永遠につづく宝塚ファンクラブ問題について

本日は星組の抽選発表で、その結果にファンが一喜一憂している中、

またもや宝塚私設ファンクラブの問題がニュースになり、世間を騒がせていますね。

入手困難な宝塚チケット、私設ファンクラブ通じ購入できるものの…不透明な「お花代」の慣行今も(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース

チケット入手は「会頼み」が現実

ファンクラブチケットとお花代

一口にファンクラブの問題と言ってもいろいろありますが、

今回の話題は「宝塚のチケットは正規のルートでは入手困難なのでファンクラブを頼らざるを得ない」ということと、「不透明なお花代」についてです。

たしかに皆さん知ってのとおり、宝塚のチケットは、公式ルート(友の会や一般販売)ではほぼ手に入らないのが現実。

だから多くの人は私設ファンクラブ(会)を頼るわけですけど、一般販売で「完売」と出ていても、会ルートならなんとかなる!これが長年の暗黙の了解です。

しかも会員でなくとも、紹介で取り次いでもらってチケットが買えるんですから、入会を考えていない人も気軽に利用しやすいんですよね。
【小声】そうやって友達の友達の友達まで取り次いでもらうこともしばしば。

そりゃあ会を通してチケットをお願いすると、任意とはいえ、定価以外に「お花代」や「サポート代」というお金がかかってくるわけですけど、運営費や差し入れとして割り切る人がほとんど。

ファンとしてのジレンマ

とはいえ、多くのファンは、現在の不透明で閉鎖的なチケットの扱いは時代にそぐわず、改善が必要だと認識しています。

しかし、この問題の根本には「スターの劇団からの収入が少ない」という構造的な原因があり、スターが給与とは別に「会」から得られる収入に魅力を感じるのは当然のことです。

ファンクラブの解体を望む声もありますが、トップスターともなれば億単位に及ぶ可能性のある会からの報酬を、劇団が給与として補填できるとは現実的に考えにくく、これが問題解決を非常に困難にしている最大の要因となっているのです。

結局のところ、「お花代」「サポート代」「お茶会」「親睦会」「大人会」「グッズ」「総見」「入り出待ち」など多岐にわたる集金システムが、非常に巧妙に機能しているのが現状です。

こんなシステム 誰が作ったんでしょうね。

難しい問題

これまでは暗黙のルールで済まされてきたことですが、永遠につづく宝塚ファンクラブ問題。

弁護士の指摘によると、使途が明確に公開されていないので、この上乗せ分(お花代)が「不正転売」にあたる可能性もあるという。

こんな報道がなされるたびに「だんまり」を通している劇団も、世間の反応の大きさに無関心を装い続けるわけにはいかないところまできていると思います。

難しい問題でしょうけれど、ファンクラブの問題はもちろん、私たちがモヤモヤを抱えずに済む透明な販売体制の確保を含め、この問題の根幹に正面から向き合ってほしいと強く思います。

さて、宝塚人気が盛り返してきたのは嬉しいけれど、2026年もまたチケット争奪戦に全力を尽くす一年になりそうね。

宝塚の素晴らしい舞台を、皆さまが1公演でも多く観られるよう願っております。

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