瀬央ゆりあ・極美慎・天飛華音!星組「柳生忍法帖/モアー・ダンディズム」キャスト別感想・ネタバレあり

星組

星組公演「柳生忍法帖/モアー・ダンディズム」の観劇感想を過去2回にわたり、礼真琴さん、舞空瞳さん、愛月ひかるさんを中心につづりました。

柳生忍法帖 全体の感想はこちら ↓モアー・ダンディズム 全体感想はこちら ↓

今回は、瀬央さん、極美さん、天飛さんの感想を。

キャスト別感想・ネタバレあり

ネタバレあり

ご留意ください。

瀬央ゆりあ

瀬央さん演じる漆戸虹七郎は七本槍のリーダー。ゆら(舞空)の元恋人だそうですが劇中で掘り下げられず残念。

衣装が豪華(前田慶次で壮さんが着ていた黒マント)で、黒髪ポニーテールがよくお似合いです。

そして、チョウの模様いりの扇をゆらめかせながら悪い微笑をたたえる佇まいはタダ者ではない雰囲気がただよいクールでカッコイイ。

虹七郎はおのれの剣の腕に自信があるので十兵衛と戦いたくてたまらないのですが、そこを十兵衛に逆手に取られてしまします。

十兵衛と戦えると知ったときにチラッと見せるよろこびの表情がかわいくて、虹七郎は血も涙もない極悪人設定なのに瀬央さんのお人柄がにじみ出てホッコリしました。

(余談:ある日の公演で十兵衛が落とした鈴をみんなが踏まないように虹七郎がサッとひろい懐にしまったそう。)あれ?やっぱり良い人?冗談です笑


 

つぎつぎに命をおとす七本槍のなかで最後まで生き残り、ついに礼さん演じる柳生十兵衛と直接対決。

この物語のハイライトともいえるシーンで、礼さんと共にみごとな殺陣を見せてくれます。

刀がぶつかる効果音も加わり緊迫したシーンなのですが、そのあと…

むかしの時代劇でよくあった ”剣が早すぎて切られたことに気づかない” アレです。

虹七郎はじぶんが切られたことに気づかず十兵衛の腕のスジを切ったことを誇らし気にしていました。

しかし、しばらく経ってじぶんも切られたことに気がつきその場に倒れ、十兵衛に「おまえの脚のスジを切った。」と言われてうろたえます。

客席からは『なんだ、このスジの切り合い、おもしろいんですけど。』とすこし笑いがおこりましたが、とうぜん笑いの場面ではありません。

スジだけを切ったのは十兵衛の作戦だったのです。

その後の瀬央さんの切られっぷりが上手くて、命つきる瞬間の演技は必見です。

この公演で、悪役のさじ加減やスピードのはやい殺陣などむずかしいことをサラリとこなす瀬央さんに頼もしさを感じました。

極美慎

極美さん演じる香炉銀四郎は絶世の美少年。色仕掛けで悪事をはたらく根っからのワル。

イケメンぞろいの七本槍のなかでもとくに目をひくビジュアルの色男で、おとね(水乃)が誘惑されてしまうのも無理はないなと。

悪だくみ中の極美さんが水乃さんを見つめる視線は色気があって魅力的で。。。

しかし、誘惑という仕事を終えると瞬時に冷酷なワル顔に変貌。←その後おとねは悲惨な目に。

極美さんははいつの間にこんなに多彩な表情をみせられるようになったのですか。

さらには十兵衛を殺そうとして誤ってゆらを刺してしまったときの表情がまた秀逸で、しばらく事実をのみこめないリアルさがつたわってきました。

極美さんは見せ場でしっかり魅せられる良い役者ですね。


 

天飛華音

天飛さん演じる多門坊はお坊さん見習い。頭を丸めるのを嫌がって十兵衛に弟子入り志願。

「柳生忍法帖」の登場人物は、七本槍などグループで動くことが多いのでキャストが紛れてしまうのですが、多門坊は単独あつかいで目立ちます。

丸坊主になることから逃げ十兵衛に弟子入りするというコミカルなキャラを軽やかでイキイキ演じて好印象。

礼さんの影武者という大役を任されて緊張されているでしょうが、もちまえの舞台度胸と芝居のセンスで笑いを独占しています。

悪者や悲惨なことの多いこの物語に多門坊の存在が救いになりました。

天飛さんが明るいお芝居を見せてくれて本当に良かったなぁと。

滑舌もよくセリフの間も絶妙!

もっと天飛さんのお芝居をみていたいと思いました。

新人公演がたのしみですね。

初日とは別物!星組「柳生忍法帖」2回目観劇感想・礼真琴、舞空瞳、愛月ひかる

まとめ

衣装や表情などキャストの細かいこだわりがいっぱいつまっているので、観劇を重ねるたびに新たな発見があります。

星組生はサラッとこなされてますが、ハードな殺陣があり危険ととなり合わせ。

どうかお怪我のないよう。

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