凪七瑠海「テラヤマキャバレー」休演に思う

香取慎吾さん主演『テラヤマキャバレー』に出演している凪七瑠海さん(89期)

体調不良のため 2月20日13時公演より休演というニュースが届きました。

凪七瑠海・休演に思う

困ったときの凪七瑠海

凪七さんは『テラヤマキャバレー』で、主人公の寺山(香取慎吾)に『死』を告げ、最終的に彼を『死』に誘う『死そのもの』という重要な役どころ。

『生』を情熱的に体現しているキャストたちの中で、凪七さんのまったく体温を感じさせないクールな『死』がみごとだと評判です。

主演の香取さんと同じくらい舞台に出ずっぱりというのも凄いですね。

それにしても凪七さんの昨年から今年にかけての活躍には目を見張るものがあります。

2023年
・3~4月/星組全国ツアー主演
・9月/明日海りおコンサートゲスト
・10月/宝塚舞踊会
・11月~12月/花組全国ツアー


2024年
・2月~3月/『テラヤマキャバレー』
・4月~5月/雪組バウホール主演
・5月~6月/『ベルサイユのばら50』

劇団からの信頼も厚く、困ったときの『凪七瑠海』と言わんばかりに、主演、2番手役、ゲスト出演、外部出演…何でもあり状態。

スカステでは看板番組も担当していますし、今もっとも忙しいタカラジェンヌではないでしょうか。

凪七さんは現役ジェンヌとしてたった一人で乗り込んだ『テラヤマキャバレー』の出演に際し、「宝塚以外の公演への出演は初めてなので、すべてが新鮮で、刺激的で、衝撃的で、圧倒される日々でした」とコメントしています。

その緊張とプレッシャーは計り知れず。

これまで一度も体調不良での休演はおろか、調子が悪いと感じる公演すらなかった凪七さんの休演は心配ですね。

歌舞伎町の劇場で現在公演中の『HiGH&LOW THE 戦国』に出演の水美舞斗さん瀬央ゆりあさんもそうですが、

宝塚で長年キャリアを積み重ねてきたからこそ、舞台人としての実力が外部でも認められているのは事実。

しかしそれゆえ求められるもののハードルは高く、メイキング番組でおふたりが語ったように、

「これまで培ってきた『男役』を一回壊して新たに構築しないと役が成立しない」と役作りに相当苦労された様子。

外部出演はこれからも続く?

なぜこれほどまでに劇団が専科の外部出演に積極的なのかは分かりませんが、(おそらく110周年宣伝の一環と新規客獲得のため)

宝塚内部の公演だとしなくてもいい苦労をしているのを見るとちょっぴり切なくなりますね。

とは言え、在団中に新たなことに挑戦して芸の幅を広げることは素晴らしいことですし、

宝塚を見たことがない人からも評価されているのは嬉しい。

ただやっぱり限られた男役人生ゆえ、1作でも多く宝塚の公演に出てほしいという思いもあって…

これから専科に限らず現役ジェンヌの外部出演の頻度が上がるなら、ファンもいろんな感情に慣れないといけないのかもしれません。

【余談】東京公演の舞台稽古を前に、暁千星さん、天華えまさん、極美慎さん、組長、副組長ほか、星組メンバーが多数ご観劇で瀬央さんも水美さんも大喜び。突如現れた異次元スタイル集団客席は騒然となったのだとか

次回出演作は何?

外部出演もいいですが、そろそろ水美さんと瀬央さんの次回出演作を発表してもらいたいですね。

個人的には瀬央さんが雪組の『ベルばら』に出演するような気がしています。

というのも、例の名前まちがいの件は OG公演と雪組公演を間違えたんじゃないかと。(まさかね)

個人的な妄想は置いておいて、『HiGH&LOW THE 戦国』の千秋楽までに発表されることを期待しています。【追記】公演ではありませんが、阪急百貨店うめだ本店で行われる『エアウィーブトークショー』(3月3日)に水美さんと瀬央さんの参加が発表されましたね。

そして凪七さん出演の『テラヤマキャバレー』は東京公演が29日まで、大阪公演が3月5日~10日までの長丁場。

どうか焦らず心身ともにゆっくり休んで回復につとめていただきたいなと思います。

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