宙組千秋楽・真風涼帆「泣くの?泣くのね」NEVER SAY GOODBYE感想

ネバセイ千秋楽 宙組

和央ようかさんとワイルドホーン氏が客席で見守る中、

宙組「NEVER SAY GOODBYE」千秋楽公演が行われました。

興奮冷めやらぬうちに配信の感想を記したいとおもいます。

宙組「NEVER SAY GOODBYE」千秋楽

ワイルドホーン氏や和央さんがご観劇ということもあり、心なしか宙組のみなさん緊張されていたような。

そんなピリッとした空気が内戦の緊迫感とリンク。

良い意味で舞台に新鮮さを与えていたように思います。

それにしてもワイルドホーン氏の楽曲は、凄まじい力をもっていますね。

ワイルドホーン氏の美しく力強いメロディーに
小池先生の歌詞が乗ると、言葉以上の深いものが伝わってきて魂を揺さぶられます。

そして全員がとても深い役作りをしているので、再演とは思えないくらい演者と役がハマっていました。

フィナーレは画面で見ても大迫力!

圧巻のマント裁きも、これで見納めかと思うと寂しくてたまりません。

真風さん

根無し草だったジョルジュが、キャサリンやヴィセントに出会って生きる道を見出すという、心の動きがしっかり伝わってきました。

真風さんは大きなナンバーがたくさんあり、喉の調子を維持するのも大変だったとおもいます。

ですが最後の最後まで魂のこもった素晴らしい歌声でした。

セリフを言いながらジャケットを羽織るスマートな動き。男役の極みですね。
そこがアップで映し出されたの嬉しかったです。

キスしながらの手つなぎに加え、潤花さんの腰をグッと引き寄せ…暗転。

暗転になるタイミングが神がかっていて悶絶しました。

潤花さん

ネバセイを見るのは大劇場公演以来だったので、潤花さんの進化に驚きました。

ジョルジュと同じものを見たいという言葉の説得力。

彼がこの世を去った後もその思いは続いていくんだえろうなと、余韻を残す素晴らしいお芝居でした。

十字架の前で歌うシーン
どの音域も逃げずに真っ向から声をぶつけてきて、こちらの集中力を切らさない歌も良かったです。

フィナーレ
潤花さん曰はく『真風さんに体をゆだねているだけ』というラストのポーズ。

今日もバッチリ決まりました。

画面を凝視しましたが、このポーズがどうなっているのか結局分からず。笑

芹香さん

黒髪や褐色の肌から匂い立つような色気。
マタドール姿も兵士の姿も凛々しくてカッコよかったです。

キャサリン救出シーン
ヴィセントがジョルジュに目配せする瞬間がバッチリ画面に映りました。

男同士の友情と信頼、芹香さんと真風さんともリンクするたまらない一瞬です。

そして歴代最高峰の歌唱指導。

のびやかなロングトーンを響かせたあと、天を仰ぐ芹香さんの気持ちよさそうなこと。

極上の時間でした。

桜木さん

ネバセイ再演の成功は、悪人アギラールを振り切って演じた桜木さんの功績あってのこと。

誰も共感できない非道で嫌なヤツとして、千秋楽でも見事な最期を遂げました。(倒れ方上手すぎ)

そして話題になっている、日によって変わるフィナーレの髪型

本日はサラッサラのストレートヘアでした。

分け目からのぞくキュートな笑顔にキュン。

この公演でさらに演技の幅を広げた桜木さん。
次回のカルトワイン楽しみにしています。

その他キャスト

留依さん
突き抜ける歌声が気持ちよかった~。

祖国を思う気持ち、闘う意味がしっかり伝わってきました。

舞台で爪痕を残すとはこういうことなんですね。素晴らしかったです。

天彩さん
大女優としての迫力が増していました。
出演者の中で一番たのしんで役を演じていたんじゃないかな。

自信から出る色気があって、ジョルジュに『忘れられない良い女認定』されたの納得です。

ラスト、カメラに抜かれたアップ。
天彩さん良い表情していましたね。

カーテンコール

先ほどまで濃厚な大人の世界を描いていた人とは思えない、ゆる~いカーテンコール。

愛海「真風さんに出会えて幸せです。(泣き出す)」

真風泣くの?泣くのねぇ

愛海「(泣きながら)うう”ぅん、真風さんが大好きです」

真風泣くの~?ありがと~。よく言えました。笑」

愛海「はい」

真風もういいのね?だいじょうぶね~?

退団者のみなさんが真風さんに「好き好き」と。
そのたびに真風さんがゆる~く返していて微笑ましかったです。

真風さんの包み込むような優しさが心に沁みました。

【余談】
宙組のカテコは「ゆりか先生による宙組幼稚園」と呼ばれているそうです。
笑ってしまいました。

宙組「NEVER SAY GOODBYE」

集中力のいる本編と、大技連続のフィナーレ。
体力的にとてもキツイ公演だったと思います。

そしてテーマがテーマなだけに、真風さんや組子たちの精神的負担の大きさたるや。

ぶじに東京公演完走できて本当に良かった。
しばらくゆっくり体をやすめていただきたいな。

次回の別箱公演も楽しみにしています。

そして退団者の皆さんの明日からの人生が、これまで以上に明るく輝かしいものでありますように。

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