またまた残念なニュースが飛び込んできました。
月組シアターオーブ公演「DEATH TAKES A HOLIDAY」、初日から6月15日まで公演中止。
これまで何回も公演中止を経験してきましたが、世の中が回りだした今のほうが精神的ダメージが大きいと感じます。(以下、全文個人的主観です)
月組シアターオーブ公演中止
お稽古場映像によろこんだものの
『DEATH TAKES A HOLIDAY』から、ようやく全員そろったお稽古場映像が解禁になって喜んだばかり。
素化粧のお稽古が新鮮でした。
おばあさん役の彩みちるさんも、父親役の風間柚乃さんも、美しくて全然老け役に見えない。笑
月城さんの死神はポスターからは想像もできないくらい表情ゆたかでチャーミング。
想像よりはるかにコメディ色がつよく、とても楽しそうな作品のようです。
稽古場映像がいつ撮られたものかは分かりませんが、みんな元気にタップダンスをおどっていただけに、公演中止の発表は衝撃でした。
星組とはちがって
25公演中、6公演の中止。無理やり初日を決行した星組とは違って、初日を遅らせる判断を下したことは、あらたな体調不良者を出さないという意味で英断だったと思います。
ですが、裏を返すと、初日すらできない状況だとも考えられるわけで…
もしかしたら東京入りすらできていないのかもしれませんね。
となると体調不良者の回復をまってから東京へ移動し、そこから舞台稽古となると17日に間に合うのでしょうか。
星組もそうですが、代役公演もできないほど複数の体調不良者が出ている状況は ただ事ではないように思います。
舞台人ゆえの不安
理由は公表されていないので憶測はひかえます。
一般的な話をすると、
5類に移行されたとはいえ、特効薬が出たわけでもありませんので、症状が出てしまったらそれが治まるまで待つしかないというのが現状です。
ミュージカル界においては、体は元気でもノドに症状がでてしまうと舞台に立つことは難しいでしょうし、
ノドが大丈夫でも関節に痛みが出たらダンスは踊れないでしょう。
じつにやっかいです。
いつ治るのかも分からず、全快する保証もないので、不安とストレスは相当なもの。ツライですね。
ファンが一番しんどいこと
貴重なチケットが飛んでしまった人も大きなショックを受けていると思います。
遠征なら交通費や宿泊費のキャンセル料も発生し、ダブルパンチ、トリプルパンチ。
なのに劇団からは「何卒ご了承賜りますようお願い申し上げます」で済まされる虚しさ。
そしてなにより、ジェンヌさんの様子が分からないしんどさは言葉になりません。
劇団が記述する『複数名の体調不良者』という一文に、どれほどのファンが寿命の縮まる思いをしているか。
だからといって名前を公表しろとか、体調不良の理由を明記しろと言っているのではありません。
むしろこれからも生徒を守ることを優先してほしいと思っています。
ただ、いまの宝塚はコロナ禍で世界がストップしていたときより はるかに深刻な事態に陥っている気がしてならないのです。
内部でいったい何がおこっているのでしょうか。
心配は尽きませんが、いまはただ、月組のみなさんにはゆっくり休んでいただいて、
17日には全員元気で『DEATH TAKES A HOLIDAY』の初日を迎えられることを祈ってます。
あぁ、はやく月組のコメディを観て思いっきり笑いたい。