月組公演『応天の門/Deep Sea -海神たちのカルナバル-』の集合日から一日。
予期せぬ退団者の発表に、いまだ動揺が広がっています。
月組退団者と管理職事情
組長の退団
光月るうさん(88期)が退団を発表されました。
全国ツアー(カテコ)で、光月さんと月城さんのコント混じりのやり取りが楽しくて毎回楽しみにしていました。
が、光月さんのテンションの高さに少し違和感をおぼえたのも事実です。
やっぱり、そういうことだったのですね。
管理職は、組と専科をいったりきたりして長く在団しつづけるスタイルが主流でしたが
近年は数年サイクルでバトンタッチし、あっさり退団していくパターンが多くなっています。
「トップになりたい」という夢を持って入団する生徒は多いでしょうが、
「管理職になりたい!」と入ってくる生徒は稀でしょう。
宝塚の男役(娘役)が大好きで
お芝居したり歌ったり踊ったりすることに喜びを感じている子が、
ある日突然、副組長(組長)に任命され、それを受けるか退団するかを迫られる。
宝塚歌劇団も一企業であり、タカラジェンヌも一社員なのでやむを得ないことですが、酷ですね。
就任後の激務も想像を絶します。
コロナで組子たちの心のケアもあり、相当なご苦労があったかと。
かつて光月さんは、退団することに迷った天真みちるさん(元花組)に、こんな言葉をかけられたそうです。
「誰かが卒業すれば、誰かが担っていく。自分がいなくなったらと思い詰める必要はない。それより自分がどうしたいのかを考えるべき」
自分がどうしたいか…
もしかしたら光月さんは組長になったときからゴールを定めていたのかもしれませんね。(個人的感想です)
光月さんの後任はどなたなのでしょうか。
次期管理職は組替えか?
88期・光月るう(組長)
91期・白雪さち花(副組長)
92期・千海華蘭、鳳月杏
95期・月城かなと
96期・春海ゆう、夢奈瑠音
97期・蓮つかさ、海乃美月
夏月都さんが退団して白雪さんが副組長に就任したばかり。
光月さんも副組長の経験がほとんどないまま組長に就任されたので、白雪さんもそうなるのでしょうか。
学年順だと副組長は、2番手の鳳月さんとトップの月城さんを除くと、96期の春海さんです。
ただ、光月さんと同時に退団するのが92期の千海さんというところが引っかかるポイント。
お二人は『芝居の月組』を体現し、上級生男役として組子たちをひっぱってこられました。
そのお二人が抜ける穴はとてつもなく大きい。
若手まで落ち着いている月組とはいえ、脇を固めるイケオジ、シブ路線の上級生男役が必要なのは明白です。
暁さんが組替えしてからというもの
ショースターの補充にばかり気を取られていましたが、まさか上級生の心配をすることになろうとは。
というワケで、専科の紫門さん(91期)、輝月さん(95期)カムバッ~ク!!
紫門さんなら白雪さんよりも学年が上なので、いきなり組長ということもありえるのですが、どうでしょう。
その他、専科からだと
組長経験のある高翔さん、梨花さん
副組長経験のある悠真さん
鳳月さんと同期(92期)の凛城さん
凪七さんの可能性は?と思われる方もいらっしゃると思いますが、
全組を軽やかに行き来し、主演もはれて脇にも回れるオールマイティーな凪七さんを出さない気がします。
宙組だった美風さんが花組副組長に就任したように、他組からの可能性もありますね。
・定着しない組長・副組長
・3番手不確定
・ショースター不在
月組が抱える一握の不安と
宙組の男役路線づまり
星組娘役飽和…
これらにより、近々、組替えがあるのではないかと。
(ちなみに暁さん、彩海さん、咲城さんの組替えが発表されたのは今年の1月11日でした)
若返りが進むとはいえ、見応えのある月組芝居が揺るぐことはないと思えるのは、やはり月城さんと鳳月さんという二大巨頭がいるから。
月城さんが描くイメージにピタッと寄り添える海乃さんの存在も大きい。
過去『謎』人事に振り回され、これからも安泰とまでは言いきれない月組ですが、
『応天の門』は全席完売。
光月さんと月城さんが先頭に立って作り上げた『いまの月組』は絶好調!!大人気です。
光月さんをはじめ退団者のみなさんが、最後の日まで充実した時間を過ごせますよう祈っております。