凰稀かなめ出演・映画「マスカレードナイト」感想レビューネタバレなし・木村拓哉、長澤まさみ

宝塚OG

 

前作映画「マスカレードホテル」の雰囲気がとても好きだったので、続編である「マスカレードナイト」の公開を心待ちにしていました。

 

前作と同じく警察とホテルが協力して殺人事件を解決していくという内容。

 

豪華なキャストを随所にちりばめて犯人をミスリードし、あるヒントをきっかにラスト数分で一気に事件解決というある程度の「型」ができているので原作を読まずとも十分に楽しめました。

 

サスペンスものでありながら殺人シーンや死体などグロイ描写が一切なく安心して見られます。(ここ大事)

 

マスカレードナイト・超簡単あらすじ

 

ロリータファッションの女性遺体が見つかり捜査を開始した警察のもとへ『犯人は大晦日にホテルのパーティーに参加するらしい』と密告文が届く。

 

そこで警察とホテルは犯人逮捕のために協力することになるのだが、”客の素性を暴こう”とする警察と”客自身が見せたい姿を大切にする”ホテルは衝突が絶えない。

 

密告者は誰なのか?

犯人は誰なのか?

 

 

役名・キャスト

 

(Wikipedia引用)

 

全体感想

 

キャストが多いので開始から50分間くらいは人物紹介の時間です。

しかも、沢村さんや石黒さん高岡さんらキャストたちは数々のドラマや映画で刑事も犯人もホテルマンも演じられている人ばかり。

誰が出てきても怪しくおもえて。。

それが狙いでしょう。

 

  • 不倫相手との逢瀬に使用するホテルに家族で宿泊することになった男。
  • 夫の不倫相手に遭遇する女。
  • 大きな荷物を頑なに自分で持とうとする男。
  • プロポーズのためコンシェルジュに無理難題をいう男。
  • プロポーズを断りたい女。
  • 恋人の誕生日を祝うために写真と同じケーキを用意してほしいとコンシェルジュに依頼する女。
  • ”人物の顔を連想させるモノ”がない部屋を要望する女。

 

よくまぁこんな個性的な登場人物をそれぞれ魅力的かつ怪しげに描けますね。

東野圭吾さんスゴイ!

 

噂になっている明石家さんまさんのゲスト出演ありました。
前作のようなさりげない感じではなく、ドーンと大迫力で登場されるので見逃すことはないと。

 

木村拓哉さんあってのシリーズ。

前作から刑事として出世していないようですが、洞察力の鋭さは相変わらず。

目線の動き一つでここ大事なポイントなのねとこちらに暗示してくれる演技ありがたや~。

おかげでキーポイントを見逃すことなくキャッチでき、事件解決後のスッキリが増し増しです。

どんな時も『全ての人の命を守る』というブレない信念の元で行動する姿がカッコイイ

 

 

長澤まさみさんは、どんな客のどんな要望にも「無理です」と言わないことをポリシーとし、ひとりひとりに誠実に対応するコンシェルジュを好演。

前作よりもホテルマンとして成長していて栄転の話が持ち上がるのも納得です。

こんなに感じの良いコンシェルジュに誠心誠意対応してもらえたら一生モノの素敵な時間になるよね~。

映画だとわかっていても妄想ふくらみました。

 

前作ではこの二人が反発しながらも徐々にお互いを認め成長していくというところが最大の魅力でしたが、今作は信頼関係が築けたからこそのもどかしさが最高にステキでした。
とはいえ、あくまでも刑事とホテルマンとしてです。

 

我らがタカラジェンヌOG凰稀かなめさん

しっとりとやさしい雰囲気の中に自立した強さが見え隠れするミステリアスな女性の役。

とてもステキでした。

 

登場人物の魅力をあげるとキリがありません。

それぞれの”その後”が気になります。

 

残念ポイントはただ一つ。

 

ほぼホテル内での撮影なので映像美としては少々物足りない気が。。

 

しかし限られた空間だからこそ人物描写が際立ち作品を魅力的に仕上げているという見方もできます。

 

仮装パーティーということで総勢500名のバラエティーに富んだ変装もみどころです。

 

そして、続編を期待させる終わり方が秀逸。

 

ここからは宝塚ファンへ

 

宝塚版では新田と山岸がハッピーエンドを迎えたのと瀬戸さんの退団で続編は難しいですね。

 

映画「マスカレードナイト」はうつくしい凰稀さんを大スクリーンで観られるだけでも価値ありです。

タンゴのダンスシーンあり、凝った仮装衣装など、エンターテイメント的な要素がつまっているので気軽に楽しめるとおもいます。

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