このたびの記事内容はいつもの ” 宝塚楽しいブログ ” ではありません。
人の生死に関わる内容ですので読み進めご留意ください。
イライザ代役・朝夏まなと
ミュージカル「マイ・フェア・レディ」
現在、札幌文化芸術劇場hitaruで行われている北海道公演。
イライザ役の神田沙也加さんが体調不良のため、 2021年12月18日マチネ公演は 急遽、ダブルキャストの朝夏まなとさんが代役を務めることとなりました。
会場待ちの列に向け劇場スタッフよりキャストの変更が伝えられると共に、入口前に表示があったそうです。
しかし、そのときはまだイライザ役の変更のみの発表でした。
会場後、イライザ以外のキャストにも変更があるとアナウンスがあり場内ざわつき。
イライザ・神田沙也加
ヒギンズ教授・寺脇康文
フレディ・前山剛久
イライザ・朝夏まなと
ヒギンズ教授・別所哲也
フレディ・寺西拓人
結局、マチネ公演は約15分遅れで開演しました。
舞台はいつもどおりに進行し、カーテンコールも含め無事に終演。
観劇された方のレビューによると、朝夏さんをはじめキャスト全員の熱演で素晴らしい舞台だったそうです。
急遽代役を務められた朝夏さんの公演が無事に終わったと聞き、宝塚ファンとしてホッと胸をなでおろしました。
そして沙也加さんの早いご回復を願っていたところ、悲しいニュースが流れてきました。
沙也加さんがデビューされた時から透明感ある歌声が大好きでした。
彼女がミュージカルに出演されるようになって公演を拝見したとき、持って生まれた品格がそのまま舞台に出ていて類い稀なオーラと才能に圧倒されたのを覚えています。
宝塚OGたちとも仲がよく、ご自身のブログで宝塚歌劇についてこう書かれています。
いまご一緒させていただいている ねし、かなめさん、龍さん、渚さん、あみちゃん始め、花ちゃん、まぁちゃん、みりおん、みみ、ゆり、たっちん…
真央さんを大好きになるところから始まって、演劇の世界に飛び込んでから、たくさんの宝塚出身の方々と共演させていただいてきましたが、素晴らしい教養と基礎があるのに加え、皆さん違う魅力で皆さんそれぞれ見習いたいところがある素晴らしい女優さんばかりでした。
そんな皆さんを生み出されている宝塚音楽学校、宝塚歌劇団。
在団中の楽しいお話を聞いたり実際に出身の方のお力を目の当たりにしながら、僭越ながら心から尊敬しています。
わたしは残念なことに、幼少期に宝塚歌劇に触れる機会がなくて、今世は受験を志す事はなかったけれど。
来世生まれ変わったら、きっと早くから宝塚の輝きに出逢って、憧れたいなと思いました。
宝塚OGたちとインタビューで楽しそうにお話しされている笑顔がとっても可愛くて。
ずっとそのお姿を見ていたかった。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
「マイ・フェア・レディ」は北海道公演を終えたあとも、山形、静岡、愛知、大阪、福岡と、2022年1月28日の大千穐楽まで続きます。
今後の予定はどうなるのか分かりませんが、朝夏さん、共演者のみなさん、スタッフさん、今はどうぞご自身の心を御いたわりください。