9月26日、宙組は大劇場公演「HiGH&LOW/Capricciosa!!」の千秋楽を終えました。
そしてソワソワした思いで迎えた翌日。
心配していた退団発表はなく安堵していたのですが…
本日9月28日、宙組・真風さんと潤花さんの退団が正式に発表されました。
真風涼帆・潤花 退団発表
宙組トップスター・真風涼帆、宙組トップ娘役・潤花が、2023年6月の東京宝塚劇場公演 アクション・ロマネスク『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』の千秋楽をもって退団することとなり、2022年9月29日(木)に記者会見を行います。
宙組トップスター・真風涼帆 退団会見のお知らせ | ニュース | 宝塚歌劇公式ホームページ (hankyu.co.jp)
真風さんに関しては、これまでたくさんのフラグが立っていたので、ある程度覚悟はしていましたが
いざ正式に発表されるとなると、言葉にならない寂しさが込み上げてきます。
2018年1月「WEST SIDE STORY」のプレお披露目から
2023年6月「カジノロワイヤル」まで
約5年半
大劇場公演 9作での退団。
恵まれた体格と特徴のある声
下級生の時からどっしりと落ち着いた雰囲気が魅力でした。
トップになってからは公演ごとに包容力と貫禄が増し、まさにトップオブトップの風格。
ですが、正直、トップの前半は、作品に恵まれていないと感じることもありました。
しかし、あらためて振り返ってみると、真風さんの功績は、これ以上ないほど輝かしいものです。
小池先生の1本物が3作。
「オーシャンズ11」で新人公演の思い出再演。
「NEVER SAY GOODBYE」で初舞台作品にトップとして出演。
そして「カジノロワイヤル」は
理事を退いた小池先生が、ふたたび脚本を手掛ける大作がサヨナラ公演という特別っぷり。
東京オリンピック閉会式には「君が代」を斉唱されました。
さらにはLDHと宝塚の初コラボの広告塔に選ばれる快挙。
「FLY WITH ME」では宝塚初となるガーデンシアター公演を成功させ
「HiGH&LOW」でも宝塚とLDHのかけ橋に。
コロナ禍においても
宙組が新しいことにチャレンジし
急成長しつづけたのは
真風さんの実力と、お人柄の良さによるところが大きいと感じました。
残念ながら本当に「Capricciosa!!」が最後のショーになってしまいましたね。
東京公演では真風さんのサヨナラを思わせるあのシーンで、客席からすすり泣きが聞こえてきそうです。
そして、潤花さんの退団は
添い遂げでうれしい気持ちと
まだまだ彼女の舞台姿を見ていたかったという気持ちが混ざり合い、複雑です。
それにしても、真風さんと潤花さんの相性がこれほど良いとは、彼女のトップ就任当時、誰が予想していたでしょう。
真風さん(92期)
潤花さん(102期)
10期も離れているとは思えないほど、舞台上では大人っぽい雰囲気の潤花さん。
ダイナミックなダンスと体当たりの演技が気持ちいいのなんの。
そんな潤花さんを、真風さんが包容力たっぷりに受け止める様は惚れ惚れします。
これぞ、互いの魅力を互いが高め合っているということなのですね。
お二人のトークは和気あいあいとして、潤花さんがケラケラとよく笑い、ほんとうに楽しそう。
見ていて幸せな気持ちになります。
潤花さんは2021年4月「ホテル スヴィッツラハウス」でプレお披露目。
そこから「カジノロワイヤル」まで
わずか2年(大劇場4作)での退団ということになります。
できることなら残って次期トップと組んでほしかった。
(次期が芹香さんならなおさらです。次期トップと次期トップ娘役については、また改めて考察いたします)
真風さんの退団も、潤花さんの退団も寂しいですが、
お二人はきっと前向きな気持ちで決断されたと思いますので、こちらも最後まで明るい気持ちで応援しようと思います。