宙組問題の件で劇団とご遺族との合意書が締結し、同時刻に両者の記者会見が行われた、あの日。
迷いに迷った末、兼ねてより楽しみにしていた柚香光さんのDS配信を視聴しました。
ということで、遅くなりましたが「Expression!!」の感想を綴りたいと思います。
柚香光ディナーショー「Expression!!」感想
サービス精神たっぷり
DSメンバーは柚香光さん、咲乃深音さん、詩希すみれさんの3名のみ。
娘役のおふたりが柚香さんのことを心から尊敬していて、DSに出演できた喜びを爆発させていて可愛かったです。
構成&演出が小柳奈穂子先生ということもあり、「はいからさん」で始まり、「はいからさん」で終わったDSでしたね。
そして「はいからさん」と並ぶ人気作、「花より男子」の道明寺の衣装で登場した柚香さんのカッコいいこと。
その姿で客席を練り歩くもんだから、画面越しでも客席の興奮が伝わってきて、そりゃあそうなるよねと。
ルドルフという人物を『エリザベート』『うたかたの恋』という2作品からスポットを当てる趣向も良かったです。憑依型とよばれる柚香さんの演技力が発揮されて引き込まれました。
で、DSの話題をかっさらったのは、まさかの『リアル寝言』。
寝言の内容がどうこうというより、無防備な柚香さんの声にプライベートを覗いたようでドキドキした人も多かったのでは。(私もその一人です)
一応配信された寝言の内容を記しますと、
☆「さん、にい、いち、ピーーンチ!」
☆「かわいぃ~ かわいすぎてハゲてしまいそう」
☆「なんてことだ、なんてことだ、なんてことだ、なんてことだ、そりゃいかん!どういうこっちゃ」
以上、渾身の3作が披露されました。笑
自身が作詞した詩に青木先生が曲をつけた「♪OFURO」を情感タップリに歌う柚香さん。これがムダに良い曲でね、クスッと笑ってしまいました。
弾き語りの『Onesty』にしても練習大変だったでしょうに、ファンを喜ばせよう、楽しませようといろいろ考えてくださったんですね。
客席の反応を楽しんでる柚香さんを見ていると、やんちゃだった下級生の頃の柚香さんに再会したような懐かしさを感じたり、
全方向に配慮が行き届いた大人な振る舞いを目の当たりにすると、彼女が積み上げてきた年月を思ったり、感情が忙しい。
バラを差し出した人にはやさしく微笑みながらさり気なく断り、床に落ちているハンカチをサラリと拾い上げるスマートな振る舞い。
どの瞬間の柚香さんも本当にステキでした。
正直な感想
と、柚香光ファンとしては大満足な時間でしたが、
正直、構成に関して言うと、トップスターの集大成のDSとしては すこし物足りなかったかな。
寝言もお風呂もはいからさんも、娘役さんとの絡みも楽しかったけれど、
過去作品のあんな曲やこんな曲、もしくはやってみたかった役の曲や、J-POP、洋楽…
とにかくもっとたくさん柚香さんの歌を聞きたかったというのが本音です。
だって男役の声で聞けるのはこれが最後の機会だったから。
とまぁ、柚香さんの負担も考えず勝手なことをツラツラとすみません。
DSスケジュールの問題
奇しくもこの日、過重労働(とパワハラ)問題が問われることになったわけですが、
大劇場公演千秋楽の3日後にディナーショー初日なんて、本当はアウトでしょう。(小声)
DSメンバーは日々の公演に加え、サヨナラショーのお稽古とDSのお稽古に3つを同時進行で行ってきたわけですからね。
配信を見ながら柚香さんの声が本調子ではないような気がして、DS開催は嬉しいけれど、すこし複雑な思いにかられた瞬間もありました。
ご遺族側の代理人が「劇団が生徒やスタッフの負担を軽減するために年間8公演にするとしているが、そんな程度の改革で本当に労働問題が解決できるのか」と苦言を呈したとおり、
DSに関しても、大劇場と東京の間に入れるなら、もっと余裕をもったスケジュールに見直す必要があるでしょう。
当然、そのあたりは今後改善されていくと思いますが、
今のところは、月城かなとさんのDSが発表されないところをみると、やる、やらないは、本人の意志が尊重されているのかもしれません。
さて、はやいもので柚香さん最後のDS「Expression!!」はぶじに千秋楽を終えました。完走おめでとうございます。
ちなみに千秋楽披露の寝言は、「かわいい~餌付けされてる、わたし」だったとか。笑
集合日までの間ゆっくり休んで英気を養い、元気に東京公演を駆け抜けてほしいなと思います。
そして5月26日の大千秋楽まで組子たちと一緒に充実した時間を過ごせますように。