真風さんと潤花さんの退団公演も残り1ヶ月を切り、いよいよ『その時』が近づいてきています。
長期の真風と短期の潤花
真風涼帆9作の長期
望海風斗、真彩希帆、珠城りょう、美園さくら…
コロナの影響で任期が延びたトップは真風さんだけではありません。
しかし真風さんはコロナが始まった2020年時点『アナスタシア』ですでに5作。
6作目から潤花さんを相手役にむかえ第2章に突入したものの、2番手の芹香さんを筆頭に男役渋滞が目立つようになり、
次回作が発表されるたびに「退団では?」と憶測が憶測をよぶ事態に。
とくに『ハイロー』や『ネバセイ』が発表されたときには、LDHとコラボで花道?とか、思い出再演で有終の美?とか、そろそろムードが漂いました。
ご本人もそれを知ってか知らずか退団記者会見で「劇団と相談して時期を決めました」とキッパリ宣言。
長らくトップ短期が続いた宙組を安定させたり、新たなスポンサーを獲得するなど、劇団に大きく貢献した真風さんにそんなことを言わせてしまったことに胸が痛みました。
9作の任期を長いと捉えるか、劇団期待の御曹司だから妥当と捉えるかは人それぞれです。
個人的に正直なはなしをすると、
『真風×芹香』『真風×桜木』の敵味方の間柄を、公演ごとに入れ替えてはいるものの、
「どっちも見たことある感」が否めなくなってしまったとき、これがマンネリかと思ったのは事実です。
でもね、本日『カジノロワイヤル』を観て思ったのは、歌える人、踊れる人、芝居上手な人…歴代いろんなジェンヌがいたけれど、舞台に存在するだけで『男として成立』する人は稀。
客席には元星組トップ柚希礼音さんと紅ゆずるさんの姿があり、銀橋から特大ウインクを放つ真風さん。
真風さんが柚希さんを見て「あんな男役になりたい」と励んだように、
宙組の若手たちも真風さんの背中を見て、『本物の男役』を探求しているように思いました。
潤花という生き方
これまで何度か潤花さんに対して「大好きな真風さんと一緒に退団するという夢が叶ってよかったね」と記してきました。
しかしその一方で、『4作での退団は 早すぎるのでは?』という思いも捨てきれません。
ニーナ、キャサリン、かな、デルフィーヌ…
どれも潤花さんに合ってはいましたが、『代表作』とよばれるものもなければ、娘役をやりきった感もなさそう。(個人的主観です)
できることなら芹香さんとも組んで娘役として成熟していく様が見たかったです。
ですが潤花さんがあと2〜3作やっていたら春乃さんに次期トップのバトンが渡っていたかどうか‥‥。
同期に美しくバトンタッチし、惜しまれながら去っていく潤花さん。
コロナ禍や週刊誌報道で組がツライ時に、底抜けに明るい潤花さんが真ん中にいてくれてよかった。
天然のように振る舞っていても隠し切れない賢さ。
そこが魅力であり、相手役ファンからも愛される理由でしょう。
ですがラストデーくらいは「ゆりかさん大好き~」だけでなく、潤花さん自身のはなしが聞きたいなと思います。
月日が経つのははやいもので、お二人のラストデーまで1カ月を切りました。
真風さん潤花さんをはじめ退団者のみなさんが、最後まで充実した日々を過ごせますように。