若手スターの登竜門であり、劇団の期待値が透けて見える「人事の通信簿」こと『RISING STAR GUIDE 2026』が発売されました。
今回は102期から108期までの男役19名が選出されましたが、このラインナップ、ただの「人気者の集まり」ではありません。
掲載メンバーの学年の偏りや、映像の割り振りを紐解くと、劇団が数年後に描いている「新世代のピラミッド」がくっきりと浮かび上がってくるのですが…
「105期・黄金時代」の片鱗と過酷なサバイバル
今回のガイドで最も目を引くのは、なんといっても105期の8名という圧倒的な掲載数です。
花組:美空真瑠・夏希真斗
月組:七城雅
雪組:紀城ゆりや
星組:稀惺かずと・大希颯
宙組:大路りせ・泉堂成
新公学年を卒業するタイミングで、これほど多くのスターが同時にプッシュされるのは異例のこと。
まさに「95期」を彷彿とさせるスターの宝庫ですが、8人全員がトップ街道を走れるわけではありません。
すでにバウ主演や新公主演2回と頭一つ出ている人もいますが、この先劇団はさらに105期を競わせ、そこから次世代のトップ候補を絞り込むフェーズに入った模様。
この「同期8人」の中から、数年後に1stフォトブックを手にするのは果たして誰になるのか。105期に関しては、早くも『その先』が気になるところです。
華世京という異次元の出世スピード&不遇の107期
(花組)侑輝大弥・希波らいと・天城れいん・美空真瑠・夏希真斗/(月組)瑠皇りあ・七城雅・雅耀/(雪組)咲城けい・蒼波黎也・紀城ゆりや・華世京・苑利香輝/(星組)御剣海・稀惺かずと・大希颯/(宙組)亜音有星・大路りせ・泉堂成
105期の勢いの一方で、もはや別格のオーラを放っているのが雪組の華世京さん(106期)。
今回のガイドでも、下級生ながら「一人ロケ」を任される特別待遇。すでに4番手級のポジションを確立しており、劇団が彼女を「早期トップ就任」のレールに乗せているのは明白です。
かつての珠城りょうさんや芹香斗亜さんの抜擢スピードを彷彿とさせますが、華世さんの場合は「実力」と「華」のバランスが研7にしてすでに完成されているのが恐ろしいところ。
一方で、心配なのは「107期の不在」という事実。
そうです、新公主演を経験しているメンバーもいる中で、あえての「ゼロ」。重ね重ね劇団期待の一翔さんの退団は惜しいですね。
ゆえに、108期の雅耀さん・苑利香輝さんを早めにピックアップしたわけですが、
特に月組の雅耀さん。彼女の放つ圧倒的なアイドル性とオーラは、まさに「選ばれし者」。107期を飛び越えての抜擢は、彼女を次なる「月組の御曹司」として育てるという劇団の強い意志表明に他なりません。
若手スターのゆっくり育成
現在の宝塚はトップスターをはじめ、つづく2番手3番手も高学年化が進んでいるため、若手の育成もゆっくりモード。
ゆえに、まだまだ若手スターたちの先は長く、それだけ競わされる年月が延びるかと思うとファンとしては気が重い部分もありますが、(最近は路線の同期を並べるという非情な人事やりますしね。怒)
一方で、彼女たちの活躍を長〜く楽しめるのも事実。その喜びをかみしめつつ、引き続き成長を見守りたいなと思います。