当初の予定より3日早めて発表された宙組東京公演の全日程中止と2名の組替え中止。
週刊誌報道に先手を打ったカタチで発表されたのかと思いましたが、
文春報道で気になったのは雪組の舞台中断トラブルについてです。
※この記事を書いている途中で本日(7日)の雪組公演中止が発表されましたので最後に追記しています
満身創痍で舞台に立つ彩風咲奈を思う
雪組公演舞台中断理由に物議
現在雪組は約20日遅れでスタートした大劇場公演の真っ只中。
誰もが気軽に見られる軽快なコメディ『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』と、
雪組100周年を記念したショー『FROZEN HOLIDAY』はどちらも好評です。
彩風さんが初日のご挨拶で「千秋楽まで元気に駆け抜けて参りたいと思います」と話されたとおり、
残る公演も順調に進んでいくことを願っていました。
しかし12月5日の公演で舞台が45分間も中断するというトラブルがあり、
その理由が週刊誌報道と劇団の回答と異なるため物議を醸しているのです。
報道「彩風さんが過呼吸に陥ったため」
劇団「舞台上のトラブルによる中断」
さてどちらが本当なのでしょうか。
彩風咲奈の心労
もし本当にトップスターの体調不良が原因なら星組の礼真琴さんの例もありますし、無理はさせられません。
即、公演中止という判断が下されるべきではないでしょうか。
いま彩風さんがとてつもなく重いものを背負って公演をしていることは容易に想像できます。
宝塚歌劇団が世間にバッシングされている状況のなか、組を率いて公演することがどれほど大変なことか。
公演が始まると矢面に立たされるのは生徒たちであり、客の前で挨拶をしなければならないのは組長とトップスターです。
劇団の生徒が亡くなったことは事実なのに、仲間を追悼する言葉すら許されず、
全方向に配慮しながら慎重にことばを選び、苦しそうにお話する彩風さんの姿に涙がでました。
同期で同じトップスターをいう立場の芹香さんを案じる気持ちも ずしりと重いものがあるでしょう。
思い返せば当初から彩風さんは仲間を守るために劇団に立ち向かう姿勢を見せていました。
雪組生が集められ、新理事長や組プロデューサーとの話し合いの場が設けられたときも、
“指導”と称した従来のパワハラ的慣習を廃止するよう求め、「このままではお客様の前に立てません」と毅然と意思表示をし、
礼真琴さんや柚香光さんらと共に「いったん全ての公演を中止にすべき」と理事長に直談判。
しかしそんな訴えも虚しく、劇団が下した決定により初日の幕が開けられたわけですが、報道の一文は無視できない。
『多くの雪組生が仲間の死と劇団の不誠実な対応に深く傷ついていて、心と身体に鞭を打って舞台に立ち続けているのです』
劇団は、過重労働の指摘を受け、本公演を年8公演にして公演数も減らすとしているものの、
今すぐにそれが適応されるわけではありません。
なんら環境が改善されることなく公演が続行されることへの組子たちの憤り、
東京は新人公演が実施される見込みであることから、膨らむ下級生の不安。
いろんなことを受け止めながら過密スケジュールをこなしている彩風さん。
正直、しんどいでしょうね。心配になります。
そして本日(7日)、雪組公演の当日中止が発表され動揺が広がっています。
追記・7日雪組公演中止の動揺
【追記】雪組11時公演は出演者体調不良により開演時間を遅らせていましたが、
開演15分を過ぎたころに支配人が出てきて公演の中止が告げられたそうです。
中止の理由は『出演者(名前の公表は無し)の体調不良で回復の見込みが立たない』とのこと。
その後、15時30分公演の実施が発表されましたが複雑ですね。
ただただ雪組生全員のぶじを祈るばかりです。