宙組の生徒さんが急死した問題で、これまで劇団側とご遺族側が話し合いを重ねてきましたが、平行線をたどり解決に至らず。
そして本日1月24日に行われた3回目の話し合いで事態は急展開をむかえたという報道がありました。
しかしこれには続きがあって…
劇団側がパワハラを認め謝罪へ
宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の俳優の女性(25)が昨年9月に急死した問題で、歌劇団の親会社阪急阪神HD側が歌劇団関係者らのパワハラなどがあったことを認め、遺族側へ謝罪する意向を固めたことが24日、関係者への取材で分かった。当初、調査報告書で否定していたハラスメント行為を認める方向にかじを切った形だ。阪急阪神HDの首脳陣や不適切な叱責などの言動があった上級生らが遺族側に謝罪するとみられる。
ライブドアニュース引用
歌劇団側は昨年11月に公表した調査報告書で過重労働については認めたものの、いじめやハラスメントは「確認できなかった」と主張。
当時の専務理事(村上氏)が「いじめがあったと言うなら証拠を見せていただきたい」と発言して世間から過去最悪の記者会見だと非難されました。
そしてその後も過重労働の改善にのみ精力的に取り組み、パワハラの件には触れようともしませんでした。
なのに急転直下、パワハラを認め、上級生らを連れて謝罪する方向に舵を切ると報道。
これで大きく動くなと思っていたら、劇団が慌ててコメントを出しましたね。
『本日、当方代理人を通じて今回の件に関するご遺族代理人との三回目のお話し合いをさせていただきました。なお、お話し合いの内容について一部報道がなされておりますが、現時点で決まったものはなく公表できる事実はございません。引き続き誠実に協議してまいります』
えっ!報道に反応するようなコメントをすぐに出すということは、パワハラを認めると思われては困るということでしょうか。
それとも上層部で意見が分かれているとか。
若手演出家のパワハラ報道に思う
ほかにも劇団が抱えている問題があります。
また演出家のパワハラが文春報道されました。
その演出家とは現在公演中の星組のショーで大劇場デビューを果たした劇団期待の若手演出家です。
彼女は後輩(演出助手)に対して「おまえの都合なんてどうでもいい」と怒鳴ったり、理不尽な説教をつづけていたのだとか。
その結果、演出助手はメンタルに支障をきたし星組公演の稽古前に降板。
自分がされたことを後輩にする『だれもが被害者であり加害者』という宝塚歌劇団の負の伝統が、生徒だけでなく演出家のあいだでも受け継がれてきたのですね。
若手演出家によるパワハラが行われたのが 悲しい出来事があった直後だったということも残念でなりません。
原田諒氏、上田久美子氏、藤井大介氏、小池修一郎先生、野口幸作先生…
これで何人目??
週刊誌側が劇団に回答を求めたところ、
『小池氏と野口氏のセクハラ、パワハラについては、それぞれに当該演出家ら及び関係者からの聞き取り等により事実確認を行っており、掲載されている内容が事実でない旨確認しております』と回答。
なるほど、事実無根ですか。
ゲスト出演する予定だったトークイベントの中止理由も気になるところ。
小池先生の執筆の遅れについて劇団側は『適正なタイミングで脚本を仕上げるよう指示しております』とのこと。
報道によると花組『アルカンシェル』の台本が3週間遅れているそうで、現場は大変でしょうね。
けっきょくのところ、何がどうなって『ハラスメントを認める方向に舵を切った』という報道がされたのかはわかりません。
ただ、『現時点で決まったものはなく』という劇団側のコメントを読む限り、問題が解決する気配は感じられないということ。
ほんとどうするつもりなんでしょうね。
話し合いについて いちいち世間に説明する必要はありませんが、
今度こそ誠実にご遺族と向き合ってほしいと思います。