおっしゃったとおり、終演後ネット上はこの微笑ましい話題でもちきりです。

光一さん、芳雄さん、音月さん、上白石さんが、コロナ禍で公演をするということの覚悟や観劇できない方への思いを、暗くなりすぎないよう時折ユーモアをまじえて話される姿にむねをうたれました。

みなさんのお人柄のよさと仲のよさがつたわってくる終演後インスタライブも楽しかったです。

あとがき

初日ならではの手探り感が見えかくれれする部分もありましたので、今後「ナイツテイル」が公演を重ねるごとにどう変化していくのか楽しみです。

どうか出演者やスタッフの皆さんが全員ぶじに千秋楽まで完走できますように。

藤ヶ谷太輔・真彩希帆「ドンジュアン」初日観劇感想レポまとめ/梅田芸術劇場

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