芹香斗亜さんのディナーショー『The Royal Banquet』夜公演を配信で観ました。
歌い終わるたびに「ヒューヒュー」と歓声がわき、客席の盛り上がりが凄かったですね。
芹香さんのトークも舌好調!
ゆえにヒヤリとする場面も…。
芹香斗亜DSで分かった本当にやりたかったこと
MCにヒヤリ
MCで輝月さんが「役ではない芸名の自分で舞台に出るのが3年ぶりくらいで、素の自分ってどんなだったけと思い出し中です」と打ち明けると、
「そっかそっか、今度の公演はショーも出るから~」と言いかけて、客席の微妙な空気に気づいた芹香さん。
「あれれ?ちょっとちょっと」と輝月さんを舞台後ろにつれていきコソコソ話し。
輝月さんの雪組出演は決まっていますが、ショーに出るかどうか明確な表記はありませんでしたから、客席(&輝月)が一瞬ヒヤッとしたのだと思います。
【小声】まぁ表記していないことこそがショーにも出演するということなんですけどね。
結果、コソコソ話しを終えた輝月さんが「出まぁーす!」と宣言して大団円。笑
水美舞斗&輝月ゆうまへのご褒美
水美さんと輝月さんがトートとシシィを回替りで役を入れ替えて歌う『エリザベート』の”私が踊るとき”。
夜公演は輝月さんがシシィで、最初こそ大きな男役のシシィに笑いが起こったものの、伸びやかな高音はそれを黙らせるだけの迫力がありました。
水美さんのトートも色気があってとってもカッコよかったです。
そういえば花組『エリザベート』で露出度の高い水美さん(マデレーネ)が登場すると一斉に客席のオペラが上がったのを覚えています。
そのとき芹香さんはルドルフでしたね。あれから10年かぁ。
で、MCで一番時間を割いたのが、芹香斗亜による演出講座。笑
音楽を聴くとそれに合わせた演出が思い浮かぶらしく、『ルビーの指輪』から広がる演出話しは、「ここでトップさんがせり上がって~、はい振り返る~。なんてほらぁ、良いやん!」と楽しそう。
最後は、「芹香さんやって~」の声に「わたしはもう(宝塚の舞台では)やらないよ」というビターな終わり方でしたが、もしかしたら演出が芹香さんの新たな活躍の場になるのかも!なんて希望のあるトークでもありました。
芹香さんの際どいトークに笑顔で返したり、豊かな表情のみで丸く収めたりする95期コンビの見事なこと。芹香さんが自由におしゃべり出来るように、出すぎず引っ込み過ぎない水美&輝月のフォロー体制が素晴らしかったです。
芹香斗亜の本音
ひとつだけ気になったのは、宝塚人生最後となるDSにあえて昭和の歌謡曲を入れたことです。
たしかに芹香さんが言うように歌詞が少ないからこそ余韻のある昭和歌謡はとってもステキだけれど、DSの限られた時間に入れるにはちょっともったいない。
宝塚19年の歴史の中で歌いたい曲も聞きたい曲もたくさんあったでしょうに、いったいなぜ?
本当は自身のコンサートをやりたかったのかもしれませんね。
昭和歌謡や洋楽タップリのコンサートを自分で演出して(演出家と相談して)やりたかったんだろうなって。考えすぎでしょうか。
アンコールは安蘭けいさんが「ICARUS」で歌って感動を呼んだ名曲『The Rose』。
初舞台を踏んだときのトップさんの曲を、男役19年の深みのある歌声で聴かせる芹香さんが本当にステキでした。
芹香さんの集大成となる『The Royal Banquet』は、トークでヒヤリとさせられる場面もありましたが、研19と研17たちの大人な色気タップリのパフォーマンスを堪能したDSとなりました。
東京公演も大いに盛り上がりますように。