3週間遅れで初日を迎えた雪組大劇場公演『ボイルド・ドイル~/FROZEN HOLIDAY』。
改札内ではゴミ箱の使用が禁止になるという厳戒態勢の中、新理事長の挨拶の後スタート。
雪組大劇場公演初日『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル/FROZEN HOLIDAY』
観劇した人のレポによると、お芝居の『ボイルド・ドイル~』は、生田先生こだわりの洒落っ気をたっぷり詰め込んだドタバタコメディで、
ショー『FROZEN HOLIDAY』は、雪組100周年記念だけでなくクリスマスソングに心躍る、あたたかく華やかな作品なんだとか。
「公演再開が明るい演目で良かった~」という感想が多かったです。
気になる階段降りですが、なんとエトワールが4人!!
100周年記念だからでしょうか。
3人(咲城、野々花、諏訪)降りもあって、雪組にしては珍しく大人数の階段降りに驚きました。
ちなみに初スチールは有栖妃華さん(102期)、稀羽りんとさん(102期)、華世京さん(106期)です。
そして喜ばしいのは和希さんが3番手羽根を背負ったこと。
『FROZEN HOLIDAY』 階段降り
雪組『FROZEN HOLIDAY』 階段降り
紀城ゆりや、華純沙那、音彩唯、華世京 (エトワール)
↓
咲城けい、野々花ひまり、諏訪さき
↓
縣千(肩羽根)
↓
和希そら(3番手羽根)
↓
朝美絢(2番手羽根)
↓
夢白あや(トップ娘役羽根)
↓
彩風咲奈(トップ大羽根ナイアガラ)
和希さん、3番手羽根おめでとうございます。
歌よし、ダンスよし、演技よし、3拍子そろったスターで、宙組から鳴り物入りで組替えしてきたときには、これから破竹の勢いで上がっていくのだろうと思われていましたが…
立て続けに別箱の主演はしたものの、本公演では気の毒なくらい見せ場が少なく悶々としておりました。
今回の公演では、お芝居もショーも活躍の場がたくさんあるそうで一安心。
最初にして最後という切なさはありますが、羽根を背負って階段を降りてこられたのも良かったです。
和希そら退団引き止め?
『ボイルド・ドイル~』の冒頭10分くらい、和希さんの独壇場なんだとか。(以下、ネタバレありますので読み進めご留意ください)
これだけでも生田先生の愛情を感じますが、最後にはもっとステキな当て書きが用意されていて、
和希(編集長)「本日限りで退職させていただきます!」
編集部員(組子)「だめです!辞めないでぇ~」
編集長を全力で引き止める編集部員と、和希さんと組子たちの関係が重なってホロリときます。
千秋楽は舞台上も客席も嗚咽でしょうね。
けっきょく編集長は退職を思いとどまって大団円。
じゃあ和希さんも退団を思いとどまってくれたらいいのに、なんてね。
それが叶わないからこそ、先生が粋なセリフのやりとりを書いてくださったんですよね。
生田先生だけじゃなく、野口先生もステキな餞別を用意してくださったようです。
『FROZEN HOLIDAY』
和希さんの銀橋ソロの歌詞に注目です。
「ありがとう愛してくれたひと」「ありがとう大切なひと」「泣かないで」
これは泣くでしょう。
フィナーレでも彩風さんと和希さんが二人でおどるシーンがあって感動モノなんだとか。
いまさらながら和希さんが出演するはずだった初演『ODYSSEY』が全公演中止になってしまったことが悔やまれます。
だけど最後に彩風さんと和希さんのダンス共演が見られてうれしいです。
気になる点
ひとつ気になったのは、彩風さんと夢白さんのデュエットダンスがなく、彩風さんがソロで踊っていたことです。(3組ダンス→彩風&和希ダンス→彩風ソロ)
次の別箱も彩風さんは単独リサイタルで、夢白さんは朝美さんとコンビを組んで全国を周りますし、
もしかしたら夢白さんは残留なのかもしれませんね。
彩風咲奈ごあいさつと気になる点
彩風さんのご挨拶が感動的です。
彩風「今日までお客様が待っていてくださったこと、感謝の気持ちでいっぱいです。この気持ちを皆さまにお返しできるよう、お客様おひとりおひとりのために愛する雪組のみんなとともに駆け抜けたいと思います」
彩風「この大切な日々が明日も明後日も続いていきますように」
うしろで雪組生がみんな涙を流していたのだとか。
12月1日、ふたたび宝塚大劇場に明かりが灯りました。
しかし依然として劇団への風当たりは強く、公演を再開することによりバッシングが増えるかもしれません。
一日でもはやく、雪組のみなさんが安心して舞台に立てる環境が整えられることを願っています。