星組全国ツアー梅田芸術劇場公演『バレンシアの熱い花／パッション・ダムール・アゲイン！』
初日のレポで瀬央さんが2番手羽根を背負ったと知り、本日ドキドキしながら観てきました。
星組全国ツアー『バレンシアの熱い花／パッション・ダムール・アゲイン！』感想
パレード
『パッションダムール』 パレード階段降り
舞空瞳（エトワール・赤白大羽根、孔雀あり）
↓
天飛華音
↓
極美慎
↓
瀬央ゆりあ（赤白大羽根）
↓
凪七瑠海（赤大羽根、孔雀あり）
注目の階段降りは、舞空さんのエトワールのあと天飛さん→極美さんと星組御曹司がつづきます。
そして、キターーーーッ！！
変形ではなく丸く大きな羽根を背負って登場した瀬央さんに、客席からひときわ大きな拍手が。
いや～、すごい盛り上がり。
凪七さんを迎えるときに、通常は娘役トップが急いで走って後ろに戻っていくところを、2番手の瀬央さんが小走りで自分のポジションに向かうのが可愛いかったです。
もともと専科の凪七さんが主演を張るというイレギュラーな全ツなので、瀬央さんの羽根が正式な2番手羽根なのかは現時点で判断はできません。
しかし別箱とはいえ、主演と同等の大きさの羽根を背負ったことは事実。
実際に大羽根を目の当たりにすると、そりゃあ感動しましたよ。
ですが、ふと『1789の千秋楽にサヨナラショー有り』という噂が頭をよぎりました。
考えたくはありませんが『広島凱旋』『ショーでＷトップ級の扱い』『2番手羽根』と、伏線が張られ過ぎているような気がします。（個人的主観です）
瀬央ゆりあへの餞別？
瀬央さんは全国ツアーにおいて2番手なので見せ場となるシーンが多いのは当然として、気になったのはパレード直前の演出です。
通常公演なら群舞のあとデュエットダンスに突入するはずが、白燕尾を着た瀬央さんがピンスポットに照らされて登場。
『ALL BY MYSELF』をうたい、そこに極美さん、天飛さん、夕渚さん、蒼舞さんが加わるという演出。
本来ならトップコンビに与えられた時間を瀬央さんの見せ場に当てられていて、これはいったいどんな意味が？
若手に囲まれながら白の衣装で過去を振り返るような歌をうたうのは、ショーを盛り上げるためのただの演出なのか、それとも瀬央さんへの餞別（プレさよなら）なのか。
もう気になって仕方がありませんが、その答えがでるのは次回の大劇場公演『1789』ですね。
そしてもうひとつ…
もうひとつの関心事
もうひとつの関心事といえば
『全国ツアーにおいて凪七瑠海の扱いはトップと同等なのか？』についてです。
大羽根には孔雀がついていたもののナイアガラは無く、ここにはトップと明確な差がありました。
しかしプログラムの表紙はトップと同じく単独。（舞空さんの表紙掲載は無し）
凪七瑠海と星組の相性
優雅でノーブルな凪七さんと情熱とエネルギーあふれる星組のコラボはとても興味深いものでした。
凪七さんが舞空さんに与える『芝居の間』が秀逸で、二人で落ち着いた良い芝居をしていていて、別れのシーンはグッときました。
パワー押しの下級生にとっても凪七さんの優雅で上品な立ち居振る舞いは大きな学びになっているように思います。
そして影響を受けているのは星組生だけでなく凪七さんも同じで、
「（星組の）みんなを見て私も回転数を上げていかないとって思った」と。
正直、トップコンビを離してまでも凪七さんが星組を率いて全国ツアーだなんて劇団も思い切ったことをするなぁと思いましたが、結果、新鮮で良かったです。
お芝居もショーも星組の熱さと勢いを残しつつ上品にまとまりつつあり、良い感じの公演でした。
明日も観劇予定ですので、次号はキャストごとの感想を記したいと思います。