宝塚歌劇公演再開
3月8日までの公演中止チケットの払い戻しの案内が公表された時から、9日以降の公演を行うことは想像できました。
その予想どおり、宝塚大劇場星組は9日から、東京宝塚劇場雪組は10日からの公演再開が発表されましたね。
3月9日以降の宝塚歌劇公演において
宝塚歌劇では、公演中止期間中に、劇場内の客席、トイレ、ロビーの手摺や扉などを中心とした重点消毒を行うほか、下記の感染予防に取り組んだうえで、以下の日程より、公演を実施させていただきます。ご観劇のお客様におかれましても、感染予防および拡散防止のためご理解とご協力をお願いいたします。
〇星組宝塚大劇場公演『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』『Ray -星の光線-』
3月9日(月)13:00公演 【千秋楽】
〇雪組東京宝塚劇場公演『ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)』
3月10日(火)13:30公演(貸切公演)(宝塚歌劇HP引用)
そして、この後に続く注意事項と説明の多さに驚きました。
お客様へご協力のお願い
〇以下のお客様につきましてはご観劇をお控えいただきますようお願いいたします。
・体調がすぐれないお客様
・37.5度以上の発熱や咳など風邪の症状があるお客様
・くしゃみや鼻水などにより他のお客様にご迷惑をおかけする可能性があるお客様
・同居家族や職場、学校など身近に新型コロナウイルス感染症の感染者もしくは感染の可能性のある方がいらっしゃるお客様
・中国および韓国全土、イラン・コム州、テヘラン州及びギーラーン州から日本へ入国後14日間経過していないお客様〇こまめな手洗いにご協力をお願いいたします。各洗面所には液体石鹸を、劇場内各所には消毒液を設置しておりますのでご利用ください。
〇マスクの着用を推奨しておりますので、お持ちのお客様は着用をお願いいたします。マスクをお持ちでないお客様は、ハンカチやタオルなどをお持ちいただき、周りのお客様へのご配慮をお願いいたします。
〇劇場周辺で長時間にわたり密に集まる行為を避けるため、出演者の楽屋入待ち、出待ちについては、当面の間、お控えいただきますよう、ご協力をお願いいたします。
チケットの払い戻しについて
〇3月9日(月)~3月26日(木)の宝塚大劇場及び東京宝塚劇場の公演につきまして、上記の理由や感染予防のためにご観劇を取り止められる場合には、チケット料金の払い戻しをいたします。払い戻し方法は、後日、宝塚歌劇公式ホームページにてご案内いたします。
感染予防への取り組み
〇検温のため、劇場入り口に赤外線サーモグラフィを設置いたします。検知結果によっては、改めて体温測定をさせていただき、37.5度以上の場合はご入場をお断りいたしますので、あらかじめご了承ください。
〇客席内では、換気量を増やすとともに外気取込を通常よりも多くすることで、最大限換気を強化いたします。
〇宝塚大劇場 喫茶・軽食「ラウンジ」の軽食類の提供を、当面の間、取り止めさせていただきます。東京宝塚劇場でも、2階喫茶・ラウンジ 「Café de Repos(カフェ ド ルポ)」、4階売店の一部商品の提供を、当面取りやめます。
〇劇場内において、階段の手摺や扉の取っ手など多くのお客様がお手を触れられる箇所は、除菌用薬剤などによる清掃を強化します。
〇劇場入り口付近ほか各所に消毒液を設置し、ご来場のお客様にご利用いただけるようご案内します。
〇劇場従業員はマスクを着用させていただきます。
〇出演者や劇場従業員は、こまめな手洗い、消毒液による手指の消毒を励行するとともに、毎日検温を実施し、健康管理に努めます。
〇客席を使った演出について、当面の間、取りやめさせていただきます。
〇宝塚大劇場、東京宝塚劇場におけるブランケットの貸出しは、当面の間、中止させていただきますので、お身体のお冷え対策が必要な方は、ご自身でご準備ください。
〇長時間にわたり密に集まる行為を避けるため、3月9日(月)~3月26日(木)の当日券の販売を中止いたします。当初、当日券として、発売予定の座席券は、宝塚歌劇Webチケットサービスにて事前販売いたします。なお、立見券は、販売いたしません。詳しくは ◆宝塚大劇場・東京宝塚劇場当日券の事前販売についてをご覧ください。ご観劇中に体調がすぐれないとお見受けするお客様がいらっしゃいましたら、劇場従業員がお声がけさせていただきます。
(宝塚歌劇HP引用)
夢の世界 宝塚歌劇
宝塚歌劇は、公演さえ見られれば良いというものではありません。
宝塚大劇場の敷地に入った瞬間のワクワク、公演にちなんだ食事やデザート、幕間に食べるお弁当や公演ドリンクを観劇仲間とおしゃべりしながらいただく楽しさ。
観劇時はもちろん、劇場にいる間だけでも夢の世界を味わえることが、宝塚歌劇の醍醐味であり魅力です。
そのひとときの夢の世界を見させるために、日頃からジェンヌさんは血の滲む努力で芸を磨き、劇団に関わる全ての方が至るところで尽力されていると思います。
ですが、マスクだらけ、手洗いの行列、サーモグラフィーで熱を感知するのを目撃してしまうと現実を突きつけられます。
それは非常時ですので仕方がないとしても、
休校中の子供たちが観劇していたら。隣の人が咳をしたら。後ろの人がくしゃみをしたら。マスクをしていない人を見かけたら…
コロハラ(コロナハラスメント)まではいかずとも、独特の張りつめた空気が周囲に流れますよね。
夢の世界とは程遠い現実。
劇団の覚悟
しかし、劇団には、並々ならぬポリシーをもって長年築き上げてきたその世界観を一時中断してでも届けたい舞台がある。見せたい公演がある。
そういうことなのでしょう。
私たちも、「公演さえ見られればいい。」「せめて千秋楽だけでも。」「中継でもいい。」と、ただひたすらに公演継続を望んだこともありました。
この度 劇団が下した公演再開という決断を称賛はしませんが、新型コロナウイルスという、今まで経験したことのない脅威にさらされながらも、公演再開を心の糧としている私たちへのプレゼントと受けとると、有り難く思う気持ちが大きいです。
このプレゼントを用意するために、劇団がどれほど葛藤し、悩み、議論し、対策に対策を重ねてきたか。
もし、観劇した人の中から感染者がでたら?宝塚の生徒が感染したら?スタッフに感染者がでたら?
想像すると恐怖で身がすくんだでしょう。
最悪の事態を避けるため、ありとあらゆることを想定し公表された長々と続く注意事項や説明に、劇団の覚悟が感じられます。
しかし、このプレゼントを受けとるには受けとる側の注意も必要です。
今は非常事態だと一人一人が現実を受け入れ、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、手洗いなど予防に努めるのはもちろんですが、人と人とのトラブルがないように、みんなが優しい気持ちで公演を楽しみたいですね。
客席のあたたかい雰囲気は、舞台上にいるジェンヌさんにも届くと思います。
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