星組の次回大劇場公演の演目が発表されましたね。
ミュージカル
『阿修羅城の瞳』
原作/劇団☆新感線「阿修羅城の瞳」(作・中島 かずき)
原作演出/いのうえ ひでのり
潤色・上演台本・演出/小柳 奈穂子
ファンタジック・タペストリー
『エスペラント!』
作・演出/生田 大和
礼真琴の退団公演なるか?
『阿修羅城の瞳』の星組上演について
星組にまたすごい話題作がきました。
『阿修羅城の瞳』は劇団☆新感線のなかでも人気のある作品で、ヒロインを天海祐希さんが務めたことでも当時大きな話題になりました。(2003年版)
ラストは涙なくしては見られない、人と鬼女との切ない悲恋物語。
だけどただのラブストーリーだど侮るなかれ。
見ごたえのある殺陣やコメディシーンなんかもあって、まさにザ・エンターテイメント!
礼さんの実力が大いに発揮されることは間違いなさそうですし、サービス精神旺盛な星組にピッタリ。
ところでトップ娘役不在の星組において、だれがヒロインを務めるんでしょうね。
ヒロインのつばきは、”トップ娘役”や”専科”といったタイトルがない人が大劇場公演で演じるにはあまりにも大きな役。
なので組内の娘役が抜擢されるとも思えず。
もしかしたら専科から星組にゆかりのあるあの人が??
それとも”やもめ公演あるある”の、男役2番手がヒロインポジション?なんて妄想が膨らみます。
礼真琴の退団は避けたい
とっても楽しみな公演ですが、これが礼さんの退団公演でないことをひたすら願うのみ。
というのも礼さんって、完全オリジナル作品がトップお披露目公演だった『眩耀の谷』しかないんですよね。
『めぐり会いは再び』があるじゃないか?と言われそうですけど、
10年前の役を膨らませただけで、これを完全オリジナルにカウントするのはちょっと。
【礼真琴主演作】
・ロックオベラモーツァルト
・眩耀の谷
・エル・アルコン
・ロミオとジュリエット
・柳生十兵衛
・王家に捧ぐ歌
・めぐり会いは再び
・モンテ・クリスト伯
・ディミトリ
・Le Rouge et le Noi
・1789
・RRR
・BIG FISH
・記憶にございません
・阿修羅城の瞳
どの再演物も原作ありきの作品も、礼さん(+星組)のチカラで素晴らしいものになりましたが、
トップスターに与えられる権利というのは、なにも主演を演じることだけではありません。
自分に充てた作品、つまり当て書き作品をつくってもらえる権利があるのです。
なのに約6年にも及ぶ任期のなかで完全な当て書きがたった1作だけなんて!
演出家が不足しているとはいえ、あまりにも酷い。
映画や原作のある話題作は任期の中盤では新鮮さがあって楽しいけれど、トップスターの退団公演となると話しは別です。
男役集大成となる退団公演では、長年成長を見守ってきた座付きの演出家による、その人の魅力が最大限生かされた当て書き作品を望みます。
ということで、ショーの説明に『この青い星の上で継がれていく、願いと祈り』という意味深な文言がありますが、
礼さんの退団は保留ということでお願いいたします。