もう一つの雪組別箱公演が発表されました。
●主演・和希そら
ミュージカル・プレイ
『双曲線上のカルテ』
~渡辺淳一作「無影燈」より~
監修・脚本/石田 昌也
潤色・演出/樫畑 亜依子
梅田シアタードラマシティ/日本青年館ホール
和希さん2回目の東上おめでとうございます。
和希そら2回目の東上の意味
「双曲線上のカルテ」
彩風咲奈さん主演の全国ツアー『愛するには短すぎる』が発表されて日が経つのに、もうひとつの別箱はなかなか発表されず。
そうなると我々の想像はどんどん膨らんで、朝美さんのディナーショー? 縣さんの2回目バウ?
えっ、もしかして水美さんの専科デビューなのかも!という『なんでも有り』な予想が飛び交いました。笑
しかしフタを開けてみれば…
和希さんが「心中、恋の大和路」につづき2回目の東上を果たすという、落ち着くところに落ち着いたのでした。
演目は2012年に雪組・早霧せいなさんが主演した「双曲線上のカルテ」に決定!
この作品は宝塚のきらびやかさはありませんが、とても見応えのあるヒューマンドラマです。
【双曲線上のカルテ・超かんたんあらすじ】
フェルディナンドは凄腕の外科医だが違法な手術や勤務中の飲酒を屁とも思わぬ態度がもとで周囲の反感をかっていた。看護師のモニカは彼が真摯に患者と向き合う意外な一面を目にして惹かれていく。やがて彼が抱える『ある秘密』が露わになり…。
秘密をかかえた凄腕の医師という複雑な人物を演じるのは、タカラジェンヌというより役者としてやりがいがあるのではないでしょうか。
それにしても最近『医療モノ』が多いですね。
月組『ブラックジャック』月城かなと
雪組『海辺のストルーエンセ』朝美絢
雪組『双曲線上のカルテ』和希そら
3人とも凄腕の医師ですがキャラはみんな違っておもしろい。
ブラックジャック(月城)は情に厚い天才外科医(おせっかいの変わり者)。
ストルーエンセ(朝美)は理想の医療実現のために奔走するピュアな医師(ロマンチストのひとりよがり)。
フェルディナンド(和希)は色気ただよう孤高の外科医(秘密主義のかまってちゃん)。
それぞれ得意なキャラに上手く当てられているなと感心しました。
『双曲線上のカルテ』では、みんなが大好きな苦悩する和希そらがまた見られますね。
白衣姿も楽しみです。
ただ、余談ですが、『夢千鳥』『心中、恋の大和路』と重い作品がつづいたので、欲を言えばカラッと明るいコメディも観たかったな。
それともうひとつ余談ついでに言ってしまうと、そろそろ雪組も下級生のバウを実施してあげて~。
で、ここからが本題です。
和希そら、もしかしてもしかする?
和希さんが2回目の東上を果たすということは鳳月さんや朝美さんら2番手スターと並ぶということ。
ただ、朝美さんは『ほんものの魔法使い』『海辺のストルーエンセ』ともオリジナルという強い扱い。
現時点で2番手羽根を背負っている朝美さんが次期トップに一番近いのは確かでしょう。
1期ちがいだと競うような印象がありますが、真風さん(92期)と芹香さん(93期)のように、
朝美さん(95期)から和希さん(96期)に引き継ぐという流れだと美しいですね。
しかしそれだと時間がかかりすぎて和希さんがそこまで待てるのかという問題が!!
トントンと2年連続で東上をさせるのは何か重要な意味があるのかもしれない。
どこかの組でいつでも(まずは2番手に)上げられるように。
そしてその先、もしかしたらもしかするのでは?と期待高まる2回目東上発表でした。
ヒロインは華純沙那さんか、音彩唯さんか。それともニューヒロイン誕生か!
振り分けも含め発表が待たれます。