星組「柳生忍法帖 / モアー・ダンディズム 」観劇しました。
(S席1階サイド)
柳生忍法帖 全体感想
(ネタバレあり)ご注意ください。
観終わったすぐの感想は「十兵衛さんカッコイイけどストーリーはむずかしかった~。」です。
なんとかなるだろうと、原作も読まず、プログラムにも目をとおさず、人物相関図もながし見。
甘かった。
登場人物が次から次へとでてきて、とてもじゃないけど一回で理解しきれず。
つねに舞台上に大勢がズラッと登場しているので誰が誰だか。
(ライブ中継だと分かりやすいと思います)
内容も単純な復讐劇だとおもっていましたが、十兵衛は復讐をサポートする他にも「幕府の過ちを正す」という使命があったようです。
なるほど。どうりでストーリーが途中で複雑になったわけだ。
注目していた悪役の七本槍(瀬央、ひろ香、天華ら)は個性的なビジュアルで目をひきましたが、ただただゲスで死に方もあっけなくて…
時間の都合上、悪役ひとりひとりを掘り下げるワケにはいきませんが、今をトキメク星男たちの使い方が少々もったいないなと。
もう1点もったいないのは、ゆら(舞空)の十兵衛への恋心が唐突に感じて客席からうっすら笑いがおこってしまうこと。
なんの脈略もないまま とつぜん十兵衛に猛プッシュし始める妊婦のゆら。
この流れだと笑いがおきても仕方がないですし、ゆらの気持ちが純粋に思えず “もしや色仕掛けで迫るよう父・銅伯に操られてる?” と勘ぐってしまいました。
色仕掛けと思わせられるくらい舞空さんのゆらは妖艶で魅力的なんですけどね。
なんだかんだ述べましたが、とにもかくにも礼真琴さんの十兵衛は惚れ惚れするほどイイ男ですし、愛月さんの風格ある演技はすばらしいですし、舞空さんの今までにはない妖艶さはインパクトありました。
そして、はなしが取っ散らかりそうになると天寿さんや白妙さんがあらわれギュッと締め直してくれます。
復讐をちかう娘たちの熱演。
少年役の瑠璃さんに泣かせる見せ場あり。
天飛さんのかわいいヘタレ小坊主は清涼剤。
下級生にもすこしずつセリフあり。
衣装や刀もこだわり抜かれていて見どころ聞きどころ満載。
ラスト、十兵衛の去りかたがカッコよすぎて観劇後も余韻がのこりますし、スピンオフを期待するきもちもあります。
初日とは別物!星組「柳生忍法帖」2回目観劇感想・礼真琴、舞空瞳、愛月ひかる
柳生十兵衛・礼真琴
うたいながら殺陣をやってのける礼真琴。
片目で視界がさえぎられているのにブレない体幹と正確な刀さばき。
目を閉じたまま演技する場面もあり、スゴすぎました。
礼さん演じる十兵衛は、凄腕で、情にあつく、ちょっぴりお茶目。
シリアスとコミカルのバランスが絶妙です。
父親と和尚さん以外のかかわりや過去が描かれていないのが残念ですが、かっこよかったり可愛かったり、魅力的な表情をたくさんみせてくれます。
娘たちが十兵衛を取り合いになるも納得ですし、そんなモテモテシーンがもっともっとみたかった~。
ゆらに一方的に好意をよせられ戸惑っていたけれど、ラストは「俺だけが弔ってやれる女がいる」とゆらの死を悼みながら去る姿が超絶男前。
ヴェルダットを経てさらに低音に深みがました声は男役として最高で最強です!
ゆら・舞空瞳
舞空さんは、父親である銅伯(愛月)に政略結婚を強いられ、非道な夫の子どもを身ごもり、はじめて本気で好きになった十兵衛に不器用な愛情表現しかできないゆらを好演。
父親にあやつられ言葉を発するシーンは録音された愛月さんの声と舞台上の舞空さんのこえを重ねる演出になっていて、録音にピタッと合わせてくる舞空さんスゴイ!
その後の出番は多くはありませんが最後にドカンと見せてくれます。
赤い着物で十兵衛にしな垂れかかるゆらが色っぽくてビックリ。舞空さんにまた新たな魅力がくわわりましたね。
ほんとうはもっとしっかり2人の♡が見たかったです。
星組「柳生忍法帖」感想まとめ・礼真琴、舞空瞳、愛月ひかる、他。ネタバレなし。
芦名銅伯、天海・愛月ひかる
銅伯の着物にドクロがついていたり装飾がこっていてオペラグラス必見です。
108歳という設定と長年の恨みをもつ心の闇が佇まいのみで表現でるのは愛月さんだからこそ。
両手をひろげて歌うと舞台が小さくみえるほどの存在感。
双子の演じわけもお見事です。
非の打ちどころがない役作りで素晴らしいのですが、退団公演のお役としてはちょっぴり複雑です。
奇跡の並び!星組「モアー・ダンディズム」観劇感想・礼真琴、舞空瞳、愛月ひかる
まとめ
1回の観劇では到底理解できなかったので、2回目観劇までにもう少し勉強いて臨みたいとうナゾの闘志がわいてきました。
舞台上の星組生たちの熱演に応えたいファンの性ですね。
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