花組大劇場公演『エンジェリックライ/Jubilee』千秋楽。
雨の予報でしたが、永久輝せあさんと凪七瑠海さんが『晴れ男役』ということで、お天気にも恵まれた清々しい門出となりました。
凪七瑠海サヨナラショー
凪七瑠海サヨナラショー・セットリスト
サヨナラショーは宝塚の伝統を重んじる凪七さんらしく、どこまでもエレガントで上品な構成でしたね。
【凪七瑠海サヨナラショー・セットリスト】
・パッショーンダムール/(凪七)
・瞳の中の宝石/バレンシアの熱い花(凪七)
・TAKARAZUKA花詩集100!/(凪七&紫門→泉&100期)
・銀色の翼/カサブランカ(凪七、美風)
・武器を持て/1789(凪七)
・自由と抑制/激情(凪七、永久輝)
・誰が大切か/蘭陵王(凪七)
・どうやって伝えよう/ロミジュリ(綺城)
・愛の歌/パッショーンダムール
・学生歌GOLDEN DAYS/(凪七&星空→全員)
そしてこれだけ厳選された曲目においても、全方向に配慮されているのが流石だなと。
かつて100周年のときに共演した(当時初舞台生だった)100期への愛、月組で切磋琢磨した紫門さんや、宙組で一緒だった美風さんとのデュエット、
綺城さんのメッセージでもありましたように、自身のサヨナラショーで綺城さんが歌いたい曲を快諾する器の大きさに感服です。
さらに、トップになった永久輝さんへのエールともとれるセリフを、かつて一緒に周った全ツ『激情』の歌に添えるなんて、なんて粋なんでしょう。
「さあホセ、君の人生を歩んでいくんだ。君の思い通りに、自由に、情熱的に。それが私の願いだ!」
自身の集大成であるサヨナラショーではあるけれど、後輩へ託す思いが込められていてグッときました。
笑いと涙のご挨拶
凪七瑠海へのお花渡しに
凪七さんへのお花渡しは、専科から瀬央ゆりあさん、同期は明日海りおさんでした。
お二人から言葉をかけられて思わず笑顔がほころぶ凪七さん。
あの緊張感のあるシーンでこれほどの笑顔を見せるなんて、いったいどんなやり取りがあったのか気になります。
ご挨拶もそれはそれはご立派で、「愛する宝塚を去るのは相当な勇気が必要でした」は、名言。
綺城さんも簡潔ながら宝塚を工場に例えたステキなご挨拶でしたね。
そして泉さんが愛称を呼ばれる前に「はーい!」と返事してしまったときは、映画館でも大きな笑いが起こりました。
カテコでそのことを自己申告して、永久輝さんが「いつも和ませてくれて~」とフォロー。ほっこりとあたたかい空気に包まれました。
そして私がこの千秋楽で思わず涙したのが…
永久輝せあにもらい泣き
きょうは凪七さんの大劇場ご卒業の日であると同時に、永久輝さんにとって一生に一度しかないトップお披露目公演の千秋楽でもあります。
それを他の誰でもなく、凪七さんが永久輝さんに「トップお披露目おめでとう」と言葉をかけ、その瞬間、泣きそうになった永久輝さんにもらい泣き。
なんて尊い時間なんだ。
自身のお披露目だけでも大変なのに、凪七さんを送り出すという大役を果たした永久輝さん、本当にお疲れ様でした。
東京ではさらに進化した舞台を楽しみにしています。
そして1月19日のラストデーまで、凪七さん、綺城さん、泉さんが充実した時間を過ごせるよう心から願っています。