星組『ディミトリ』の新人公演
一部の配役が発表されました。
102期(研7)の天飛華音さん
3回目の新公主演おめでとうございます。
星組『ディミトリ』新人公演配役
ディミトリ・天飛華音(102期・研7)
天飛さんといえば
新公初主演を務めた『食聖』で
後ろでアドリブする子に注目が集まり
意図せぬ笑いが起こったときに
「ちょっと待ってくれる」と静止し
芝居を仕切り直すという
研4らしからぬ大物っぷりを発揮。
2回目の主演『柳生忍法帖』では
どっしりと貫禄がつき、新公の域を超えた落ち着いた演技が話題になりましたね。
そしてこのたび『ディミトリ』で
3回目の主演が決まり
いよいよ星組の本命として確実視されることになりました。
安心安定の舞台を見せてくれるのは間違いないと思います。
ただ、意外だったのは
バウ公演『ベアタ・ベアトリクス』のエヴァレットです。
物語の終盤、病室で極美さんとの二人芝居で
感情が高ぶってお芝居がどんどん過熱していく天飛さん。
ここまで熱い天飛さんを初めて見ました。
冷静さと情熱が入り混じるからこそ魅力的な新人時代。
天飛さんが礼さんの役をどう作り上げられるのか楽しみです。
ルスダン・藍羽ひより(107期・研2)
藍羽さんは2021年入団の107期。
きら星のごとく現れた期待の新人。
小学生で雑誌コンテストに優勝し
モデル経験もあるのだとか。
よくぞタカラジェンヌになってくださいました。
主演の天飛さんが安心安定の3回目なので
ヒロインは若手に挑戦させることを選んだのかなと推測します。
藍羽さんにはこのチャンスを活かして
大きく飛躍していただきたいです。
ジャラルッディーン・大希颯(105期・研4)アヴァク・稀惺かずと(105期・研4)
現在、星組は正式な2番手が置かれていません。
よって、瀬央さん演じるジャラルッディーンと暁さん演じるアヴァクは、同じくらいの比重だと思われます。
それを逆手に取ったかのように
105期の2人が並べられ、注目をあつめています。
大希さんは体格にも恵まれた正統派男役。
新公『めぐり会いは再び』のロナンで歌ウマを証明。
バウ『ベアタ・ベアトリクス』で
一人の男の青年から壮年までを演じきり、役の幅を広げました。
稀惺さんは子役や青年役が多くフェアリー寄り。
新公『めぐり会いは再び』では、ストーリーテラー部分を担い、滑舌よく聞き取りやすい声で物語をひっぱっていきました。
『モンテクリスト伯』では、親思いで健気な青年を好演。
公演ごとにメキメキと存在感が増す大希さんと稀惺さん。
天飛さんが新公卒業したあとは、いずれお二人が主演を取ることになるのでしょう。
どの演目でどちらが先か、そのとき、もう一人は2番手役なのか。
興味は尽きませんね。
それにしても、長引く星組2番手問題を逆手にとって、まだ明確に差をつけたくない同期2人を並べるなんて…
こういう方法があったかと感心しております。
『ディミトリ』は難易度の高いジョージアンダンスがあり、本公演でも大変な演目です。
どうかお怪我のないよう、全員そろって
本公演も新人公演もぶじに開催できますように。