はやいもので、舞空瞳さんが宝塚を卒業してから10日が経つのですね。
で、本日飛び込んできたニュースは、星組公演『記憶にございません/Tiara Azul』のブルーレイ&DVD発売日変更について。
後味の悪い『記憶にございません』
ブルーレイ&DVD発売日の変更
担当者の方は頑張って交渉してくれているんだと思います。ありがとうございます。
ただ、『楽曲の権利者と交渉を続けてまいりますため、本商品の発売日を下記の通り延期させていただくこととなりました』って、交渉途中なのに発売日を告知しちゃって大丈夫??
2月28日までに交渉が不成立だった場合、さらに発売日が伸びるんでしょうか。
本来なら東京公演中に販売開始されていたはずのDVD。
どの曲が引っかかっているのか分かりませんが、トップ娘役の退団公演なんですから期日に発売できるようあらかじめ先を見据えて動いてほしかったです。
他にも、舞空さん退団作『記憶にございません』でなんとも残念なことが…
三谷幸喜の感想に思う
『記憶にございません』の原作者である三谷幸喜さんが宝塚版をご覧になった感想を朝日新聞のコラムに投稿されています。
三谷さんは、初日、中日ごろ、そして千秋楽と3回もご観劇されたのだとか。
だけど組長&礼さんのご挨拶で三谷さんをご紹介することはありませんでしたし、宝塚版の脚本もチェックすることはなかったそうですから、一切ノータッチを貫かれた印象です。
とはいえいざ舞台を見てみると「舞台用に付け加えられた台詞やエピソードには違和感もあった」と本音をポロリ。
そりゃあそうですよね。脚本家というのは誰しもこだわりを持って作っているでしょうから、どんな付け足しも違和感を覚えるでしょう。
しかも石田氏の怠慢でストーリーもセリフも映画版とほとんど同じにしてしまったがゆえに、付け加えられた部分が余計に不自然に見えたのかもしれません。
とはいえ「すべてお任せした以上、自身が口をはさむことではないし、お客さんは十分楽しんでくれていて原作者としてはとても満足」とお茶を濁し、大人な対応。笑
一方、キャストについては概ね好意的な感想を寄せてくださってありがたかったです。
主演の礼真琴さんについては、「キレが良く軽快で明るい演技は僕の作品にとても馴染んでいたと思う。何よりも歌のうまさに感激しました」と絶賛。(我々ファンが聞きたかった”どストライク”な絶賛コメントありがとうございます)
そしてよほどインパクトが強かったんでしょうね。ひろ香祐さんについてはこんなことを。。
「かなり研究されたようでビジュアルも演技も完璧に梶原善そのもの。ぶっ飛びました。あのメイクは宝塚的に大丈夫だったんでしょうか」
ご心配のとおり、大丈夫か大丈夫じゃないかといえば、大丈夫ではありません。(毎回楽しく見ましたが、ひろ香さんのファンにどう受け止められたのか気になるところです)
そして舞空さんについては「映画版の石田ゆり子さんのイメージを極力壊さないよう努め、その上でコケティッシュでチャーミングな新たな夫人像を造形」と、さすが本質をよく見ていらっしゃる。
ダブル不倫のシーンがギリギリ宝塚品質を保てたのは舞空さん(&小桜さん)の娘役としての高いスキルと、内面からにじみ出るチャーミングさがあってこそ。こちらが頷く感想をありがとうございます。
だだ、最後にそれを言っちゃあ おしまいよ…
「舞空さんの最後の作品が僕のコメディーで良かったのか申し訳ない気分」
なんでそれを言っちゃうかな~。
ひろ香祐さんじゃないですけど、「そんなこたぁみんなわかってる!」ですよ。
舞空ファンも『なんで最後の役が子持ちで不倫妻なの?』という気持ちを何度も何度も飲み込んで、なんとか折り合いをつけて送り出したというのに。
あっ、もちろん三谷さんにも作品にも罪はありませんし、公演も楽しくて大満足でしたよ。
が、あくまでもトップ娘役の退団作という意味ではいまだに残念な気持ちが消えないというのが正直なところです。
その舞空さん、OG公演『RUNWAY』をご観劇だったそうですね。お元気そうでなにより。
はやく退団後初のお仕事が発表されるといいですね。これからのご活躍に期待しています。