世間の厳しい声!宝塚歌劇「暗黙のルール」に思う

2年前の悲しい事件以降、次々に露わになる宝塚の内部事情。

前回の『私設ファンクラブチケット問題』に引き続き、『結婚で退団』という暗黙のルールについて、村上社長が「世の中の流れがあるので議論しなければならない」と発言し物議を醸しています。

宝塚歌劇・暗黙のルールに批判の声

111年の『未婚女性の園』

もちろんタカラジェンヌの皆さんには幸せになってほしいと思いますし、彼女たちが望む幸せのカタチが結婚や出産ならそれを応援したいと思います。

ですが現役のタカラジェンヌとなると心境は複雑。

結婚出産となると生々しい現実が見えてくるわけで、夢の世界ではなくなる懸念。ファン離れの心配。

元タカラジェンヌたちはどう思っているんだろうとOGのSNSをのぞくと…

「宝塚のニュース脳みそが追いつかず ミッキーマウスが顔外すみたいな気分 結婚しながら宝塚か。在団しながら結婚して良いよと言われても、あの環境でする気にはなれなかっただろな。 けじめとして卒業した気がするな。 結婚しても在団できたらOGとの差はなんだろ。 事務所が変わるだけみたいになりそう(沙央くらまXより)

「だから普通の事務所じゃないから劇団だから 歌にあるよに 知る人もなき少女歌劇 だからね 年齢は少女じゃなくても心は少女なのよ(えまおゆうXより)

OGたちも戸惑っておられるようで…。

できればこの点だけは暗黙のルールのままであってほしいと思うんですけどね。そんな我々に世間は手厳しい。

厳しい世間の声

・出演者の育休取得や、その間の代役を立てることについて、まったく方法が無いわけではない。歌劇団のマネジメント層が考え抜いていないだけだ。

・「結婚するなら退団」という宝塚ファンにとっては当たり前だったかも知れないルールが世間から見て非常識になって来ている。でもその世界で生きてきたからおかしいと思わないし、周りに指摘されても『宝塚だから』『特別な世界だから』とかいう全く筋の通らない言い訳しがちでしょ?

・いやいや産休や育休取ればええがな。問題なのはそれを許さない、受け入れないファンの方だよ。職場なら完全にハラスメントでしょう。劇団に対してはそういうファンタジーが許されていると勘違いしているファンに問題があるよ。

・代役を立てるのが難しいではなく、代役を作ろうとしていない。が正しいと思う。普通の会社なら一個人が抜けたくらいで業務がままならないとかそんなバカな事は起きない。自分たちが狭い世界でしか生きていない自覚を持たないとどうしようもない

・エンタメ業界とはいえ宝塚も一企業。令和の時代に活動していく企業倫理として、コトブキ退社の強要や産休・育休の拒否なんて、もはや許される時代じゃないということ。キャスティングやブッキングが難しいとかは理由にならない。ここを何とか折り合い付けるのが、現代企業のつとめだと思う。

よりよい方向に

はい、ごもっともでございます。
誰も望んでいないだろうからこのままでいい!というのはもう通じませんね。

だけど実際問題、スターシステムで成り立つ宝塚においてトップを目指すならそれなりの学年で 新公→バウ→東上と主演を重ねていかないといけないわけで、結婚はともかく、年単位で舞台に立てない産休育休をどう扱うのか想像がつかないというのが正直なところ。

宝塚歌劇の根幹を揺るがす大問題、さぁどうするんでしょうね。

過重労働しかり、ファンクラブ問題しかり、結婚問題しかり、そのほか宝塚歌劇にまつわるたくさんの『暗黙のルール』について、それぞれ熟考の上でよりよい選択をしてくれることを願うばかりです。

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