柚香光「明日がどうなるかなんて分からない」月組公演中止

junrei-pia 花組

昨日7月4日
宙組桜木みなとさん主演「カルトワイン」の公演中止発表があり、そのことを記事にしました。

そして、本日7月5日
月組「グレート・ギャツビー」の初日延期が発表され、そのニュースを花組(ぴあ貸切)公演の幕間に知りました。

二日連続の悲しいニュースに心が沈みましたが、柚香さんのステキなご挨拶に救われました。


花組ぴあ貸切公演の感想と、柚香さんのご挨拶についてお話ししたいと思います。

花組ぴあ貸切公演感想「巡礼の年/Fashionable Empire」

「巡礼の年」

観劇するたびに新たな発見がある作品です。

前回は思い通りに生きられない登場人物たちの悲哀に胸が苦しくなりましたが、今回は、どんな状況でも必死にもがきながら生きることの尊さを感じました。

とマジメに書きましたが、

冒頭から柚香さんと永久輝さんの回しタバコ、肩脱がしラ〇シーンに目が釘付けだったのは言うまでもありません。(芸術的に美しいシーンです)

柚香さん
弾き語りも含め、ピアノが素晴らしい。

観る者を芝居からピアノ(視覚から聴覚)に誘導する一瞬の間にセンスが表れるんだなと感心。

柚香さんと星風さんのイチャイチャ追いかけっこは2500人が見ていますが、完全に二人の世界です。笑

世界には私たちだけしか居ないと言わんばかりのラブラブっぷりに観ているこちらがニヤニヤ。
だからこそ、このあとの展開が切ないのです。

星風さん
ラストシーン、歳を重ねたマリーが人生に疲れているようにも見え、可愛らしい少女のようにも見え、とてもステキでした。

水美さん
抑えた演技で反発するリストを包み込みます。

感情的な人物が多い中、物静かなショパンはやさしさと崇高さが際立ち魅力的。
水美さんの役作りの勝利かと。

リストへの愛とサンド(永久輝)への愛に満ちた彼のラストに涙しました。

永久輝さん
リストを説得する難しい歌があるのですが、裏声から地声までキレイに響きが統一されていて、とにかく上手い!

リストに向ける表情とショパンに向ける表情が全く違うの、さすが永久輝さんだなぁ。

音さん飛龍さんの怒鳴り声は迫力があり震えあがりました。
お二人とも短いシーンでもしっかり爪痕を残せるスゴイ舞台人です。

「Fashionable Empire」感想

貸切公演ということでアドリブ祭りに。

みんな隙あらば「ぴあ」「ぴあ」と言い合って、客席笑い。

とくに聖乃さんを中心とした「to the future」は冒頭からぴあぴあ合戦!

ぴあ!の掛け声とウインクで大サービスの若手たち。客席も手拍子で盛り上げます。

極めつけが聖乃さんの特大ウインク付き
「ぴぃあぁ~」
色気のある低音ボイスが最高にカッコ良かったです。

柚香さん飛龍さんの口を手でむぎゅーっと掴んでひよこ口にしてニヤリ。
いたずらっ子な笑顔がたまりません。飛龍さんも嬉しそうでした。

われわれは幕間に月組公演の中止を知ったのですが、もしかしたら花組さんたちも?

そう想像せずにはいられないほど、気合の入った熱い熱いショーでした。(個人的感想です)

柚香光ごあいさつ・明日はどうなるかなんて分からない

ぴあ貸切公演・柚香光ごあいさつ
(ニュアンス抜粋)

柚香「本日はご観劇くださりありがとうございました。あたたかい拍手と笑い声で盛り上げてくださり皆さまとぴあ様には心より感謝しております。若人たちが踊りながらぴあ、ぴあ、ぴあと言っておりましたが、私共も着替えながらぴあぴあと申しておりました」

柚香さんの口から若人ということばがでた瞬間、客席から笑いが起こりました。

柚香「明日がどうなるかなんて分からないという歌詞をうたっておりますが、お客様と過ごせる3時間がこんなにも幸せなんだと実感しております。舞台に立たせていただくからには、いまこの瞬間を精神誠意、全身全霊で務めてまいります。千秋楽まで残り1週間、どうか引き続きご声援のほどよろしくお願いいたします」

すこし間をあけて慎重に言葉を選びながらお話しされる柚香さん。

公演が中止になってしまった同期、月城さん桜木さんに心を寄せていらっしゃるのでしょう。

だからこそ舞台に立てる喜びや、千秋楽完走への決意を述べられたのかなと思いました。

残念なニュースが重なりましたが、柚香さんの誠実でステキなことばに救われました。

客席からはエールともとれる大きな大きな拍手が。

柚香さんはご挨拶がおわると「ぴあ、ぴあ~っ」て言いながら羽根をゆらゆらさせ笑いを誘います。

緞帳が降りるにしたがってご自分も姿勢を低くしてお手振り。

幕が完全に降りても客席の拍手は鳴りやまず、大感動の貸切公演でした。

明日は休演日なのでゆっくり休んでいただいて、そのあとはいよいよラストスパート。

ぶじに花組さんが千秋楽を迎えられますよう心から祈っています。

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