絶賛公演中の星組『RRR/VIOLETOPIA』東京劇場公演。
3月20日はラージャマウリ監督のご観劇&新人公演実施に沸いた一日でした。
しかし翌日、その感動から一変!
SNSに投稿されたマチネ貸切の惨状にショックを隠しきれません。
ガラガラの星組『RRR』◯◯区貸切公演
2階席・約半分クローズ
区長のご挨拶からスタートした『練◯区』の貸切公演。
客席はガラガラ。2階席は通路後ろ以降(A席&B席)はクローズされていたのだとか。
『RRR』は世界的に有名な映画の初ミュージカル化ゆえ、宝塚ファンだけでなく、原作ファンからの関心も高く、もともとの星組人気も相まって超がつくほどのチケット難。
通常の公演はもちろん、これまで東京で行われていた7つの貸切公演はすべて満員御礼。
なのになぜ今回こんなことが起こったのでしょうか。
昨年11月23日~12月31日までの間に練◯区内の商店街で実施された『 歳末売出し』。
その景品の特賞だったのが『RRR/VIOLETOPIA』ペアご招待(1000組2000名)でした。
ちなみにその他の景品はというと、1等賞はビール券6枚、練◯区内共通商品券500円6枚、映画鑑賞券ペアチケットのいずれか。2等は練◯区内共通商品券500円1枚だったそう。
どのくらいの倍率で特賞が当たったのかは分かりませんが、2階席の半分をクローズするくらいなので、そもそも応募が少なかったのか、当日来れなくなった人が多かったのか。
いずれにしても残念すぎます。
客席降りのとき、目の前に広がる真っ赤な客席を見て、ジェンヌさんたちは何を思ったでしょう。できることならそんな光景は見せたくなかったですね。
『星組トップスター礼真琴、トップ娘役舞空瞳の東京宝塚劇場公演は3月21日に開催します。積極的に参加し商業まつりを盛り上げましょう』
応募要項の最後に記された一文が虚しい。
【余談】ふと先日おなじようにガラガラの客席に心を痛めた花組『アルカンシェル』ファ◯ペイ貸切公演を思い出しました↓
そして悲惨だったのはガラガラの客席だけではありません。
観劇マナーがこれまたヒドイ。
悲惨な観劇マナー
公演中におしゃべりする人、堂々とスマホをいじる人、お菓子を食べはじめる人、背中と背もたれの間にカバンを挟み前かがみになる人…
あらら、やってはいけないことのオンパレード。
あれだけ開演前に長々と観劇マナーについての説明アナウンスが流れ、劇場スタッフさんがボードを持って説明して回るのに…ただただ残念です。
そして極めつけが、公演中にスマホを舞台に向けて撮影していた人がいたとか。
盗撮に気がついたジェンヌさんが舞台から「カメラ(撮影)ダメ~」というジェスチャーをして撮影の中止を促していたというから驚きました。
ジェンヌさんたちもビックリしたでしょうね。
【余談】数年前の全ツの客席降り、近くに来たジェンヌさんを動画で撮影する人がいて、それに気がついたジェンヌさんが顔を隠すポーズをして撮影中止を促し、周囲の客たちが「撮ったらダメ」「撮影禁止」と注意。撮影していた人がゴメンゴメンと大きな声で謝っていたのが忘れられません。そしてそのあとジェンヌさんが周囲の人たちに向かってとびきりのウインクをしたことも。
いつもと違う空気を感じながらもプロに徹する星組生たち。
新公後ということで下級生に勢いと上級生のお芝居に変化があり、作品がより深まっているとのこと。
『RRR』ラスト銀橋の礼真琴さんと暁千星さんのサービス満点のアドリブには自然と客席から笑いと拍手が。
ビーム(礼)「アニキ!これから商店街行こうぜ!」
ラーマ(暁)「えっ!」
ビーム「練◯区ってところにあるらしいよ」
昨年、大炎上した記者会見以降、宝塚歌劇に向けられる世間の目は厳しく、貸切を見合わせる企業やコラボ公演の話しが立ち消えとなるなど、事は深刻です。
それゆえ貸切を実施してくれる団体はありがたい存在ですし、この貸切で初めて宝塚歌劇を見て大感動したというレポを見ると実施されて良かったなと。
なので次回は主催者と劇団が協力し、空席問題や観劇マナー問題など、もろもろ対策を行ったうえで実施されることを願っています。