雪組全国ツアー公演『仮面のロマネスク/Gato Bonito!!』初日観劇してきました。
終演後のご挨拶で朝美絢さんが「ショーのアドリブで『ここまで体感5秒』と言いましたが、全てが終わった今、体感10秒くらいです」とおしゃっていましたが、
前半はヴァルモン子爵の色気にクラクラして、後半はネコちゃんたちを愛でていたらあっという間に終わってしまったという印象です。
仮面のロマネスク・ざっくり感想
それにしても『仮面のロマネスク』ってよく再演されますね～。どこか地方の有力者のリクエストなの？と勘ぐりたくなるくらい。笑
「あぁ、いけませんわ」「愛しています」「いやぁ～おやめになって～」…
親子で観劇すると少し気まずい、昼ドラさながらのメロドラマが好まれるのでしょうか。
2024年雪組バージョンも濃厚でしたよ。
「おまえにマジ！」を地で行く朝美絢さん。世紀の色男ヴァルモンが似合う似合う。
だれよりも現代的なルックスなのに、落ち着いた芝居と情感タップリの歌で、柴田作品独特のセピア色の昭和感をみごとに表現。あの瞳で見つめられたら誰もが彼に堕ちるのも納得の艶男っぷりでした。さぁこれから全国でどんどんファンを増やしてください。
で、朝美✕夢白コンビの『美』はポスター以上の迫力。朝美さんの豪華な衣装に負けない顔面美と、夢白さんの胸元の開いたドレスからのぞく骨格標本のような美しい鎖骨にくぎづけです。
そして夢白さんは「あなたがいるから～」の昭和歌謡をちょっぴり歌いにくそうにしていたものの、美しくて二重人格者でプライドが高いメルトゥユ婦人をとてつもなく魅力的に演じていました。
縣千さんは恋に恋する純朴好青年ダンスニーがピッタリ。笑いも担当していて朝美さんとの二人芝居はこれからどんどんアドリブが増えるんじゃないかな。
ジェルクール伯爵を演じた咲城けいさんは大人の演技で新境地を開き、アゾラン役の聖海由侑さんはご主人様（朝美）さながらの色男っぷりで目を引きました。
娘役は朝美さんから迫られて「いけませんわ～」と困り顔が最高に色っぽかった希良々うみさん。純粋無垢な美少女がハマりにハマった華純沙那さん。
そして109期首席の音綺みあさんがお芝居ショーともに大抜擢で、次期体制の戦力となるべく育成されている様子でした。
ガートボニート・ざっくり感想
雪組『Gato Bonito』階段降り
希良々うみ（エトワール）
↓
華純沙那、咲城けい（肩羽根）
↓
縣千（3番手羽根、孔雀）
↓
夢白あや（トップ娘役羽根）
↓
朝美絢（2番手羽根、孔雀）
朝美絢さん初の全国ツアー主演ということで、この日を待ちわびていたファンの熱気がスゴかった。初日のアドリブに大盛りあがり！
「みなさーん！美しいネコのような男、いえ、美し過ぎるネコのような男のガートボニートです。今日は朝からソワソワドキドキしています。なぜなら全国ツアー初日だからっ！そう、公演が始まってここまで体感5秒！これからラストまで盛り上がって行くぜ―っ！」
朝美さんの客席降りは1回で、客席登場が2回だったかな。
ハイタッチに指差しにウインクに、とにかくファンサービスがすごくて、あちこちから「ひや～っ！」という悲鳴が聞こえてきました。
組子ほぼ全員の客席降りも盛り上がりました。通路席の方はハイタッチお楽しみに。
縣さんの出番が飛躍的に増えましたね。歌は課題があるもののキレの良いダンスはさすが。娘役の衣装で客席に降りてきたからビックリしました。
朝美＆夢白の高速リフトのデュエットダンス後に今日一番の拍手が沸き起こり、孔雀付きの羽根を背負った朝美さんを見た瞬間、隣の人が嗚咽をもらし、つられて私ももらい泣きしてしまいました。（【小声】お隣の人、朝美さんの全ツ初日で嗚咽だったらトップお披露目初日はどうなってしまうんだろう）
ご当地出身者の返事はガートボニートにちなんで「にゃ～！」。2回目のカテコは朝美さんが「話すこと考えてなかった」と笑わせ、3回目はスタオベで「ありガートボニート！」で幕。
初日ということで、幕うしろで大道具さんのトンカンがセリフをかき消したり、セリフが飛んで沈黙が流れたり、ハケる時にモノを落としたり、意図しないところで笑いが起こったり…
いろいろありましたが、これから調整されていくのかなと。
また明日観劇予定ですので続きを記したいと思います。