星組大劇場公演「RRR×TAKA“R”AZUKA ~√Bheem~/VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)」千秋楽。
劇場で退団者4名のステキな舞台姿を見届けてきました。
【退団者】
大輝真琴さん(91期)
天華えまさん(98期)
彩園ひなさん(101期)
侑蘭粋さん(103期)
星組大劇場公演『RRR/VIOLETOPIA』千秋楽感想
千秋楽の高揚感
はやめに劇場に到着すると、本日同じく千秋楽を迎える月組バウホール公演『Golden Dead Schiele』のチケット出しが行われていました。
この寒空のなか、屋外でのチケット出しは本当に苛酷。スタッフさんお疲れ様でした。体調くずされませんように。
劇場内に入ると、全身白のお洋服を着た人で大賑わい。
ご贔屓の晴れの日ということですごくテンションが高い人、ファン同士でお話ししながら泣いている人、東京公演まで会えないからとチョコレートを交換している人たち…
贔屓が卒業することの寂しさに加え、いっしょに応援してきた仲間とも会えなくなると思うと切なくて、何か話ししていないといられないソワソワ。
そんな人たち様子を見ていると、かつてご贔屓を見送った日のことが思い出されてギュッとなりました。
そしていよいよ始まった千秋楽公演。
礼真琴さんの開演アナウンスに割れんばかりの大拍手。
『RRR』は善悪がハッキリして分かりやすく、何度観てもラストの大団円が超気持ちいい。
ナートゥダンスもいつも以上に盛り上がりました。(拍手が鳴り止まずショーストップするかと)
当初の予定よりも公演数が削られ、新人公演も中止になり経験の場が失われはしましたが、それを感じさせない完成度の高さ。
組子全員の頑張りに感服です。
退団者ごあいさつ
ショーのバックステージシーンで粋なアドリブがありました。
輝咲「きみは最高のスターだよ。これからも期待しているよ!」
天華「ありがとうございます。期待してください」「ぼ く に、期待してください」
アドリブというよりセリフ認定されるほどクリアにマイクオン。音響さんの愛を感じました。
そんな天華さんがご挨拶でお話されたのが、
「この舞台に初めて立ったとき、ライトの眩しさやマイクを通した自分の声、お客様の温かい拍手、ここから見る美しい景色に感動し、私はこの場所で生きていくんだと強く感じたことを思い出します」
天華さんは今日、マイクを通して聞いた自分の声に何を思われたのでしょう。
胸元に花をつけて歌った「Time goes by」。ハリのある良い声が劇場中に響いて胸が熱くなりました。
大輝真琴さんはズッシリと重みのあるご挨拶。
「エンターテイメントの真髄は、人の心にチカラと明日へ進むエネルギーをお届けすること。今も宝塚を求めてくださいますお客様に後悔させない時間をお届けするために、人柄と腕前を磨き、東京の千秋楽まで精進して参ります」
侑蘭粋さんのお花の色に気づいた人も多いのではないでしょうか。
モノトーンでまとめたお花に、103期であり、石川県出身の侑蘭さんが込めた想い。
それを直接語ることはありませんでしたが、
「同期とは楽しかったことも辛かったことも、どんなことも一緒に乗り越え支え合ってきました」というところで涙声になり、
客席からもすすり泣きが聞こえてきました。
彩園ひなさんのご挨拶は愛にまつわることば。
「愛は人を穏やかにします。ですが、与えるには気力と体力と時間が必要です。そんな貴重な愛を沢山の方から頂いてとっても幸せです。ありがとうございました」
最後は礼さんの掛け声で盛大にパッション!組子たちみんな良い顔してましたね。
緞帳前で礼さんが「東京公演が始まるころは寒くて終わるころは春なので何を着ようか、荷造りに困っています。笑。東京に向けてインド人を深めて顔も濃くしてナートゥ頑張ります」と笑わせて終演。
東京公演もぶじに完走できますように。