桜木さん主演・宙組「カルトワイン」
7月5日以降すべての公演中止が発表されました。
中止の発表があった7月4日の11時30分公演を観劇したのですが、まさかこんなことになるなんて…
公演中止に思うことや、「カルトワイン」の感想を完全ネタバレありで。
さらに、カテコの桜木さんの言葉について触れたいと思います。
まずはネタバレ感想から。
「カルトワイン」感想・ネタバレあり
(いきなりラストのオチをネタバレしますので読み進めご留意ください)
ワイン偽造の罪で10年服役中のシエロ(桜木)は、
面会に来た親友フリオ(瑠風)に、
フリオの父親からもらったネックレスを返そうとする。
しかしフリオは「これは親父がお前にやった物だ」と受け取りを拒否します。
負けじとネックレスを強引に押し付けるシエロ。
実はそのネックレスにはある秘密が…
ピン!と何かを察知したフリオに、シエロがニヤッと一言。
「金の隠し場所が書いてあるから、俺がここから出るまで預かってろ」
二人の親友関係が続いていくことを予感させて…幕。
このラストシーンが最高なのです。
相手の善も悪もひっくるめて受け入れ、これからもシエロとフリオの友情が続いていく匂わせがたまりません。
そしてもう一つのネタバレが…
フィナーレに物語のつづきのような粋な演出があるのです。
劇中、フリオはアマンダ(春乃)に振られますが、
フィナーレでは、桜木さんが瑠風さんを力づくで春乃さんに近づけ、二人は寄り添い良い雰囲気に。
フリオの長年の想いが通じて良かった~と、ハッピーな気持ちになります。
ファン心をくすぐるニクイ演出、さすが栗田先生だなと。
キャストごとの詳しい感想はこちら↓
公演中止発表直前・桜木みなとのことば
盛大な拍手で迎えたカーテンコール。
桜木「今回、感想を聞かせてくれるのは…すっしーさんとまっぷーさんでぇす!」
組子「ヒュー、ヒューッ!!」
舞台の前方にでるお二人。
寿「さくらぎぃ~みなとぉー-!」
松風「さいっこー---っ!」
客席大拍手からの~チャン、チャンチャンチャン!
組子たち「ヒューヒュー」にこにこ笑顔。
桜木さんとっても嬉しそうでした。
桜木「ありがとうございます。ひゃ~、(私たちは)みんなテンション高くやってます。千秋楽まで頑張ります!」
桜木さんはカテコ去り際に、くちに手をジーっと当て、ためにためた投げキッスを客席にバーン。
客席大拍手! 盛り上がりました。
16時公演を観劇した友人の話によると、桜木さんはカテコで「千秋楽まで完走できるよう頑張ります!」とおっしゃったそうです。
この頃はまだ桜木さんも組子も、まさか明日の幕が開かないなんて思ってもみなかったでしょう。(想像です)
公演中止の知らせが公式LINEで送られてきたのが21時15分。
16時公演が終わってわずか3時間弱。
このあいだに劇団は辛い決断を下したのですね。
「カルトワイン」の演出は栗田先生です。
栗田先生といえば「夢千鳥」
和希さん東上主演のこの作品は、4日間だけ公演したのち全て中止になりました。
録画配信という異例の措置がとられたものの、残念な気持ちは消えることはありません。
2021年「夢千鳥」と2022年「カルトワイン」
2作つづけて公演が中止となった栗田先生の無念は想像を絶します。
そして桜木さん初東上公演「壮麗帝」は、東京公演中止、大阪公演も8公演のみ。
満を持して挑んだ「カルトワイン」も千秋楽を迎えられませでした。
悔しい気持ちに変わりはありませんが、
「カルト・ワイン」は、桜木さんの魅力がつまった素晴らしい作品です。
桜木さんがこんな良い作品に巡り合えてよかったと心から嬉しく思います。
そして、録画配信、ブルーレイ販売など、どんな形であれ、一人でも多くの方がこの作品を観られること願っています。