6月20日は鳳月杏さんのお誕生日です。
そして2022年の6月20日は
鳳月さんが単独表紙を飾った
グラフの発売日でもあります。
そんな偶然あります?
「宝塚ドリーム」とか
「奇跡の人」と表される
鳳月さんについて記したいとおもいます。
鳳月杏について
初めて鳳月さんを認知したのは2012年・月組バウ「春の雪」でした。
感情を抑えた演技に研6らしからぬ深みがあり引き込まれたのを覚えています。
2013年「ベルサイユのばら」新公でアンドレを演じたものの主演にカウントされず。
残念なことのように思えますが、主演をしてしまうと縛られることも多くなります。
鳳月さんご自身も「(下級生時代は)群衆芝居を多く経験し周囲をよく見てきた」と語られているとおり、
主演をしなかったことで得られた視野の広さ。
それが主演も脇役も両方できる「今」につながっているのかなと。
そして鳳月さんを語るうえで外せないのが組替えです。
鳳月さんの組替えが発表されるたびに、こんな噂が流れました。
・月組→花組「明日海さんが呼んだんだな」
・花組→月組「珠城さんが呼び戻したんだな」
まさかトップの一声で人事が決まるなんて信じていませんが、鳳月さんがひっぱりダコだということには当時も今も納得です。
珠城さん、明日海さん、芹香さん、柚香さん、月城さん…
ほんとに皆さん鳳月さんのこと好きですよね~。
高い舞台スキルと人柄の良さにくわえ、後輩の指導に長けているという点にも
着目したいとおもいます。
本番前の過ごし方について
鳳月「私の場合は人と接した方がいいかなと。話し掛けたことのない下級生をつかまえてダメ出しします」
下級生つかまえてダメ出しって…思わず笑ってしまいました。
男役という特殊な芸において直接熱心に指導をしてくれる存在がどれだけ大切か。
明日海さんも鳳月さんのことを「下級生をよく指導してくれて有難い」と。
鳳月さんはいわゆる路線ではなく実力でチャンスをつかんできた人なので指導に説得力があるのでしょう。
鳳月さんのことを尊敬する下級生も多いのではないかと。
花組でも月組でも鳳月さんの影響を受けてるなと感じる下級生いますよね?
あの子なんてビブラートの波長が鳳月さんソックリ!(誰とは言いません、笑)
鳳月さんの役替わり人生について衝撃だったのは2018年「あかねさす紫の花」です。
トップ(明日海)との役替わりは前代未聞。
しかも2番手の柚香さんが出演されているのにも関わらずです。
何がどうなってこの配役になったのかは分かりませんが、
色気と凄みを利かせた中大兄皇子は最高にステキでした。
ですが、トップの役をやるくらい別格になってしまったら今後はどうなるの?とちょっぴり不安にもなりました。
そんな不安を一気に吹き飛ばしてくれたのが「カサノバ」コンデュルメル夫人。
そうか!こっちがあったか。(えっ!どっち?笑)
鳳月さんは月組に帰還直後に東上を果たし、博多座公演で2番手羽根。
そして続く「今夜ロマンス劇場で」でも2番手羽根を背負い、お祭り騒ぎとなりました。
嬉しかったなぁ。
鳳月杏のこれから
新公主演していなくても2番手になれるという意味で
鳳月さんは「宝塚ドリーム」の体現者だと思います。
運だけではなく、一つ一つ積み上げてきた努力と実力。
誰もが認める正2番手となった鳳月さんですが、
この先は『トップになるか』『退団するか』の二択になるでしょう。
月城さんが短期で退団するとは思えませんし他組で鳳月さんがトップになるという可能性も…う~ん。
だからといって風間さんが3番手になったばかりのいま、鳳月さんがすぐに退団することはないのかなと。(期待を込めて)
あらためまして鳳月さん
お誕生日とグラフ単独表紙おめでとうございます。
知れば知るほど鳳月杏というタカラジェンヌは面白い。
次回公演「ギャツビー」も2回目の東上「ELPIDIO」も楽しみにしています。