月組大劇場公演『応天の門/Deep Sea』
月城かなとさんがイメージキャラクターを務める加美乃素切公演を観劇してきました。
劇場内に延々ながれる『加美乃素本舗ソング』にニヤリ。
月組・加美乃素本舗貸切公演感想
いつもと違う笑い
お芝居でのアドリブはありませんでした。
しかし千秋楽を2日後にひかえ今もっとも芝居が深まっているので、むしろアドリブはなくて正解だなと。
今日のお客さんは年齢層的に和物がお好みなのか、特別集中して観劇されていたように思います。
「鬼が怖くて酒が飲めるかっ!」や「おまえの尻ぬぐいをするのはこれで最後ですからね」など、
いつもの公演と違うところで笑いがおこっていたのも興味深かったです。
アフロなし
貸切公演に期待されるのは『月組名物アフロ』と『主催者にちなんだアドリブ』ですね。
本日は残念ながらアフロはありませんでした。
『Deep Sea』は中詰めのフォーメーションが複雑なのでアフロは難しいかなと思っていましたが、そもそも休演者がいると実施されないようです。
で、ヘアケア製品を取り扱う加美乃素ならではのアドリブがいつ出るのだろうとワクワクしていたら、なんと!!
爆笑アドリブ
まさかの冒頭!!
暗闇のなか銀橋に組子がズラ~っとスタンバイし、ド派手なチョンパで大きな拍手がおこったあと、
月城さんの第一声!!
「熱狂的な かっみぃ(髪)ーっ!
灼熱、熱帯 かっみぃ(髪)ーっ!
愛を、愛を、さけぇぶぅ〜
かぁ〜みぃぃぃ(髪)ーーっ!!」
月城さんは大マジメにカッコつけていましたが、それがまた面白くて客席爆笑!
まさか『アモール』を『髪』に変える、こんな大胆なアドリブを冒頭に入れてくるなんて…
最高に盛り上がりました。
ノリノリの組子たち
組子たちもノリノリで、「ふぅ~」とか「おらぁ~」とか、かけ声が異常に多かったように思います。
鳳月さんもいつもよりネットリと客席を一本釣りしていて、釣られたお客さんが「ひぃっ!」ってのけ反っていたのも微笑ましかったです。
若手のダンスシーンで目を引いたのは誰よりもしなやかに踊っていたきよらさん。
ケガが治って良かったですね。
歌もお上手なので5人目のエトワールとしてのびやかな高音を劇場に響かせていていました。
銀橋で、礼華さん、天紫さん、彩海さんが芝居仕立てでワチャワチャ歌うシーンもコミカルで好きです。
難しい歌なのに3人とも歌詞が明瞭なのはスゴイ。
で、本日のオペラ泥棒は白雪さんでした。
露出の高いミニドレスからのぞく
バッキバキの背中と鍛え上げられたふくらはぎはタカラジェンヌの域を超えて、もはやアスリート。
情感タップリの歌には心酔しましたし、すべてにおいて芸のクオリティが高いのは流石です。
加美乃素貸切ならでは
加美乃素貸切ということもあり、月城さんと鳳月さんの『秘密の花園』は、お二人ともサラッサラの地毛バージョンでした。
ときどき鳳月さんの髪の毛が月城さんの頬にかかるのが なんとも色っぽくてドキドキ。
他にも月城さんは「神々の~」と歌いながら手でゆっくりと髪の毛をなでつけ『うつくしい髪』をアピールして客席を沸かせていました。(もちろん真顔で。笑)
そして幕間に加美乃素本舗公式Twitterを見てビックリ!
貸切公演サプライズ!
元イメージキャラクターの北翔海莉さんが劇場にお越しという内容が掲載されていました。
幸運にも終演後のロビーで北翔さんをお見かけすることができたのですが、あたたかく優しいオーラを放たれていて周辺に多幸感が広がっていました。
月城さんも北翔さんに観てもらえて嬉しかったでしょうね。
ごあいさつ
月城さんのご挨拶はいたってマジメ。
「この公演も残りあと2日となりました。みなさまからたくさん元気を頂いたので残り2日もパワー全開で頑張ります。今後とも加美乃素本舗様ならびに宝塚歌劇を宜しくお願いいたします。本日は本当にありがとうございました」
客層がいつもと違うということもあり、月城さんは意識的にイメージキャラクターとしての責務をまっとうされているように思いました。
月組公演も残りあと2日なんですね。
千秋楽は光月さん千海さんら退団者のラストを中継で見届けたいと思います。