劇団の生徒が亡くなった件に関して、現在、宝塚歌劇団は生徒のヒヤリング調査を行っていますが、
その報告を待たずしてご遺族の代理弁護士が会見を開きました。
遺族側の主張!パワハラもイジメもあった
会見の内容
会見の内容としては、
宙組内でパワハラもいじめも存在していたこと。
劇団がそれを隠蔽しようとしていたこと。
ご遺族の劇団側に対する要求提示。
そして悲痛な胸の内が明かされたご遺族のコメントです。
亡くなられた生徒さんが劇団に必死に助けを求めたにも関わらず、心無い上級生に執拗に追い詰められていく様子に、
怒りや悲しみ、無念…いろんな感情があふれて言葉になりません。
宙組パワハラとイジメについて
苛酷な労働環境やイジメの実態は、おおむね週刊誌に書かれた内容と一致するもので、
本公演の仕事以外に新人公演の長の期として激務をこなし、睡眠時間は毎日約3時間。
亡くなる1カ月前の総労働時間は400時間を超え、時間外労働も250時間超えという悲惨なもの。
そしてキツイのは身体だけではありません。
同期が2名しかいなかったため上級生のサポートを必要としたが、
上級生からは「下級生の失敗は全てあんたのせいや!」「嘘つきやろう!」「マインドが足りない」と暴言を受け心理的にも追い詰められていたのだとか。
(言葉は悪いですが)この状況はまさに生き地獄、さぞかし辛かったでしょうね。怖かったでしょうね。
本当なら彼女は今年の夏に退団する予定だったそうです。
しかし人数不足のため退団を延期せざるを得ない状況でした。
「このときに強く言って辞めさせるべきだった」と、後悔してもしきれないというご遺族のコメントと、
何度も何度もパワハラやいじめの真実を訴えたにも関わらず、取り合ってもらえず、絶望した彼女を思うと劇団に怒りが込み上げてきます。
遺族側は、劇団に安全配慮義務違反とイジメの隠蔽を認め謝罪することを要求。
上級生にはパワハラを行ったことを認め謝罪することを要求。
当然の要求だと思います。
一禾あお休演による心配
そして会見のあった本日、雪組公演の休演者の発表がありました。
(雪組)一禾あお
大劇場公演、東京公演、全日程休演
とても悲しい知らせですが、無理もないでしょう。
いま思い返しても疑問が残るのは、なぜあの日、劇団は一禾さんを宝塚舞踊会に出演させたのか。呆れるばかりです。
いつかまた一禾さんの舞台姿が見たいというのはファンのエゴかもしれません。
だけどもしこのまま去るということがあるなら、それはあまりにも悲しい。
公演実施の意思表示
亡くなられた生徒さんを追い詰めたひとつの要因であり、その在り方そのものが問題になっている新人公演。
なのにまさかご遺族側の会見の日に(他組とはいえ)新公キャストの発表をぶつけてくる劇団の神経を疑います。
会見は先週から予定されていたものですし、せめて日をずらすとか、そういう配慮もないなんて。
ただ一つ分かったのは、
新公の配役を発表するということは、雪組においては公演を行う意思があるということ。
月組は大量の代役を立てて意地でも続行。もうすぐ花組の別箱も始まりますし、通常どおり進めていくつもりなんでしょうか。
だけどこれからは公演実施の有無に関わらず、スポンサー契約や貸切公演など、今回の会見でいろんなところに影響が出てくると思います。
宙組公演は絶望的
宙組の東京公演は絶望的になりましたね。
それどころか組の存続すらあやうくなったようにも思います。
いままで隠蔽してきたパワハラといじめに関して、劇団の『事実無根』はもう通用しません。
謝罪を要求されている上級生の処遇をどうするつもりなのか、下級生の救済策は?
問題は山積みですが、まずは今度こそ真実を明らかにして心から謝罪をし、改めて改革が進められることを望みます。