先日、千秋楽を迎えた宙組公演。
終演後にフェアウェルパーティーで集った様子を、退団者の同期OGさんがアップされました。
ほまのフェアウェルパーティーに同期が大集合💨
shun.721.miki.125引用
皆に会えて嬉しかった🥺個人的には朝から晩まで1日ほまにずっと密着しておりまして✨
卒業を側で見送ることが出来て光栄でした🥺
ほま、卒業本当におめでとう👏🏻👏🏻👏🏻
現在、コロナ禍において通常のお茶会は中止されています。
そんな中、フェアウェルだけでも開催され、退団者を送り出せたことは本当に良かったですね。
では宝塚のフェアウェルパーティーとはいったいどのようなものなのでしょうか。
宝塚フェアウェルパーティーとは
フェアウェルパーティーとは
「送別会」「お別れ会」「さよなら会」といったところです。
ここからはコロナ前に体験したフェアウェルパーティーをもとにお伝えさせていただきます。
まず、フェアウェルパーティーが行われるのは千秋楽当日の夜です。
トップさんが退団される場合は、パレードの後。
パレードがない退団者の場合は、出待ちの後に行われます。
場所は劇場近隣のホテルが多く、退団者によってはレストランを貸し切って行われる場合もあるそうです。
会(私設ファンクラブ)に所属している方は、パレードや出待ちのあとホテルに向かいます。
服装は自由ですが、圧倒的に白服の方が多いです。
ホテル到着20:30頃。
豪華に装飾された会場入り口を見て、
あぁ、本当に退団してしまうんだと少し感傷的になりました。
「到着された方からお早目に受付をお済ませください」
スタッフさんから時間がタイトな事を知らされ現実に戻ります。
そして受付を済ませ会場入り。
ずらーっと円卓が並び自分の席を見つけ着席。
通常のお茶会とは異なり、フェアウェルは基本的に一人参加となります。
なぜなら、このフェアウェルパーティーに参加している方々は、とてつもなく高い参加基準をクリアされているツワモノばかり。
フェアウェルパーティー参加者
・観劇回数
・お茶会参加回数(コロナ禍以前)
・通常の会服購入
・退団用の会服購入
・入り待ち・出待ちのガード参加(コロナ禍以前)
・これまでの貢献度(グッズ購入、チケット枚数、お花代、年数など)
私設ファンクラブはムラと東京に分かれているところも多いので、
ムラでフェアウェルに参加できても、東京ではダメだったということもザラにある狭き門です。
※下級生や会のない退団者のフェアウェルなど、人数に余裕がある場合は、連れ同伴で参加できる場合があります。
参加費はトップ会・2番手会で、諭吉さん3人前後。
その他は、諭吉さん2人前後が標準的のようです。
パーティーの料理
席に着くと同時に、料理が運ばれます。
「もうすぐ〇〇さんがご到着されますのでお早目にお召し上がりください」
すでに21時になっていたでしょうか。
料理の内容は、プチコース。
・オードブル
・メイン
・デザート
お酒も自由だったと思います。
(会によってはお弁当やブッフェのところもあるそうです)
フェアウェルパーディーの流れ
21:30頃、退団者の到着。
ようやくパーティーの始まりです。
ご贔屓さんのとても美しい袴姿に長い一日の疲れも吹っ飛びました。
パーティーの司会は退団されるジェンヌさんの同期や、会の代表さんが多いようです。
アナウンサーや有名人が務められることもあります。
乾杯し、そのあとトークタイム。
千秋楽の一日を振り返ったり、いままでの公演を振り返ったり。
退団後は何をしたいかなど、やんわりお話ししてくださることも。
そしてここから組子たちが登場し、
退団者と一人づつトークするという特別な時間に突入します。
退団者がトップさんの場合は、総勢80人の組子が登場。
上級生から順番、学年ごとに壇上にあがります。
同期の中では成績順に退団者とお話ししていきます。
80名という大所帯なのに流れのスムーズなこと。
統制のとれた宝塚の成績システムに感嘆したのを覚えています。
組子が話してくれるご贔屓の面白エピソードに大笑い。
感極まって泣いてしまう組子をご贔屓が慰めたり…
通常のお茶会では見られない、組子に囲まれたご贔屓の姿。
これこそフェアウェルの醍醐味ではないでしょうか。
組子たちは他の退団者のフェアウェルにも参加するため、退団者が多い場合は移動に大忙しのようです。
そしてご贔屓の最後のごあいさつに涙し、パーティーは終了。
終宴は23時を過ぎていたと思います。
しばらく席で呆然とし、そのあと会場の写真を撮ってホテルを後にしました。
朝6時の集合からフェアウェル終了までの約17時間。
長い長い一日の終了です。
コロナ禍でのフェアウェルパーティー
現在、コロナ禍で行われるフェアウェルパーティーは、大幅に規模縮小。
参加人数も極限まで少なくし、トークに参加される人数もごく限られた方のみ。
何年も応援してきたのに参加できなかった方もおられるでしょう。
ご自身の判断で参加を見送られた方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、退団者を思う心はしっかり伝わっていると思います。
ジェンヌさんにとってもコロナ禍で公演がどうなるかも分からないという不安の中、退団を決意するというのは相当な覚悟のことでしょう。
実際に、退団公演が中止になったり、無観客配信になったり…大変な思いをされた方もいらっしゃいましたね。
退団後の人生は何にも振り回されることなく、穏やかでお幸せな人生を歩んでいただきたいと心から願っております。
そしてフェアウェルパーティーだけでなく、ジェンヌさんと直で触れ合えるお茶会や入り待ち出待ちが、一日でも早く再開できますように。