月組全国ツアー梅芸公演
『ブラックジャック/FULL SWING』
観劇してきましたので
楽しいカテコの様子や本編について
ネタバレありで感想を記したいと思います。
月組全国ツアー感想
負けず嫌い・月城かなと
『ブラックジャック』も『FULL SWING』もアドリブがないため
カテコで組長もご当地ジェンヌも
そして月城さんまでが
全力で笑いを取りにきています。
ん?月組ってそんなにウケを狙う組でしたっけ?
・ご当地ジェンヌ紹介コーナー
最下級生の華羽さんが
同期を巻き込んだ551ネタで
盛り上げてくれました。
華羽さん「大阪にタカラヅカがあるときーーっ!」
最下級生たち「(両手を上げて)わぁーーい!!」
華羽さん「ないときーっ!」
最下級生「(下を向いて悲しそうに)え~ん。」
華羽さん 「あるときーーっ!」
最下級生「わーーーーい!!」
華羽さんと最下級生たち「全国行っても頑張るでぇ~」
組長も「こんなに頼もしい下級生がいるなんて月組の未来は明るい!」と太鼓判。
しかし、ここに負けず嫌いな人が…
下級生のネタが客席にウケているのを
確認する月城さん。
あれっ、ウケすぎじゃない?みたいに
お目目パチクリ。
そして突然始まった
組長&月城コント劇場。
組長がトップスターを紹介するときに
組長「てんてー(先生)しんさちゅのおじかんでちゅ」
月城「(イケボイスで)ありがとうピノコ。ってあんたピノコちゃうやん!」
客席大爆笑&拍手!
しかし月城さんはご立腹で
「まだあるの、続きがあるの、最後まで聞いて!」
笑いを取るのに必死な月城さんと
組長の様子に、客席笑い止まらず。
そしたら、なんと…
月城さんと組長がもういちど
最初からコントをやり直したんです。
えぇ、今度は最後まで静かに聞きましたよ。
最後のオチ「アッチョンブリケ!」で
今日一番の笑いが起こり
満足そうな月城さん。
負けず嫌いというか
サービス精神旺盛というか。笑
幕間に二人で必死に打ち合わせをしたのだとか。
そして極めつけが
ご挨拶が終わり、緞帳が降りてきた
そのとき…
大羽根を背負ったまま
両手と片足を上げて
グリコポーズをキメる月城さん。
爆笑する観客を見て
表情はどこか誇らしげでした。
本編でバシッとキメ、
カテコで面白さ爆発する月組。
とても雰囲気がよくて
あたたかい気持ちになりました。
『ブラックジャック』キャスト別感想
セリフの間が命の正塚芝居。
ほぼ会話劇です。
セットもシンプル、ライトも暗め。
音楽もなくシーンと静まり返った中での芝居は緊張感がありました。
月城さんも海乃さんも風間さんも
その緊張感を楽しんでいるかのように
たっぷりと時間をとってお芝居されていて流石だなと。
月城さん演じるブラックジャックの
世の中の神髄を突いた言葉が
いちいち胸に突き刺さります。
月城ブラックジャックは隙のない美しさ。
色味のない口紅にツヤツヤのグロスが色っぽくて、その組み合わせ天才!って思いました。
ブラックジャックの壮絶な過去が語られてからは、顔のキズがより魅力的に感じます。
月城さんが歌う『変わらぬ思い』は絶品です。
声色の種類が増えていて驚きました。
と、ここで…
ブラックジャックの影についてお話しします。
研2の一輝さんが大抜擢されていました。
トートダンサーのように
踊りだけかとおもいきや!
幕開きからいきなり
月城さんとデュエットがあり
聴いているこちらがドキドキ。
華のあるキレイなお顔なので
影におさまらず。
自然とスターオーラが出ていました。
月組の未来を担う大型新人の活躍に
期待高まります。
風間さんは
頭の中に銃弾の破片が残り
自暴自棄になりながらも
命を懸けて仲間を救おうとするケインを好演。
複雑でやりがいのある役ですね。
手術を拒否していたケインが
ブラックジャックを信頼し
身をゆだねるラストシーンは
一生懸命おしゃべりするケインの横で
いびきをかいて寝てしまうブラックジャックが
風間さんと月城さんの素の姿に思えて
クスっと笑える良い場面です。
海乃さんは2役ですが
主にケイン(風間)の恋人役として登場。
恋人と仕事の狭間で揺れ動く
正義感のつよい女性を
等身大で演じていました。
現代的な若者を演じるのがうまい
礼華さん。
コミカルとシリアスが絶妙なイケオジ
凛城さん。
悪役を一手に引き受けつつ
笑いももっていく光月さん。
個性的な役が上手くなった天紫さん。
キレイどころの良い役結愛さん。
いろんな場面で活躍する夢奈さん。
すばらしい演者がそろった月組の芝居に感動しました。
しかし、正直、それは想定内。
むしろ嬉しい驚きがあったのは
『FULL SWING』
鳳月さんや暁さんがいないショーに
危惧していたのですが
実際観てみると、むちゃくちゃ良くていまだ興奮冷めません。
次回はショーの感想をお届けしたいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。