花を継ぐもの、柚香光さん♪「A FAIRY TALE-青い薔薇の精-」「シャルム」で見せた、明日海りおさんを送り出す覚悟。

こんばんは

前楽の日も、千秋楽の日も、大劇場のある兵庫県の天気予報は曇りのち雨。

パレードの時だけでも雨が止んでくれることを祈るばかりです。

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今日は、花組「A FAIRY TALE-青い薔薇の精-」「シャルム」を観劇してきました。(8回目)B席。

15時公演シャルムの明日海さんアドリブ。

♪旅してみましょ~~~。と、長めにのばした後、♪シャバダバダバ、フゥ~~↑と、美声スキャットスタート。

数秒後、舞台にいる下級生がガヤガヤ声をだし、振り返った明日海さんが、「(のばし過ぎた声を) 止めてくれたのね。ありがとー。」とニッコリ。

そして、何事もなかったかのように微笑をたたえ本編へ。

客席、クスクス笑い声。

察するに… 今回もアドリブが思いつかなかったのではないかと。(笑)

いいんです。明日海さんの美しい歌声が聞けただけで、とっても嬉しいです。

神聖な空気が流れる銀橋。

命を削って男役を極めてこられた、トップさんの最後の公演で、ご本人の執念、組の気迫、客席の集中力、この3つが合わさった時にだけ醸し出される、神聖な空気。

明日海さんがケ・サラを歌いながら銀橋を渡るとき、今日は その空気が、とても清らかに流れていました。

そして、深みのある歌声とは裏腹に、姿はどんどん透明度を増して、明日海さんの存在自体が、はかない夢のようです。

公演を重ねる度に透けていく明日海さんとは真逆に、自分の色を濃く塗りかえていく人がいます。

花を継ぐもの、柚香光さん。

お芝居は、とても真面目で心根の優しい青年を好演。

柚香さん演じるハーヴィーは、植物をこよなく愛するごく普通の青年。ある日、突然見えるようになった妖精たちに翻弄されながら、いつしか自分のルーツと向き合い、人生の目的を見つけるという役どころ。

少し気が弱いのに、誰かのためなら一生懸命。柚香さんのセリフの言い方ひとつで、ハーヴィーの素直な性格や、夢と現実のギャップに苦しむ心情が伝わってきます。

人間と妖精の友情、という難しい間柄が、違和感なく成立しているのは、ポーの一族、メサイア、Casanova等で築き上げてきた、柚香さんと明日海さんならではの計算されたお芝居だからだと思います。

「君ならこの庭に見事な花を咲かせられる。」

託す思い、託される思いが、エリュとハーヴィーとしてだけではなく、明日海さんから柚香さんへのトップのバトンに、この台詞がかけてあるのです。

明日海さんは「感情を込めすぎると、気持ちがあふれすぎるから、あまり考えないようにしている。」と、自分たちの境遇とリンクする場面について、以前、何かでおっしゃていました。

対する柚香さんは、エリュの言葉としても明日海さんの言葉としても、しっかり受け止めているような演技で、覚悟が見えます。

ちなみに、今日の柚香さんの会社の場面、ティーカップを床に落としませんでした。(笑)
ソーサーの上でカップが傾き、こぼれた紅茶で手を火傷しちゃった風の演技。(芸が細かい。)

柚香さんのお芝居は、繊細さと大胆さを兼ね備えていて、面白いなぁ。

ショーは、柚香さんの魅力満開です。(笑)

まず、このショーは、スーツ、軍服、燕尾など、男役ファッションショーのように、いろんな衣装を着るのですが、柚香さんはそのどれもが似合う似合う。

柚香さん持ち前の華やかさが、いつもに増して眩しいほどです。

個人的に、男役の場面の、ブラックスーツに赤マフラー&ハットでキメた柚香さんが、色濃くて大好きです。

もちろんビジュアルだけでなく、レジスタンスの場面では、過酷な戦場を、見ているこちらが苦しくなるほどリアルに、ダンスで表現されて、ひきこまれます。

かと思えば、黄色の軍服で娘役さんとの踊るときには、優しく甘い微笑みをたたえた、キラキラ王子☆

変幻自在ですね。

そして今回、私が一番感嘆したのは、黒燕尾。
明日海さんが登場するまでの数分間、大階段で粛々と進む、男役の崇高な場面。

その中心にいる柚香さんの一挙手一投足から、皆を引っ張る気迫が伝わります。

柚香さん色を強く感じるこの場面は、次の花組の雰囲気を一足先に感じるこができ、明日海さんがいなくなったあとの花組も大丈夫だと確信できます。

華やかなルックスに天性のスターオーラをまとい、早くから注目され、抜擢され、大きな役を与えられてきた柚香さん。

しかし、それゆえに、重圧や苦しみ多い下級生時代だったと思います。

そして!さらにこれからは、トップとして、今まで経験したことのない責任や期待が、その肩にのしかかることになるでしょう。

それをどう乗り越えていくかは、とても大事なことです。

その過程までもが舞台に出てしまいますから。

明日海さんから託されたトップスターの心得三ヶ条。

  • よく食べ。
  • よく寝て。
  • お行儀よく。

「子供に言うみたい。」と、番組でお二人が爆笑されていましたが、奥の深い三ヶ条だと私は思いました。

生え抜きトップスター。

柚香さんは、花組で育ち、共に育った仲間に囲まれてトップになります。

組替えの大変さは計り知れませんから、その点は、とても恵まれていますね。

今日の公演で、真ん中に立つ柚香さんを見て、柚香さん率いる次の花組も楽しみになりました。

ですが、まだまだ明日海さん退団公演中です。

明日海さんの去り行く姿はもちろん、柚香さんの二番手最後の姿も、しっかり見届けたいと思います。

では、また明日♪

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