礼真琴武道館&極美慎バウ!宝塚ファンとして複雑な思い

極美慎さん主演『にぎたつに海に月出づ』に大感動したものの、東上おあずけに対する複雑な思いは消えず。

ですが、どうやら極美さんの東上おあずけも近年の人事も、これまでとは違う劇団の方針が関わっているようです。

宝塚歌劇の高年齢化に思う

路線育成はゆっくりと

コロナ禍前までは研11~12でのトップ就任は珍しいことではなく、むしろ分かりやすく超路線の証でした。

御曹司好きの私としては、これぞ宝塚!という人事にワクワクしたものです。

【トップ就任学年】
珠城りょう(研9)
柚希礼音(研11)
柚香光(研11)
礼真琴(研11)
音月桂(研12)
龍真咲(研12)
明日海りお(研12)
大和悠河(研12)
真風涼帆(研12)

当然ながら彼女たちは早い段階からバウ主演や東上主演を務め、番手も昇格もトントン拍子。

しかし時が経ち、全体的にトップの就任学年が高くなっている現在において、それを期待するとガッカリすることに。

というのも現トップたちの就任学年は平均して研16。ってことは新人公演を卒業してから9年ですよ。ながっ!

若くして2番手になったものの、その後の人事のグダグダにより”2番手期間8年”なんていう芹香斗亜さんの例もありますし、時代は計画的にゆっくりと上げていく方向へ。

第二の凪七瑠海&水美舞斗&瀬央ゆりあの重要性

トップ高年齢化による人事調整に欠かせないのが、凪七さんをはじめとする水美さん&瀬央さんらスター専科(別格路線)の存在です。

主演もできて脇にも回れる実力と2番手ブロックできる立場にある”人事調整マン的存在”の必要性と便利性。

劇団もそれに気づいたからこそ、”第二の凪七”的な人材を育てるべく、最近は多くの生徒に新公のチャンスを振って土台を作っているのでしょう。【小声】それにしても105期の主演は多すぎではと心配になります。

そしてやはり一番しんどいのは中堅どころですね。

風間さんこそサクッと正2番手になりましたけど、聖乃さんは凪七さんの卒業公演で2番手先延ばし、縣さんは瀬央さんの組替えにより3番手ステイが決定。

(人事調整という名の時間かせぎにより)よりにもよって同期がいる組に異動になる瑠風さん極美さんも思うところがあるでしょう。

【小声】あぁ万博開催時には100期のなかからトップが出ているかも!なんて予想していた頃がなつかしい。

さらにもどかしいのは、まさか極美さんより先に(礼華鷹翔ら)100期以下に東上させるわけにはいかないということ。しばらくは混沌とした人事にモヤモヤさせられそうです。

スター高年齢化の個人的見解

過重労働問題が叫ばれるなか、無理なくゆったりと育成されるのは良いことですし、遅咲きジェンヌにとっては好機かもしれません。

が、就任学年が上がるということはそれだけ退団するときの年齢も上がるということで、第二の人生を考えると酷だとも思います。

そして個人的に残念なのは、高年齢化により致し方ないとはいえトップの任期が短期~中期になってしまうことです。

そりゃあトップを長期間務めることの負担は計り知れないほど重いでしょうが、今後、礼真琴さんのように武道館コンサートで有終の美を飾るようなトップオブトップスターが現れないのかと思うと寂しい。

いろんなタイプのジェンヌがいるように、出世にも”早期” ”遅咲き”いろいろあっていいのにな。ただし、引っ張るだけ引っ張って2番手切りなんてことは無しで!

星組の代替わりにくわえ大規模な組替えもあり、動きのある一年になりそうな2025年。
公演を楽しみつつ、ひきつづき人事にも注目していきたいと思います。

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