前回は2024年作品ランキング~お芝居編~を発表しましたので↓
今回はショー編をお届けしたいと思います。
以下、宝塚ファンである筆者の個人的主観(好み)でランキング付けしておりますので流し見していただければと。
2024年作品ランキング!本公演ショー編
1位は月組
2024年のショーはどれも良作ぞろいで甲乙つけがたく、なんとか順位をつけましたが僅差であることをお知りおきください。
第1位・月組「Grande TAKARAZUKA 110!」
第2位・星組「Tiara Azul -Destino-」
第3位・宙組「Le Grand Escalier」
『グラタカ』は110周年記念のショーとして予算がかけられ衣装もセットも豪華。一度聴いたら忘れないキャッチーな主題歌も良かったですね。
そしてトップの退団公演ということで、ただでさえ熱量が高いのに、お芝居でまったく出番がなかった下級生たちのエネルギー爆発がすごかった。笑
【好きなシーン】客席降り直前、銀橋で踊る月城さんの振りを舞台のみんなが真似するところ。(←伝われっ!)
裸足のダンスに息を飲み、銀橋のティアラに泣き、『ティアラアスール』は礼真琴✕舞空瞳コンビの集大成として素晴らしいショーだったと思います。そしてパッションの星組を堪能できるショーでもありましたね。大きな羽根を背中と頭につけて限界まで踊りまくる戦隊レンジャーたちに毎回元気をもらいました。
【好きなシーン】暁千星さんの色気がダダ漏れだったタンゴのシーンです。
宝塚の名曲をこれでもかと集めた『Le Grand Escalier』は、なんだか反則のような気もしましたが、宙組生の渾身の歌とダンスを観て、理屈抜きに胸が熱くなる瞬間がありました。
回を重ねるごとに大胆になっていく春乃さくらさんの頼もしさ。多くは述べませんが、大劇場初日と東京の千秋楽では組子たちの表情がぜんぜん違ったのが印象的でした。
【好きなシーン】瑠風輝さんの「まことの愛」が上手すぎて口ポカン。
ランクインこそしませんでしたが、花組『Jubilee』は上品で華やかで宝塚を観たという満足感が得られますし、月組『PHOENIX RISING』は芝居の月組らしく各シーンの切り替えがみごとなショーです。
どちらもトップお披露目なのに全く毛色が違う仕上がりなのが宝塚の面白さ。
星組『VIOLETOPIA』はつかみどころのない不思議な作品で賛否両論ありましたが、新たな感性でショーの可能性を広げたのは事実。指田先生の意欲に敬意を払いたいと思います。
以上がショー編のランキング&番外編でした。
どのショーも演出家が生徒たちのことをよく見て、ひとりひとりの個性に合わせてシーンを作っているという点は素晴らしかったと思います。
ただその一方で、下級生の名前までいちいち歌詞に入れ込んだり、退団者の送り出し場面がどんどん手厚くなっているなど、演出過剰になりつつあるのが気になるところ。【超小声】外部の振付家たちによるレベルの高いダンスが見られて嬉しいですが、彼らのSNS発信に危うさを感じることも。
そういえば
そういえば2024年のムラ公演では雪組のショーがなかったんですよね。(フローズンホリデーは東京公演のみでしたから)
来年の3月から始まる朝美絢さんの大劇場お披露目のショー『オーヴァチュア!』を楽しみにしています。
2024年の作品ランキング、次回は『別箱編』を発表いたします。