雪組『波うららかに、めおと日和』初日感想・朝美絢&音彩唯のじれキュン最高!

雪組新トップコンビ、朝美絢さん&音彩唯さんのプレお披露目となる『波うららかに、めおと日和』。初日の舞台を観てきました。

幕が上がった瞬間から、劇場内は多幸感と「萌え」の供給過多で、客席がこれほどまでに照れくささに包まれる作品も珍しいのではないでしょうか。 

不器用な二人が織りなす、横須賀の新婚物語

【簡単あらすじ】物語の舞台は、戦争の足音が刻一刻と忍び寄る昭和11年の横須賀。
帝国海軍中尉の江端瀧昌(朝美絢)と、純真な令嬢・関谷なつ美(音彩唯)は、一度も顔を合わせることなく結婚。生真面目で武骨な瀧昌と、右も左も分からないまま嫁いできたなつ美。最初は戸惑い、すれ違う二人が、ゆっくりと、けれど確かな絆を深めていく姿を描いた、心温まる純愛物語。

原作を読んでいないので、想像以上の甘さ全開の少女漫画ワールドに、まぁ驚きました。朝美さんが終演後のご挨拶でも仰っていた通り、まさに「トキメキやキュンが詰まっている!」。

昭和レトロな雰囲気の中、軍服姿の青年将校と無垢な新妻が織りなす「新婚生活」は、手が触れるだけで大騒ぎ!観ているこちらが赤面してしまうほど甘々展開。途中、時代的に暗い部分もありますが、サラッと流れるので身構えなくても大丈夫です。

開演前のタイトル映像には美しい「桜」。それが2幕開始前には「トンボ」に変わるという心憎い演出。季節の移ろいと二人の心の変化を象徴しているようでステキですね。

劇中では朝美さんが「昭和ミュージック・ジュークボックスミュージカル」とおっしゃるだけあって、昭和歌謡がふんだんに盛り込まれています。ただ、キーが合っていないのか、初日の緊張からか、歌唱面で苦戦している人も!そんなとき、客席から自然と手拍子が沸き起こり、舞台と客席が一体となって「間」を埋める光景は、雪組ファンの温かさを感じずにはいられませんでした。

あとは、予算の問題かしら??とにかく映像が多くてセットらしいセットは少なく、衣装も使い回しばかりだったのが気になりました。舞台から客席に降りる階段ははあったものの『客席降り』は無しだったの、なんで??

フィナーレはたっぷり。ズラリとならぶ男役の軍服姿は福眼!からの〜夢々しいデュエットダンスがステキでした。

朝美絢×音彩唯:圧倒的なビジュアルと「最高の相性」

何といっても、朝美絢さんの軍服姿の破壊力。キリッとした立ち姿、計算された帽子の角度、どの瞬間も惚れ惚れするほど男前でした。

で、仕事に厳しい男が妻にだけ見せるあたたかい眼差し、不器用なアプローチ…なんて、まさに「私たちが観たかった朝美絢」。新たなファンを沼に突き落とすこと間違いありません。

対する新トップ娘役・音彩唯さんの変幻自在ぶりには驚かされました。これまで別格的な役どころも完璧にこなしてきた彼女ですが、今回は「ザ・ヒロイン」の愛らしさを全開に。

音彩さんとお芝居すると、朝美さんの男役としての逞しさがより一層際立つんですよね。歌声の重なりも非常に美しく、お互いの良さを引き立て合う素晴らしいコンビだなぁと。

個性が光る雪組メンバーと縣千のスターオーラ

縣千さん(深見龍之介役)は、幕開け、ストーリーテラーとして登場した瞬間から目が釘付けに。黒髪に軍服という「正統派美形」の極みを見せつけつつ、フィナーレではキレキレのダンスで観客を圧倒。もはや貫禄すら漂うスター感。

華純沙那さん演じる芙美子との、結婚に夢を持たない二人がだんだんと惹かれ合うサブストーリーは、主役コンビに負けないトキメキをくれました。

その華純さん。1幕は昭和の歌手として歌って踊って、2幕は芙美子として芝居して、大活躍!ほんと、彼女は何をやらせても上手い!女性の強さやか弱さを同時に表現できる演技力の高さに舌を巻きました。

夢翔みわさん(小菊役)&白綺華さん(久桃役)。物語の語り部ポジションとして大活躍だったのがこの芸者コンビ!お二人の滑舌の良い軽妙な掛け合いが物語をスムーズに。

咲城けいさん(瀬田準太郎役)。なつ美の幼なじみ役として、爽やかすぎる好青年を好演。スーツ姿のスマートな立ち振る舞いの中に、なつ美への叶わぬ初恋への切なさを滲ませる演技に思わずホロリ。

麻花すわんさん(柴原郁子役)。今回のMVPは彼女でしょう!主人公夫婦を見守る世話係として、驚くほどの包容力と母性を感じさせる演技。夫役の真那春人さんとは長年連れ添った『理想の夫婦像』を体現していて素晴らしかったです。

眞ノ宮るいさんら主人公の同僚たちが良い味出しててホッコリと良かった。蒼波黎也さんは嫌味な上官役で新境地。物語にピリッとスパイスを与えていました。

初日ならではのハプニングと、客席爆笑のご挨拶

ライブの舞台にはハプニングがつきもの。専科の五峰亜季さんがマイクを忘れ?て登場→地声で乗り切るという一幕もありましたが、そこは百戦錬磨のベテラン。動じない貫禄と、初日ならではの「ライブ感」に客席も温かい拍手を送っていました。

そして、終演後の朝美さんのご挨拶がまた最高だったんです!
「この公演を観て、今度は旦那さんと来たいな〜とか、妻を連れて来ようかな〜とか、誰かと一緒に観たいと思っていただけたら嬉しいです。あっ、もちろん、フレンズ観劇もソロ観劇も歓迎です。お待ちしています(笑)」※ニュアンスです。

朝美さんのおもしろご挨拶に笑いが溢れ、ご自身で収拾がつかなくなってしまったのか、最後は、「これで失礼します!」と強引に締めくくって幕。これには客席も出演者も大爆笑。

トキメキ過多&ハートフルな作品に加え、朝美さんの飾らない人柄も垣間見え、最高にハッピーな初日となりました。

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