礼真琴ハプニングとアドリブ!星組「1789」感想

礼真琴ハプニングとアドリブ!星組「1789」感想 星組

初日ぶりに星組『1789』を観劇してきました。

圧巻のパワーはそのままに、いい意味でお芝居がこなれて人物のキャラが立ってきたように思います。

貸切公演で起こったちょっとしたハプニングも みんなが役として切り抜け、客席から拍手が沸きました。

礼真琴ハプニングとアドリブ『1789』

礼真琴「あぁぁぁぁ!」

1幕銀橋、印刷所に勤めるロナンがデムーランの書いた新聞を「雇い主に内緒で印刷してやった」と告げるシーン。

デムーラン「ぼくが書いた記事はどうなった?」
印刷所スタッフ「先に金を払わないと印刷できないってよ!」
ロナン「大丈夫、マラー(雇い主)が寝ている間にオレが印刷してやったぜ!」
デムーラン「ありがとう」
ロナン「助けてもらったお礼だ。恩は忘れない」


という胸アツの展開が行われるハズでしたが…

ロナンが上着の内ポケットから新聞を取り出そうとした瞬間!

内ポケットを見た礼真琴さんが「あぁぁぁぁっ!」と叫んで みんなビックリ!

一瞬緊張が走ったものの、「ちょちょちょちょっ、(新聞)忘れたっ!」とかわいく告白する礼さんに客席から笑いが起こりました。

そして猛ダッシュで下手の袖に走っていき、そのあまりの速さにまた笑いが。

銀橋に残された暁さんと天華さんたちは顔色一つかえず、(いえ、目は笑いながら)

「突然どうしたんだ?」
「なにを頼んだんだ?」
「新しい記事だよ」
「あいつ忘れっぽいからな」


と次から次へと(役になりきった)アドリブで場をつなぎ客席の注意を引きます。

紅さんの新公(スカピン、アナザーワールド)で鍛えられた天華さんが本領発揮!
アドリブリーダーになって頼もしかったです。

そうこうしているうちに、息を切らせた礼さんが戻ってきて、客席から「待ってました」の拍手が起こりました。

礼さんは走り方もロナンだったし、暁さんや天華さんのアドリブも役を崩すことはなかったので、もしかしたらハプニングだと気づかない人もいたのではと思います。

その直後、(台本どおり)キスするデムーランカップル(暁×詩)に向かって、

「ここでチューする必要ある?」とアドリブをとばす天華さんが最高におもしろかったです。

礼真琴へ・龍真咲からのアドバイス

『1789』公演プログラムに、初演でロナンを演じた龍真咲さんから礼真琴さんへアドバイスが載っているのですが、

そのアドバイスがなんと!

「礼さん、小道具が意外と多いので くれぐれもお忘れ物無き様!』でした。笑

龍さんは鎖を断ち切る斧を忘れて空手チョップでやり遂げたのだとか。(ちなみに星組版にこのシーンはありません)

礼さんもエア新聞でそのまま芝居を続けてもよかったようにも思いますが、新聞はそのあとも重要な小道具になるので取りに戻って正解ですね。

そして、じつはこの公演、幕があがる前からひと笑いあったんです。

開演前からひと笑い

終演後にトップスターの挨拶があることを伝えるアナウンスが流れたのですが、

「終演後には、宙組…(沈黙)、、星組トップスター礼真琴さんによるご挨拶があります」

宙組って。。。そこ一番間違えたらダメなやつだけど、みんなが一斉に笑い、客席に一体感が生まれたように思います。

この伏線を礼さんが終演後のごあいさつでみごと回収。

「本日はご観劇くださりありがとうございます。冒頭からハプニングがありましたが、皆さまがあたたかく笑ってくださり、あはは、嬉しかったです」

アナウンスを思い出して笑いに包まれました。

ハプニング&アドリブというステキなおまけがついた本日の公演。

2幕の客席降りも最初から客席のライトがつくよう改善され、先頭の暁さんや極美さんのお顔がしっかり見られるようになったのも嬉しいポイントでした。

なにとてハードな公演ですので、千秋楽までケガのないよう駆け抜けてほしいと思います。

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