3年ぶりに宝塚舞踏会が開催されることになり、
大きな話題を集めています。
そこで、宝塚舞踏会とは!という基本的なことや、
舞踊会のあれこれに触れてみようと思います。
宝塚舞踊会とは
そもそも宝塚舞踏会とは、和物の伝統を守り、日本舞踊の稽古の成果を披露する会のこと。
毎年開催されていた時代もあったようですが、近年、2年に1回のサイクルで行われてきました。
出演者はトップコンビをはじめ、2番手や、
舞踊が得意な方、お稽古に励んでいる生徒が選ばれるそうです。
・時間は約4時間
・公演回数は1回のみ
本格的な日舞の発表会なので、オーケストラではなく和楽器演奏で行われます。
舞台上に男性奏者がいらっしゃるのも舞踊会ならでは。
(2022年はコロナの影響により、演奏は別場所になるかも知れません)
舞踊会の日は、劇場周辺は着物をお召しの方が多く、
客席には生徒さん、OG、音楽学校生の姿も。
独特の緊張感がただよい、こちらまで背筋がピンと伸びます。
舞踊会は和物のショーとは違い、派手な歌やダンスはありません。
出演者が数人ずつ(トップは一人)順番に、
舞踊を淡々と披露していくスタイルです。
ゆったりとした時間配分で、
1場面10分超えはざら。
2017年・轟さんは「箙源太」で、約17分間にわたり、みごとな踊りを披露されたとか。
スゴすぎます。
出演者は舞踊会に向けて2月ごろからお稽古を開始し、大劇場や別箱公演の合間にも、コツコツお稽古を重ねていくそうです。
ひとくくりに踊りといっても、洋ダンスと日舞では全く勝手がちがうので大変ですよね。
みなさん長い時間をかけて舞踊会に臨まれています。
ピリッとした緊張感のなか、粛々とすすんでいく舞踊会。
コミカルな動きで笑いが起こる演目もあります。
2015年、北翔さんが一人で何役も演じ分け、
笑いと感動をさらっていったのを鮮明に覚えています。
素晴らしかったなぁ。
フィナーレ
ラストはフィナーレがあり、羽織袴の出演者が勢ぞろい。
みなさん素化粧が美しい。
トップコンビの和物デュエダンや、ラインダンス風の脚上げなど、サービス満点の楽しい演出。
生徒さんの笑顔にホッコリする楽しいエンディングでした。
ご挨拶やカテコはなし。
静かに幕が降りて終了。
以上が宝塚舞踊会の大まかな流れです。
2022年・第56回宝塚舞踊会について
第56回宝塚舞踊会
開催日時:2022年10月25日(火)16時
出演者
【専科】京 三紗、五峰 亜季、凪七 瑠海
【月組】白雪 、千海 、鳳月 、月城 、春海 、海乃 、蘭 、天愛 、蘭世 、柊木
【花組】透真 、彩風 、久城 、朝美 、朝月 、妃華 、諏訪 、希良々
【星組】礼 、ひろ香 、紫 、瀬央 、暁 、有沙 、朱紫 、舞空 、紅咲 、紘希
星組の礼さんと舞空さんは、2019年に引き続き2回連続出演となります。
前回はお披露目公演より先に舞踊会があったため、これがトップ初仕事でしたね。
映像で見ましたが、お二人ともとても緊張されていて初々しかったです。
同じく2019年、出演を予定していた月城さんはケガのため休演。
ご本人もさぞかし悔しかったでしょう。
今年ご出演が叶って本当に嬉しいです。
星組生として登場される暁さんにも注目が集まりますね。
そして舞踊会は平日午後に行われるため、
大劇場公演をしている雪組さんは本公演と舞踊会のかけもち。
彩風さん朝月さんら雪組生は大変な一日になりそうです。
宝塚舞踊会
ここまでお読みくだささりありがとうございます。
ここからは舞踊会を観劇したときの本音をすこし。
通常の宝塚公演は3時間、
トップさんのラストデーは5時間を超えますので、舞踊会の4時間なんて余裕!と観劇前は思っていました。
しかし実際、4時間がとても長く感じました。
もちろん、つまらないという意味ではありません。
演目を予習していなかったというのもありますし、日頃の手厚いエンタメ演出に甘やかされていたのだなぁと。
【余談】
2019年・浦島太郎に扮した真風さんが亀を連れて歩く姿に客席クスクス。
微笑ましい光景に思えるかもしれませんが、
演者の意図しないところで起こる笑いは良いことではないそうです。
難しいですね。
舞踊会は事前に演目が発表されますので、
今年は早めに予習を開始して、万全の態勢で臨みたいとおもいます。
とは言うものの、たった1回限りのプレミアム公演。
肝心のチケットが取れる気がしません。
どうか配信されますようにと願うばかりです。