真風涼帆「こんなトップ娘役見たことない」『MAKAZE IZM』感想

真風涼帆「こんなトップ娘役みたことない」『MAKAZE IZM』感想 宙組

いや~、噂どおりの。
いえ、噂以上の『モンスター』でした。

真風涼帆さんリサイタル『MAKAZE IZM』観てきましたので感想をお伝えしたいと思います。

真風涼帆リサイタル『MAKAZE IZM』感想

J-POPから『風と共に去りぬ』まで

次回大劇場公演『カジノ・ロワイヤル』で退団が決まっている真風さん。

さよならショーは宙組の曲で構成されるでしょうから、リサイタルで星組時代の曲が聴けてうれしかったです。

そして、米津玄師の『Lemon』をはじめ男性歌手のJ-POPは、男役をきわめた真風さんだからこそ違和感なくスッと心に響きました。

見応えがあったのは『風と共に去りぬ』です。

真風さんのレットバトラーも潤花さんのスカーレットも存在感タップリで、大きな舞台をオーラで埋め尽くしていました。

『明日になれば』は潤花さんのキーに合っていましたし、真風さんの『さよならは夕映えの中で』は壮観。

先生やスタッフさんが『真風涼帆で見たい役』としてこの作品が選ばれたことに納得です。

【余談】『風と共に去りぬ』は2014年の星組を最後に上演されていません。上演が難しくなっているこの作品について劇団がどう考えているのか知りたいところです。名作ゆえ、いつか再演されることを期待しています。

噂のトークタイムは噂以上

1時間40分の公演予定が2時間を超えたのは『モンスタータイム』が延びたから?笑

『モンスター潤花』は噂以上のはじけっぷり!

それはそれは面白くて可愛かったですよ。(以下ニュアンスです)

潤花「明日は休演日なので寂しいと思ってサプライズをしたいと思います。3秒で戻ってきま~す引っこむ
桜木「自由だな~、ほんと」
潤花「えっと、真風さんとお三方の似顔絵をかいてきました(ドヤ顔)」

潤花さんの自信たっぷりな様子に、さぞかし絵が上手なんだろうなと期待する客席。

ところが…

寿さんの顔も、松風さんの顔も、桜木さんの顔も、みんなほぼ同じ。

寿「これ全員同じ(顔)じゃない?」
潤花「あはは。プログラム見ながら書いたんです。(質問の答えになっていない。笑)さあ、お客様は誰が一番似ていると思いますかぁ?」

ここで空気を読んで『真風涼帆』を選ぶ客席の団結力よ。(潤花さんのおかげで客席が一体になりました。笑)

結果に大満足の潤花さん。

しかしお手伝いの鳳城のあんさん(106期)が舞台に登場すると主役交代の危機!

鳳城さんが「(私も)似顔絵書いてみました!」と紙を広げると…

それはそれは上手な似顔絵で、真風さんたちも「すご~い。じょうず~」と絶賛。

真風「(上手に描いてくれて)うれしい。このままじゃもったいないから歌劇かGRAPHに載せよっか」
桜木「わたし『えと文』やってるので載せますね。あれ?潤花が悔しがってる??」
潤花「わたしのは(載せてもらえないの)?」
真風「それはちょっと無理でしょ」
潤花「えっ、ヒドーイ!」

悔しそうに地面をドンドン踏みならす潤花さんを見て真風さんが…

真風「ちょっとちょっと、こんな地団駄踏むトップ娘役なんて見たことないから!しかも動きが昭和のアニメチックで古いのよね。あはは。で、潤花さん、鳳城さんにマウント取られちゃったけど どうする?」
潤花「絵画教室通います(キッパリ!)」
真風「まだ描く気なのね。苦笑」

トークが長引いて慌ててハケる真風さんに客席爆笑でした。

宝塚のコンサートでこんなに笑ったのは初めてです。

とっても楽しかったですし、組子の仲良しな様子にホッコリしました。

ですが、トークコーナーの正直な感想として

真風さんのプレサヨナラ公演なので、過去の作品についての話だとか、真風さんと組子のエピソードなんかも聞けると良かったのになと。

でもまぁ、潤花さんにとってもプレサヨナラなので、彼女が幸せそうで本当に良かったなと微笑ましく思いますし、

↑こんな状況だからこそ、賢い彼女は自らムードメーカーに徹して明るく振る舞っているのかなとも思ったり。

真風さんの歴史を振り返る『MAKAZE IZM』は、多くの感動を与えてくれる素晴らしいリサイタルです。
この良い雰囲気のまま、組子たちが笑顔で千秋楽を迎えられますように。

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