前回、宙組『カジノロワイヤル』について初見の正直な感想を書きました↓
本日2回目観劇してきましたので、キャスト別の感想を記したいと思います。
(一部ネタバレ含みますので読み進めご留意ください)
その前に…
宙組『カジノロワイヤル』キャストごと感想
どうやら今日は…
どうやらソワレは総見だったらしく、拍手と笑いが五割増しで大変盛り上がりました。
(※総見とは・ファンクラブ会員がそろって観劇すること)
とくに桜木さんがノリノリで、バルコニーを乗り越える場面で「よいしょっと、う~ん、よっこいしょっと」と、
足や体がひっかかってアタフタする振りをいつもより長めにして客席を笑いの渦に。
桜木さんと天彩さんの『銀橋で愛を叫ぶ』場面もよくウケていて、楽しそうにコメディをやる天彩さんになんだか安心しました。
客席のキャベツ率も高めでしたね。
(※キャベツとは・真風さんと潤花さんがパラシュートから客席を見下ろして『うわ~っ、キャベツ畑』というのにちなんでグリーンの服を着てキャベツになりきる観客のこと。なにを隠そう私もです。笑)
フィナーレで2階席(会席)に向かってアピールするジェンヌたちを見て、これこれっ!と、むかし贔屓の会で参加していた総見を思い出したり。
オペラ越しに目が合った!とか、ウインクしてくれてた!とか、盛り上がるんですよね。
フィナーレはあちこちからすすり泣きが聞こえてきて、思わずもらい泣きしてしまったことは言うまでもありません。
退団公演は泣いたり笑ったり感情が忙しいですね。
真風涼帆・ジェームズボンド
とにかく真風さんがカッコいい。
そうなんです、小池先生、他のキャラクターの描き方にはいろいろツッコミどころがあるのに
ボンドに関しては、銃を撃ちまくる登場シーンからラストの「アデュー!」まで全てが完璧。
これ以上ない『最高の男』として描いています。
真風さんは下級生のころから抜擢つづきで本当に大変だったでしょう。
つねにプレッシャーと戦い、努力しつづけた先に、退団公演でだれもが憧れる『究極の大人の男・ボンド』と巡り合えたことは感慨深いですね。
フィナーレで床にそっと手をおいて劇場と別れを惜しむというニクイ演出まであり、
11作も小池作品に出演した真風さんに先生から粋なラストプレゼントだなとグッときました。
それにしてもマイクの音量どうなってるの?というくらい今日の真風さんの声量はすごかったです。
潤花・デルフィーヌ
デルフィーヌは潤花さんの実年齢にちかい役なので自然体で演じていて『潤花さんらしさ』が全面に出ています。
パンツスタイルやミニスカートも快活な潤花さんにピッタリ。
あっ、銀橋でドレスを脱ぐ演出にはビックリしましたが、潤花さんがやると全然いやらしくありません。(「ドレス脱ぐの手伝って!」「はいよ!」と甲斐甲斐しくお手伝いしている真風さんにも注目です。笑)
じつは初めて観劇したときは、ボンドと釣り合いを取るため(学生設定の)デルフィーヌの年齢をもう少し上げてもよかったではと思いました。
しかし10期上の真風さんに憧れを抱く潤花さんと、器が大きく成熟した男性に魅かれるデルフィーヌがリンクして、それが先生の狙いだったんだなと。
「決して忘れはしない~君と共に過ごした短くも濃い時間を」
大好きな真風さんにこんなステキな歌をうたってもらえて相手役冥利に尽きますね。
【余談】ショースターである潤花さんの退団公演が1本物でなにが心残りかと聞かれれば、男役を引き連れてガンガン踊る姿を見られなかったこと。サヨナラショーに期待。
芹香斗亜・ルシッフル
次期トップが決まり、勢いのある人のオーラって凄いですね。
今後は演じることのない悪役も、これで最後になる歌唱指導も余裕で楽しんでいて、またさらに存在感が増したように感じました。
次期トップ娘役の春乃さんと絡みがなかったのは残念ですが、お披露目公演の楽しみにとっておきたいと思います。
【余談】芹香さんと愛月さんの関係ってファンにとってはデリケートな話しなので、ラスプーチンは先生のおふざけが過ぎたかな。
と、3名だけで感想長くなりましたので一旦区切ります。
ここまでお読みくださりありがとうございました。