踊る!さんま御殿!!タカラジェンヌ大集合SP見ました。
出演されたOGは、愛未サラ、君島憂樹、紅ゆずる、紺野まひる、姿月あさと、紫吹淳、結愛かれん、蘭乃はな、すみれ乃麗、遼河はるひらの面々。
「タカラジェンヌ大集合SP」宝塚の誇りと課題
変わらぬスターオーラとエンターテイナーの資質
まず、出演されたOGのみさんが現役当時と変わらないスタイルをキープされていることに脱帽。
紫吹淳さんが「現役のタカラジェンヌは妖精だけど退団するとみんな妖怪になる」なんて笑わせていましたが、紫吹さんが披露されたジャケットの着こなしのカッコよさよ!
ほかのOGたちもみなさん姿勢よく上品でステキでしたね。
興味深かったのは、元タカラジェンヌが語るディープな「宝塚あるある」。
結愛かれんさんが話した無意識の「下級生探し」は、現役時代の厳しい上下関係が骨の髄まで染み付いている”タカラジェンヌあるある”なんだとか。
遼河はるひさんの完璧な「立ち居振る舞い」は、エレベーターなどで見せる「お先にどうぞ」の姿勢。常に人に見られているという意識が今でも職業病と残っているそう。
そして紅ゆずるさんが「稽古場でも楽屋でも私語厳禁を徹底しないといけない」と語ると、司会者の明石家さんまさんが「俺は入れない」と頭を抱えてスタジオ大爆笑。面白かったです。
ほかには、同じ芸名の上級生には挨拶しにいかないといけないとか、上級生と愛称がかぶってはいけないとか、
上級生を見下ろしてはいけないと聞いて、あぁ、だから情熱大陸で月組の稽古場が放送されたときに、ベンチに座るトップさんの前で下級生が膝まづいて話を聞いていたのかと納得したり。
OGたちのウラ話がとても興味深かったです。
光の裏側に見えた「影」
そして、OGとはいえ、ようやく宝塚がテレビに戻ってきたんだな~としみじみ。
が、例の事件以降、宝塚に対する世間の目は厳しく、「私語厳禁」や「上級生への絶対服従」といった宝塚独特のルールが、「理不尽」と受け取られかねない危険性もありヒヤヒヤしたのも事実です。
案の定、「独特すぎるルール」や「上下関係の厳しさ」といったエピソードが面白おかしく語られることに対し、「時代錯誤だ」「理不尽なルールを語るのはどうか」といった批判的な意見も見受けられ、無視できないなと。
しかし番組全体からは、期を超え、時代を超えて、上級生への尊敬や、舞台に対する真摯な姿勢といった「清く 正しく 美しく」の精神が受け継がれていることが強く伝わってきましたし、
宝塚が「集団芸術」と「秩序」を重んじる組織であるという誇りはどの世代のOGにも共通するようなので、そこは何だかんだいって宝塚にはある程度の規律は必要だと感じている”いちファン”として救われました。
正塚先生がトレンド入り
それにしても紫吹さんが「アドリブをしたらアドリブ禁止の先生にものすごく叱られた!」と話したことで、正塚先生がSNSでドレンド入りしているの、面白すぎません?笑
宝塚を知らない人が見たら何のこっちゃ!という内容もあったでしょけど、ファンとしては元宝塚ファンだというさんまさんの司会に好感が持てましたし、初めて知る内容も多く楽しめました。
もっといろんな話しが聞きたいので、メンバーを変えて続編があるといいな。
そして、自己プロデュース力を発揮しているOGたちを見ていると、
概ねスポンサーが戻ってきたとはいえ、いまだ公の活動を制限されている現役の活躍の場が広がることを願うばかりです。