星組「めぐり会いは再び」2回目観劇しました。(S席1階サイド)
初日に観劇したときと極美さんの印象が違っておどろきました。
この記事では極美さんが、周囲の期待に応えるかのように、一回りも二回りも大きくなったというお話しをします。
極美慎について
極美さんは、聖乃さんや風間さんなど、数多くのスターがきらめく100期。
身長175センチ、舞台上どこにいても目を引く抜群のスタイルと華やかなお顔。
とにかくキラキラ目立つので、セリフのない下級生時代から注目されていました。
劇団の期待も大きく、100期の中で新人公演1番乗り!(研4)
そんなザ・スターな極美さんですが、ふだんはフワフワのんびりした愛らしい女の子。
ふにゃ~っとしたキュートな笑顔が可愛くて とろけそうです。
舞台は演じる役者の内面がでると言いますが、
極美さんほど それが強く出る人もいないんじゃないかな。
見守り男子の最高峰「アルジェの男」のアンドレは、極美さんの優しさが溢れていて最高でしたね。
しかしながら、「柳生忍法帖」の香炉銀四郎など、悪役を演じていても人の良さが出てしまうこともしばしば。
ほんとうに素直で良い子なんだろうなと微笑ましくもあり、歯がゆくもあり…
新公でも食聖のような早口でまくしたてる演目は避け、ベルリンやエルベといった極美さんに合った役で主演。
劇団大切に大切に育てられてきたように思います。
しかし、万博のアンバサダーに選ばれ、これから宝塚の新たな顔として露出が増えることを考えると、いつまでも可愛い弟キャラのままというわけにはいきません。
上級生から愛ある厳しい言葉をかけられたこともありましたね。
スターの登竜門であるバウ公演主演がようやく決定!
コロナでスケジュールがズレたということもありますが、ついに本気の極美上げが始まったか、という感じです。
そしてその期待に応えるかのように、
はやくも一回り大きくなった極美さんの姿を「めぐり会いは再び」で見ることができ、驚きました。
極美慎・ロナン
極美さん演じるロナンは悪役として紹介されています。
しかし「めぐり会いは再び」という作品は前シリーズと同様、底抜けに明るいコメディ。
その世界においての悪役なので、『ワルに見せかけて実はイイ人』という、ありがちな設定なのかなと思っていました。
実際にそうです。笑
この物語に登場するキャラクターは、みんな見たまんまの分かりやすい人物ばかり。
その中において、ロナンは少し複雑です。
クールに装う外見の裏に、本心を隠して生きてきた少し影のある青年。
それでいてちょっぴり抜けている天然男子な部分も。
とんでもなく魅力的な人物です。
ロナンについてもう少し詳しく紹介すると、
ロナンはある陰謀のために王女アンジェリークの花婿選びに参加。
しかしロナンには愛する人が!
そして絶対的存在の父親との関係にも葛藤がうまれ…
演者の力量でどうとにもなる難しい役だと思います。
初観劇の感想は、『極美さんのロナン格好いいけどお人柄が滲んでいつもの感じだな』でした。
(もちろん、それでもステキなロナンです)
しかし2回目の観劇でガラッと印象がかわりました。
自然にでるお人柄ではなく、計算の上で「いい人感」を出したり引っ込めたり。
「負けず嫌い」をにじませてみたり。
見せ方をしっかりコントロールして、とっても魅力的なロナンに仕上げていて大感動!
コメディとシリアスのバランスに、メリハリが効いていたのも良かったです。
花婿選びのシーンで、
どさくさに紛れて極美さんご自身が特技とする空手の技をツッコんでいのが面白くて大笑いしました。
そして陰謀に加担する悪い顔にゾクッ。
いつから極美さんはあんな大人のキスができるようになったのでしょうか。
小桜さんとの身長差ゆえ、上からのぞき込むように重ねるキスにドキドキしました。
そして最後にルーチェ(礼)にアドバイスする一言が、たまらなくカッコいいのです。
このセリフで極美さんに落ちる人が続出する予感。
(中日を過ぎたらネタバレしますね)
ショー「Gran Cantante!!」
銀橋ひとり渡り『青春を駆ける』で成長した歌唱力を披露。
センターで踊るシーンもありました。
もともとの素質の良さに加え、努力と経験が積み重なって大きな花が開こうとしている極美さん。
ついにキターッ!!って感じですね。
スター路線を歩みながら、しっかり組を支える頼もしい存在になりました。
可愛い笑顔はそのままで、これからどんどん男っぷりが増していく舞台姿たのしみにしています。