月組「グレート・ギャツビー」新人公演
その他の配役がなかなか発表されず、ヤキモキしておりましたが、ようやく発表されましたね。
※有無を言わせない日程変更のお知らせ付きで。
小池先生は月城さんや鳳月さんに絶大な信頼を寄せているがゆえ、要求するレベルがとんでもなく高い。
それに伴い、下級生にとっても、大いなる挑戦の新人公演になりそうです。
月組「グレート・ギャツビー」本役と新公
ギャツビー・本役 月城かなと(95期)
小池先生の月城かなと評価。
小池「月城は演技力、表現力が傑出している。役の心根など根本的なところを踏まえて役作りをし、作品によって演技の持っていき方を変えられる天性の役者」
小池先生が期待する月城さんのギャツビーとは。
小池「ギャツビーはややダーティーヒーロー、出世する能力を生かして別の女性を見つければいいのにそうしない、ある意味愚かな人。でもそこも魅力で、多くの人が共感するところ。人生や人間社会の面白さ、苦さゆえの味わいがある」
小池「月城自身がとても考える人なので、スーツを着て立っているだけでも、そういった多面的な魅力がにじみ出てくるのではないでしょうか。」
新演出として裏社会で生きるギャツビーが描かれ、豪華なレビューシーンも再現。
見応えのあるものになるそう。
新人公演でギャツビーをつかんだのは、
彩海せらさん(102期)
月城さんとは7期離れています。
キラキラ爽やか彩海さんが、背中で魅せる大人の男をどう演じるのか楽しみです。
トム・本役 鳳月杏(92期)
小池先生が期待する鳳月さんのトム。
小池「トムはスポーツマンでお金持ち、気前もいいという、ステレオタイプのセレブ。鼻持ちならない」
2022年版ではトムをフォーカスし、彼の哲学、社会における自分の生き方や恋愛観を明確に出していこうと思うのこと。
小池「鳳月杏は力を蓄えて出てきた演技派で、充実した男のエネルギーを持つ役にも合っている」
鳳月さんへのあて書きになりそうな新しいシーンを含め、トムという重要な役を新公で担うのが、
七城雅さん(105期)
鳳月さんとは13期差。
七城さんはロマ劇新公の大蛇丸を、暁さんに寄せてコミカルに演じて注目を集めました。
大蛇丸からトム、ふれ幅がすごいなぁ。
新たな魅力が開花しますように。
ニック・本役 風間柚乃(100期)
小池先生が語る風間さんの魅力。
小池「風間柚乃はとても芝居がうまく、派手ではない役どころでも役の色を輝かせることができる、芝居でものを構築できる人」
小池先生が風間さんに求めるニック像は、
小池「ニックはお客様に一番近い存在。平凡であることが求められる」
月城さんのスカステトークによると、芸達者な風間さんもニックの役作りに苦戦しているとのこと。
そんな難しい役に新公で挑むのは、
瑠皇りあさん(103期)
風間さんとは3期差。
持ち前の美しいオーラを控えて平凡に見せる必要がある瑠皇さん。
ある意味、いちばん難易度の高い役作りになるかもしれませんね。
デイジー・本役 海乃美月(97期)
小池先生が海乃さんに求めるデイジーは、
小池「デイジーは、宝塚のヒロインとしては冷たくて、打算的な女性と受け取られる部分もあり、『女性の愛への忠誠の誓い方』には反する難しい役どころ」
デイジーを演じたならば間違いなく舞台人としての幅がひろがるでしょう。
新公でヒロインを射止めたのは、
きよら羽龍さん(104期)
海乃さんと7期差。
昨年のバウ以来、きよらさんのヒロインが見られるの楽しみです。
美声が活かされる大ナンバーに期待。
その他のキャスト
・ジョージ
光月るう(88期)/真弘蓮(102期)
・マイヤー
輝月ゆうま(95期)/大楠てら(102期)
・ジョーダン
彩みちる(99期)/ 蘭世恵翔(102期)
・マートル
天紫珠季(101期)/白河りり(103期)
など、安定安心の配役となりました。
肝心の新公日程は8月8日(月)18時です。
生徒のためを思えば日程変更は英断ですが、それによってご観劇できなくなった方もいらっしゃるかと思います。
言いようのない残念な気持ち、お察しいたします。
そんな方々の心にはやく平穏が訪れますこと、
月組本公演の初日の幕が開き、新公もぶじに開催されることを心より願っております。