望海風斗 劇団と下級生への思いを語る

望海風斗 劇団と下級生への思いを語る 宝塚OG

望海風斗Billboard Liveコンサート『MY HOME TOWN』大阪公演に行ってきました。

ついこの前まで雪組100周年コンサートでバリバリ男役をやってた人とは思えない変身っぷり。

七色の声を自由自在に使い分け、さすが望海さん!と唸る素晴らしいコンサートでした。

MCでは、望海さんの宝塚を思う気持ちに会場が涙した一幕も。

望海風斗『MY HOME TOWN』感想

『MY HOME TOWN』セットリスト

セットリストは以下のとおり。

望海風斗コンサート『MY HOME TOWN』セットリスト
01.    Dream a Little Dream of Me
02.    Come on-a My House
03.  Stardust
04.    かもめはかもめ
05.    枯葉
06.    ラストダンスは私に
07.    First Love
08.    いとしのエリー
09.    Fly Me To The Moon
10.    Bye Bye Blackbird
11.    Sit Down, You’re Rockin’ The Boat
12.    HOME

横浜公演では『横浜市歌』が歌われたというアンコール。

大阪公演では『すみれの花咲く頃』でした。

本編とはあまりにも毛色の違う選曲ですが、よくよく考えるとこの2曲には特別な意味があったのですね。

コンサートのタイトルが『MY HOME TOWN』ということで、『望海風斗の故郷』にちなんだ とっておきの2曲だったのです。

地元横浜では『横浜市歌』を、第二の故郷である大阪(兵庫)では『すみれの花咲く頃』を。

だけど、このセットリストがいつ決定したのか分かりませんが、劇団が置かれているデリケートな状況を考えれば リストから外す選択肢もあったでしょう。

だけど望海さんはそうしなかった。

あえていま宝塚を象徴するこの曲を歌うことの意味。

「春~すみれ~咲く~」と望海さんが歌い出した瞬間、客席のあちこちからすすり泣きが聞こえてきて、私ももらい泣き。

望海さんの瞳からも涙が溢れ、声も震えて。。。

アンコール    すみれの花咲く頃

曲が終わってもしばらく望海さんも観客も言葉では説明のつかない涙をながし、ただただ共感し合っていました。

花組と雪組に在籍経験があり、芹香斗亜さんとも一禾あおさんともそれぞれ一緒に舞台を作り上げてきた望海さん。

先日放送された雪組100周年記念特別番組では朝美絢さんと対談し、

「雪組を観ていると元気になれる。(組子の)みんなを見てると元気になれる。これからが楽しみ」と話していただけに、

いろんな思いが込み上げている様子でした。

そして望海さんはOGの誰もが口をつぐんで触れない話題を避けることなく、第二の故郷について語り始めました。

望海「本当にいろんなことがあります。だけどまた皆さんが安心して宝塚を観に行ける日がくることを心から願っています。(劇団の)中には頑張っている子もたくさんいますので、いつかまた」

望海さんがこの状況でも あえて宝塚の曲を歌ったのは、ファンを慰めるためだけでなく、

自分の故郷でもある劇団でいまも奮闘している仲間に向けてのエールだったのかなと。

会場で現役生の姿は見かけませんでしたが、望海さんの思いが彼女たちに届き、救いになればいいなと思いました。

溢れ出る思いを落ち着かせるように涙を拭きながら「ちょっと湿っぽくなりましたね」と笑顔をつくって通常の明るいトークへ。

また別の回でも望海さんは宝塚についてお話されました。

望海「宝塚は思い出すと背筋がピンと伸びるような場所であり、頑張ろうと思える大切な故郷です。だから…」

これ以上話すと本気で泣いてしまいそう、というところでふと冷静になって、

望海「あまり多くを話すのはやめておこうと思います。いろんな想いはすべて歌に込めますので」

アンコール.    Diamonds Are A Girls Best Friend

大千秋楽はダブルアンコールに、まさか大阪で『横浜市歌』が歌われ大盛りあがり!

こんな時に楽しめるかなと迷いましたが、思い切って行って良かったです。

望海さんの歌とことばに励まされ、同じ思いを抱えた人と共感できた貴重な時間でした。

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