台風の影響で遠方から来られなくなった友人のかわりに、
急遽、宙組「HiGH&LOW/Capricciosa!!」観劇してきました。
千秋楽が近づいてきたこともあり
今日の公演は一段と熱く、盛り上がりました。
それにしても、カレンダーというのはすごいもので、
掲載月が発表される前と後では、公演の見方や受け止め方が全然ちがいますね。
そのあたりを踏まえ、ショーの感想を記したいと思います。
以下、人事というデリケートな内容含みますので読み進めご留意ください。
「カプリチョーザ」はラストショーなのか
2023年カレンダーの掲載月が発表されたことは前回の記事に書きました↓
真風さんの掲載月は
ステージカレンダーが1月
スターカレンダーが4月です。
4月~6月は『カジノ・ロワイヤル』の公演中ですので、
おそらくこの作品がサヨナラ公演になるかもと、覚悟するときがきているのかもしれません。
そして驚いたのは、潤花さんの掲載月が4月3月だという点です。
こちらも「カジノ・ロワイヤル」の公演時期とピタッと重なり、
真風さんの退団説のみならず
潤花さんの添い遂げ説まで浮上しました。
ここからが本題なのですが
「カジノロワイヤル」は一本物のため
真風さんや潤花さんのショーを見られるのは、これが最後になる可能性があります。
そのことを藤井先生が意識されているかは分かりませんが、(されているでしょう)
真風さんのサヨナラ仕様と受け取れるシーンがあり、今日はいつもより胸に迫るものがありました。
そして、次期体制を見据えたかのような演出や抜擢などが透けてみえました。(個人的主観です)
「Capricciosa!!」感想
そのまえに、まず公演全体の感想としては
「HiGH&LOW」では、それぞれが原作のキャラクターに寄せるために気負っている感じがあるのに対して、
「Capricciosa!!」では水を得た魚のようにのびのびと歌い踊っていて、「これ、これ」感。
今日は客席の拍手もよくそろっていました。
次期を支えるスター・天彩峰理
ハイローで、もっともキャラづくりを頑張っていた天彩峰里さん。
清く正しく美しく、品のある娘役になるために何年も努力した彼女が、スケバンを熱演しているのを見ると複雑なきもちになりますが
口の悪さとは裏腹に、コブラ(真風)に一途で純粋なところが出ていて良かったです。
ショーの天彩さんは、娘役の魅力を存分に発揮し、歌って踊って大活躍。
とくにトップコンビのデュエットダンスに舞台上で「ミ・アモーレ」を歌ったことに驚きました。
2番手の芹香さんや専科さんなら分かりますが、娘役2番手が舞台上で歌うなんて。
すこし過剰ともいえる抜擢に
もしかしたら、次期、芹香さんのお相手は天彩さんなのかなと妄想ふくらみます。
まさかこれが餞別だったということは避けていただきたい。
と、ここまであたりまえの前提で記してきましたが、
芹香さんのカレンダー掲載月は8月と12月なので、2023年の退団はないでしょう。
ついでにいうと、夏の別箱がプレお披露目になるのではとの予想も。
そこで、次期を支えるスターとして
その実力をさらに強化するために
重要なシーンを任せれているなと感じたジェンヌがいました。
それが瑠風輝さん(98期)です。
次期を支えるスター・瑠風輝
瑠風さんの歌が存分に味わえるのが
「水の都ヴェネツィア」のゴンドリエーレ。
もともと、歌よし、芝居よし、ダンスよしの隙のない人ですが、
大劇場でまるまるワンシーン歌いあげる姿が頼もしく、一回り大きく見えました
そして、真風さんがサヨナラ感たっぷりに階段を上って去っていくと同時に、男役5人へと繋がっていくシーンがあります。
メンバーは紫藤さん、瑠風さん、鷹翔さん、風色さん、亜音さん。
その中心で歌うのが瑠風さんです。
つぎのステップに上がることや、東上主演を目指し、着々と準備を整えている印象を受けました。
ただ瑠風さんや鷹翔さんの場合は、組替えの可能性も捨てきれませんので、今後の動きに目が離せません。
頼もしい下級生たち
それにしても、藤井先生は、生徒の魅力を引き出すことに長けていますね。
毎公演、何人かは退団するのは仕方のないことですが、これから先、宙組の大きな戦力となる下級生にスポットを当てた演出が光ります。
若翔さん、朝木さん、小春乃さん、湖々さん、花宮さん、春乃さんという歌ウマさんのソロを当て、
優希さん、秋音さんらダンサーにはしっかり見せ場をつくっています。
藤井先生おなじみの女装(ダルマ)に選ばれたのは
風色さん、亜音さん、瑠稀さん、泉堂さん、大路さん、鳳城さん、波輝さん、奈央さんです。
宙組の未来を担う若手ポープたちが
芹香さんの歌を盛り上げるという点で、(女装である必要はありませんが)意味のあるシーンなのかなと思いました。
「Capricciosa!!」
ほんとうのところ、真風さんや潤花さんの最後のショーなのかは分かりません。
ですが、円熟した真風さん率いる宙組だからこそ醸し出せる、
大人の魅力たっぷりの素晴らしいショーなのは確かです。
あと2日、何事もなく、ぶじに完走できますように。